努力不要論――脳科学が解く! 「がんばってるのに報われない」と思ったら読む本

著者 :
  • フォレスト出版
3.51
  • (45)
  • (103)
  • (105)
  • (29)
  • (8)
本棚登録 : 1309
感想 : 150
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894516229

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なんか、努力することが美しいみたいな文化があるけど、日本には、それって無駄に行き過ぎてて良くなんじゃないって話。

    大切なのは、適切な目標を設定して、それに合った適切な手段を考えて、それを上手に行うことじゃなかという提案。

    だけど、IQは別に高い必要はないっていう話と、勉強できることが大切なわけじゃないって話と、特別な存在である、天才とか、妊婦とかに対して、何偉そうにして!みたいに勝手におもったり反感を抱いてしまう、という良くないことが起きていると批判、更には、集団として同じ考えを持ってなきゃいけないとする(努力して苦しんで戦争をして勝つべきだ、みたいな)なのが良くないという、批判、

    とかが結構ゴッチャになっていて、結局何がいいたいのってなってしまっているように自分は感じた。


    でもまぁ、やればいいってもんじゃないけど、苦しみつつやるのが大切、って日本の傾向はあると思うし、それよりももっと、したいことを楽しみながらして生活していくほうが、よりみんなハッピーになれるしいいかなとも思った。

  • タイトルだけ見ると、効率的な戦略を立てることで、努力しなくても目標に達することができる、と説くか、または、努力を努力と思わないように工夫するか、のどちらかと創造した。
    おそらく本書は、後者に近い。
    考えてみると、「努力」の定義も曖昧だし、個人差があるのも当たり前。
    でも日本では、がんばってる、歯を食いしばってる、もがいている、苦しんでいる、ことに美しさを感じるような風潮があるのも事実。だから、そういうアピールをする人さえ現れる。
    笑って、陰で頑張って成果を出しちゃう人の方は、全力を尽くしていないのでは、とか思われる。
    本質を見抜くのは難しい。
    しかし、努力でないようにもっていってあげると、成果は、努力しなければならない人にくらべ、桁違いになるんじゃないかな〜。

  • 努力とは、目的を設定し、それにたどり着くためのタスクを消化することを言う。

    目的も設定せず思いついたタスクを根性で消化するのは戦略性のない努力である。

    また、自分にできること、できないことを見分ける力も必要。

    将来どうなりたいのか、しっかりと考えてそこにたどり着くための行動をとりたいと思った。

    また、日本人と欧米人の考え方の違いも参考になる。
    日本人は戦争でも無理な努力を洗脳を使って強要し、敗れた。アメリカは効率性、物資などの現状を鑑みて戦略的に戦った。欧米人は人間性も楽観的で、常にリスクや他人の目を気にする、日本人よりも0→1をつくるのが得意。日本人は既存のものの弱点を見つけるのが得意で1→100にする力を持つ。

    心配性にならずに楽観的に。
    自分らしく生きたいと思えました。

  • 若い方とか小さなお子さんがいらっしゃる方は読んでみるといいと思います。

    努力は報われるのは半分はホントで半分はウソ!
    受験の合否はエピソード記憶が決める?

    受験に勝つためには、思春期に無理なダイエットをして、脳の成長を妨げることは避けたほうがいい。脳の神経の配線の部分はほとんど脂肪でできているので、無理なダイエットをすると脳も痩せてしまう。

    人間は多少の負荷をかけるぐらいの努力をすると能力が上がるけれど、自分を痛めつけるような努力はダメ。

    私にとってこの本が一番刺さったのは、第6章の意志力は夢を叶える原動力。

    ”子供のころは愛情をたっぷり与えてあげないといけないというのは、愛情が脳にとっての栄養のようなものだからです”
    ”子供のころに虐待を受けて、前頭前皮質が肥厚するのが妨げられてしまうと、大人が交通事故などで脳に損傷を受けたぐらいのダメージがあると言われています”

    若い頃の私は、この本に書いてあるような無駄な努力をたくさんしていたように思います。
    近頃の私は、年とともに自然と無駄な努力をすることが少なくなってきたような気がします。
    若い時にこのような本を読んで、無駄な努力をしなければ、今とは違う人生もあったんでしょうか・・・。

  • 「努力は報われる」と自身も思っていましたが、こちらの本を読み努力をした時、自身の破滅が待っているとも感じました。ブラック企業にあたる”努力”が”洗脳”とい事の内容は実感しました。身の丈にあった生き方をも必要だという認識をした一冊です。

  • これからはきちんと戦略を立てた上で努力しようと思います。

  • 努力の仕方、というか、何かに力を入れる時に気をつけなくちゃと思わされる。脳の特徴を意識して生活すると生きていきやすいかも。

  • 早く読んでおけば良かったと思う。
    努力の区別と楽しく生きる事を学んだ。
    良い本だと思う。

  • タイトル通りではなく、適切に努力せよということ。間違った努力もあること。

  • 前半は努力の歴史的系譜を俯瞰しながら広義と狭義の努力について紹介されてとても興味深かった。後半になると、何故か自己啓発的な内容にシフトしてしまい、自分が期待していたものとは違った。自己啓発本を読みたい人にはいいと思います。

全150件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

脳科学者、医学博士、認知科学者。1975年、東京都に生まれる。東京大学工学部卒業後、同大学院医学系研究科修了、脳神経医学博士号取得。フランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務後、帰国。現在は、東日本国際大学教授として教鞭を執るほか、脳科学や心理学の知見を活かし、マスメディアにおいても社会現象や事件に対する解説やコメント活動を行っている。著書に『サイコパス』『不倫』(ともに文藝春秋)、『人は、なぜ他人を許せないのか?』(アスコム)、『脳の闇』(新潮社)などがある。

「2023年 『賢くしなやかに生きる脳の使い方100』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中野信子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×