はるかな国からやってきた

著者 :
  • 童話屋
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887470330

感想・レビュー・書評

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  • 優しい雰囲気の詩がたくさん。
    2016/6/1

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    ・かなしみ
    ・二十億光年の孤独
    ・地球へのピクニック
    ・心について
    ・おべんとうの歌
    ・ぼく
    ・魂のいちばんおいしいところ
    ・帰郷

  • 詩人・谷川俊太郎さんの代表作をあつめた詩集です。谷川さんのやさしい、愛にあふれた言葉に、ぜひふれてください
    (いま)

  • いのち。
    成人の日に。を繰り返し読んだ。
    (2014.10.06/41/図書館)

  • 読む度に、こころに残る言葉が違う。
    ひとつひとつの言葉を大切に味わって読みたい詩ばかり。
    谷川さんの詩集、大好き。

  • この若者は
    意外に遠くからやってきた
    してその遠いどこやらから
    彼は昨日発ってきた
    十年よりもさらにながい
    一日を彼は旅してきた
    千里の靴を借りもせず
    彼の踵で踏んできた路のりを何ではかろう
    またその暦を何ではかろう
    けれども思え
    霜のきびしい冬の朝
    突忽と微笑をたたえて
    我らに来るものがある
    この若者のノートから滑り落ちる星でもあろうか
    ああかの水仙花は……
    薫りも寒くほろにがく
    風にもゆらぐ孤独をささえて
    誇りかにつつましく
    折から彼はやってきた
    一九五一年
    穴ぼこだらけの東京に
    若者らしく哀切に
    悲哀に於いて快活に
    げき快活にあまった嘆息に
    ときに嚔を放つのだこの若者は
    ああこの若者は
    冬のさなかに永らく待たれたものとして
    突忽とはるかな国からやってきた

  • たましいの充電。

  • なんともいえない安心感。
    生きているということ。

    「冬に」
    「生きる」

    ------------
    2012.8.24 追記
    小学6年生のとき国語で「生きる」を読んだ感想が出てきたー!

     「生きているということ いま生きているということ」。そこから始まる素敵なことばをひとつひとつ楽しんで読めた。
     「生きている」ということは、本当にいろいろなことがあるなあと、改めて実感した。「あらためて手をつなぎ」、「美しいものに出会い」、「かくされた悪を注意深くこばむこと」。そして「自由」であり、「いまが過ぎること」であり……。特に私が好きなのは、「人を愛するということ」、「あなたの手のぬくみ」、「いのちということ」のところだ。この詩を読んで、「人が生きる」といことは、すごいことなんだと思った。でもそれは、人だけではなく、ちがう生き物にもたぶん通じると思う。
     生き物が「生きて」いられる時間は限られている。しかも、宇宙ができたときから今日までを一日とするなら、人が「生きて」いられる時間は、ほんの数秒にすぎないほど、短い。そんな限られた時間を、一刻一刻、大切にして生きたい。「人生」という道を一歩一歩踏みしめて、心に良い思い出を残して歩んでいきたいと思う。そして、その限られた「生きる」時間を楽しい幸せな時間にしたい。
     人は、この世に生まれ、地に足をつけたところから、生というスタートから死というゴールで終わる迷路に入ってしまうのかもしれない。でも、その迷路は、途中に行き止まりがあったり、幸せへの秘密の抜け穴があったり……。いろいろなことがあると思う。でも、たとえどんなにつらいことがあっても、逃げ出さずに、立ち向かって強く生きていきたいと思った。

  • 『二十億光年の孤独』とか、前にも読んだはずなのに、
    前回は見向きもしなかった詩に心引かれる。
    自分の状態によって、何が心に残るかが変わってくるから、
    前に読んだ詩を別の本で読むのは楽しいな。

  • 好きだなーと思った詩は、今年、お弁当の歌、ワクワク、おおきくなる。詩って、なんだかわくわくするから好きだなー(o^-^o)♪谷川俊太郎さん、懐かしい★

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

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