- Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845632480
作品紹介・あらすじ
人気シリーズ「乙女の本棚」第7弾は芥川龍之介×イラストレーター・げみのコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
私の心の上には、切ないほどはっきりと、この光景が焼きつけられた。
横須賀線に乗った私。発車間際に乗り込んできた小娘と2人きり、列車は動き出すのだが……。
書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみが芥川龍之介を描く、珠玉のコラボレーション・シリーズです。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
感想・レビュー・書評
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これはいいぞ!
今のところシリーズベストかと
はい、12おネエは芥川龍之介&げみさんの『蜜柑』です
郷愁をそそる古いフイルム映画のようなげみさんの蜜柑の舞うイラストが良すぎです
この一枚を見るためだけに手に取っても良いですね
そして龍ちゃんの文章からは存分に日本語の美しさを感じることが出来ました!
まぁ半分はそんな分かったようなこと言いたかったのと半分は身贔屓と半分は心からそう思ったのです
ん?-
2023/10/27
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2023/10/28
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2023/10/28
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乙女の本棚シリーズから、芥川龍之介さんとげみさんのコラボ作品「蜜柑」です。やっと手にすることができました!!
横須賀線の汽車の車中が物語の舞台…。鬱々としていた私が出会ったのは、見すぼらしい風情をした13,14歳くらいの少女だった…。そもそもなぜ自分とこの少女が一緒の車両に乗らなければならないのか…と感じながらも、その少女から目が離せない…。だけど、少女が車窓から見送りの弟たちに蜜柑を放る場面は、そこまでの重い雰囲気が一気に晴れて清々しさを感じさえ感じさせます。きっと、少女は家族のもとを離れて奉公先に行くのであろう…見知らぬ場所へ行くのに不安もあるだろうに、こうして家族の幸せを願っている…そんな風に思うと私の心も穏やかになって、車内にもあたたかな空気が流れる…というもの…。
「蜜柑」のあたたかみと清涼感を感じさせるオレンジ色、そして、汽車の車内に差し込む夕陽や空を染める夕焼け、じんわりと心に染み入るげみさんのイラストもとってもよかったです。あぁ…読めてよかったっ(*^^)v-
チーニャさん
そうなんです!!やっと読むことができました!!!
もう、乙女の本棚シリーズで「蜜柑」を読むのは無理かなって
半分諦めてい...チーニャさん
そうなんです!!やっと読むことができました!!!
もう、乙女の本棚シリーズで「蜜柑」を読むのは無理かなって
半分諦めていたけど
じゃ、リクエストしてみましょう!と行動を起こせたおかげで
読めました(*^^)v
蜜柑と汽車に差し込む夕陽のオレンジ色…
なんだか心がぽかぽかするような色使いのげみさんのイラスト、
堪能できました!2023/10/08 -
かなさん、この作品は辛いはずの娘とオレンジの蜜柑の対比が若干ミスマッチを感じました。でもオレンジ色が倍増された太陽が少女を後押ししていると思...かなさん、この作品は辛いはずの娘とオレンジの蜜柑の対比が若干ミスマッチを感じました。でもオレンジ色が倍増された太陽が少女を後押ししていると思いました。こういう時代もあったんだね。我が娘を想うと辛くなる。。。2024/02/12
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ポプラ並木さん、おはようございます。
この作品のイラストは、げみさんが描かれていて
私とっても好きなんです♪
ちょっと切ない、そしてそ...ポプラ並木さん、おはようございます。
この作品のイラストは、げみさんが描かれていて
私とっても好きなんです♪
ちょっと切ない、そしてそして色合いがレトロな
あたたかみを感じさせるもので、
私はストーリーも大好きなんです(^-^)
このシリーズでげみさんが手がけている
「檸檬」もすごく好きです。2024/02/13
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芥川龍之介の短編『蜜柑』とイラストレーターげみ氏の絵がコラボした、新しいタイプの絵本のような作品。教科書に載っている文豪の文章はやや古臭い感じもするが、絵(イラスト)がとてもキレイなので、眺めるだけでも楽しめると思った。『乙女の本棚』シリーズということなので、"乙女"じゃないけど追いかけてみたいと思う。
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借買無 乱読さん、こんにちは!
「蜜柑」私も読みたいんだけれど
図書館になくって…
読めた、借買無 乱読さんが羨ましいです(*^-^*...借買無 乱読さん、こんにちは!
「蜜柑」私も読みたいんだけれど
図書館になくって…
読めた、借買無 乱読さんが羨ましいです(*^-^*)
私ももちろん、乙女ではないけれど、
このシリーズ、乙女でなくともハマります。
ぜひいろんな作品を手にしてみてくださいね!2023/07/22 -
こんにちは、かなさん。
コメント、ありがとうございます。
この『乙女の本棚』シリーズ、かなさんのレビューから気になって、図書館から借りて来...こんにちは、かなさん。
コメント、ありがとうございます。
この『乙女の本棚』シリーズ、かなさんのレビューから気になって、図書館から借りて来ています(^_^ゞ
図書館では、他の本の間に挟まっているので、探すのがちょっと大変です。
とりあえず"あ行"から見て回って、今回登録した三冊を借りて来ました。
結構作品数があるので、とても楽しみです(^o^)。2023/07/22
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<乙女の本棚>シリーズ。たぶん2018年に読んでいたのに、登録し忘れていた。この本は芥川個人の体験を基にしたのものだろう。読後にほっこりする。絵もいい感じだ。
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電車に乗った男が体験した、自身の退屈な人生を一瞬だけ忘れられた出来事。第一印象は悪くても、裏にあるストーリーを知ってしまったら、一気に魅力的に感じたり、印象が一変する。
日本画のような柔らかいタッチに、電灯、夕焼け、蜜柑の琥珀色味がかった色が映えるイラストで、ほっこりさせて頂きました -
過去に読んだ記憶がうっすらとあったが、こんなにしっくり読めたのは年を重ねたせいかもしれない。
挿し絵のタッチが変化していくのも良かった。
挿し絵が、というより文章が挿し絵を引き立てているように感じた。
とにかく文章表現が天才的。 -
『蜜柑』
この短編は学生時代にも授業で取り上げられていたし、大人になってからも何度か読み直す機会があったのですが、歳を重ねるにつれ、娘が投げた蜜柑の色鮮やかさに切ないものがこみ上げてきます。
疲労と倦怠、退屈な人生に辟易している「私」の目に飛び込んできた、心が踊るような暖かな色。走り去る汽車で起きた一瞬の出来事。娘の優しく美しい心に、忘れてしまった歓びがよみがえる。しかしそれも汽車が走り去るように、すぐに消えてしまうのでしょうけど…
さすが芥川。文章だけなのに、蜜柑が落ちる様子から汽車の速度まで情景が浮かび、読後、一枚の写真のように心に残ります。
ところで、こんな画集があるとは知りませんでした。ぜひ買って読んでみたい。
あのページだけでも価値あるなぁって思いました(*´▽`*)
あのページだけでも価値あるなぁって思いました(*´▽`*)