東十条の女

著者 :
  • 幻戯書房
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本棚登録 : 33
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864881449

作品紹介・あらすじ

博覧強記、舌鋒鋭い評論家であり、芥川賞候補に二度選出された小説家・小谷野敦。文学界待望の新しい短編集が刊行される。表題作、新聞文芸時評で高い評価を得た「細雨」に加え、「潤一郎の片思い」「ナディアの系譜」「紙屋のおじさん」「『走れメロス』の作者」を収録。私小説のみならず、ユーモア・スケッチ、史実を扱う懐の深い作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 東十条が地元でして、なんだこれはと手に取りました。
    こんな何もない町をタイトルにしてくれるなんて、とちょっとウキウキワクワクしました。

    表題作は実話のようですが、ご自身の性生活をちょっと自慢したいような気持ちで書かれたのかなという感想しか湧かなかったです・・・。
    文学的な知識がまるでなく、のほほんとした雰囲気の小説が好きな(というかほとんどそれしか読まない)私にとっては何を伝えたかったのかまるで分らなかったし、他の話もちんぷんかんぷんで結局数ページでリタイアしました。

    なので星は付けないでおきます。

  •  女性遍歴を描いた表題作が、かなり辛辣で関係者が見たらぎょっとするのではないかと思うほど踏み込んだ表現で読んでいてハラハラした。今の奥様が見ても腹を立てないのか心配だ。そういった表現者であるという前提での結婚なのもしれないが、そういった前提であっても有耶無耶になってしまいがちなので、やはり心配だ。

     馴染みのない文学者が主人公の小説は、事前に『文豪の女遍歴』をよく分からないながら読んでいたお陰で、なんとなく様子が理解できる気がした。

  • ほとんどブログなどで読んだものだったがファンなので買った。

  • 古式豊かな小説。なんだけど。どうしてこんなに読んでてしんどくなるんだろう。ゲッソリするのは自分の苦手なところをごっそりと持ち出して目の前に並べてくれるからか。そして、文体がどうも相性が良くないようだ。相性の問題なんだが、どうにも。やれやれ。これがいい人はいるはず。

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著者プロフィール

小谷野 敦(こやの・あつし):1962年茨城県生まれ。東京大学文学部大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士。大阪大学助教授、東大非常勤講師などを経て、作家、文筆家。著書に『もてない男』『宗教に関心がなければいけないのか』『大相撲40年史』(ちくま新書)、『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学芸賞受賞)、『現代文学論争』(筑摩選書)、『谷崎潤一郎伝』『里見弴伝』『久米正雄伝』『川端康成伝』(以上、中央公論新社)ほか多数。小説に『悲望』(幻冬舎文庫)、『母子寮前』(文藝春秋)など。

「2023年 『直木賞をとれなかった名作たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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