努力不要論――脳科学が解く! 「がんばってるのに報われない」と思ったら読む本

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  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894516229

感想・レビュー・書評

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  • エビデンスがはっきりしないところがあるので学術的かどうかはわからないけれど、最近読んだ『ファスト教養』とかぶるテーマがあり、こちらの方がわかりやすい。昔から努力至上主義みたいなものに嫌悪感はあったので、言語化してもらったようで好感がもてる(だからといって説が正しいかは別なんだけど) 子どもがいくつか発達検査を受けていて、得意不得意はある程度客観的にわかっているんだけど、健常者もそういうのが受けられるといいなと思ってしまう。正しい方向に努力するために自分を正しく知りたい。

  • 「真の努力は、努力をしない努力」

    ↑著者のこの考えにストンときました。

    重要でもないことに一生懸命になって時間をムダにするのは、未熟な20代の頃まで。ガムシャラに努力すること自体に美徳を見出すのは、前時代的で理にかなっていない。生産性もない。

    大切なのはムダな努力をせず、努力の方向性を間違えないこと。まず目的を明確にし、計画と戦略を立て、なるべくエフォートレスな行動をしていきます。

  • むやみに努力するのは間違っている。
    それはこの本を読む前から分かっていました。
    まずはゴールを決めて、最短距離で達成できる手段を選ぶ。
    それこそが、正しい努力だと。

    でも、そのどちらの努力も、自分や周りの人、そして何十年後の子供たちまで知らぬうちに傷つけてしまっていたのだと気づきました。

    努力すれば必ず願いは叶う。
    そういう価値観を強く持っていればいるほど、
    社会的・経済的に弱い立場にいる妊婦さんや高齢者の方たちを見て、(見かけ上)なんの努力もせず手厚い保護を受けてのほほんと暮らしている姿に妬み、嫉むのです。

  • タイトル通り、努力が正しい訳では無いことを説いた本。

  • 頑張らない努力をすることとはリラックスをする状態をキープすることだと思った。


  • ★ホンマでっかTVでもお馴染みの
    脳科学者・中野信子先生の努力不要論。

    【内容】
    ・間違った努力中毒者になるな、ということ。
    →努力していると自分は良いことをしているの脳が判断して、快感を生み出してしまう。
    自分の頑張りが足りないせいだと思って間違った努力をし続けても何にもならない
    (努力をするならば、目的に合った適切な戦略を立ててから行うべき)。

    ・不本意な努力を無意味に重ねても辛いだけ(日本人は遺伝子的に、真面目にやっているのに報われない、と世界一感じやすい)。
    →明石家さんまさんは
    「努力は報われると思う人はダメ。
    努力を努力と思っている人は間違い。
    好きだからやってると思わないと、これだけ努力してるのに何でってなると腹立たつ。
    人は見返りを求めるとろくなことがない」

    と言ったという。

    ・努力をしない努力を
    →長寿の秘訣は、戦わないこと。
    無駄な努力をしないこと。
    人生最後の後悔で多いのが「あんなに一生懸命働かなくてもよかった」である。

    ・才能があるかないかというのは、自分が持っている適性を知って、自分の評価軸を確立できているかどうか
    →あなたはすでに46億年の進化の勝利者である。今ここに生きていることそのものが、生存競争に勝ってきたという才能の証明である。

    …何だか、あなたには価値がある、と言われた気がして勇気づけられる本でした。

  • 「努力信仰に惑わされず、目の前にある毎日を、豊かに味わって」てそうよねー大事ねー

    動物なんてみんないかに省エネで生きるかって感じなのに、努力しなきゃってなってるの人間ぐらいよね

    「努力」だと思ってやってることはほんとにやりたいことじゃないんだよね、きっと
    読書だって別に努力してやってるわけじゃないし
    まぁそこにDaiGo論を絡めると、いかに労力を伴わずに自分をやる気にさせる環境を作るかってことなんだろうけど

  • [図書館]
    読了:2017/8/17

    努力中毒を否定しているわけだが、その先どこへ行けばいいのかがいまいち理解しきれなかった。

    p. 132 努力が報われないのは決して社会の構造のせいではない、今ある構造を壊すのではなく利用する工夫をすべきだと述べてきました。

    →これ、「脳・戦争・ナショナリズム」の二人に言ってあげれば?

    p. 156 子どもを持たない人々が、子どもを持つ人々のことを「勝ち組」と思い、自分たちのことを「負け組」と感じている限り、これは続きます。

    p. 201 ミラーニューロンの働きにより、本を読むと実際にその人の思考や体験を自分の脳の中に作ることができる。

    日本人に不安な人が多いのは、セロトニントランスポーターが少なく、セロトニンを分解するMAO-Aの活性がたかい人が多いから。
    先のことを不安におもう人は努力中毒になりやすい。

    p. 227 女性がマタニティマークをつけていると攻撃の対象となるから危険だと言われ、つけないことをすすめる助産師さんさえいるといいます。
    こんな種は、生物として狂っています。次世代を育む行動が妨害されれば、その集団はいずれ滅びる。

  • ・英語を話したいならトリックの勉強より実際に話した方が良い
    (できればタイプの女性外国人と)

    ・努力の「努」は奴隷の「奴」が由来

    ・しっかり寝て食べて運動しとけばOK

    ・遊びは教養や余裕のある人がする高尚で粋なもの

    ・約に立つ事しかしない人間は家畜と同じ

    ・目的をスムーズに達成する為にやるのが努力

    ・無意味に努力する人は間抜け

    ・自分を痛めつけるのは努力ではない

    ・アンダードッグ効果。自分の弱みや隙を見せて親近感を与える。リーダーは完璧だとダメ
    (絶叫マシン野菜がダメでシャイ)

    ・自分の失敗談を話した後に仲間の失敗談を聞く

    ・短所は才能

    ・理想の人物をミラーニューロンでコピーしろ

    ・男は経験値がモノを言う

  • 努力は人をダメにする。日本人の努力。報われないのは社会のせいじやない。才能はつぶされる?目的を設定し、戦略を立てて、実行するのが本当の努力。才能を見つける。努力しない努力をする。楽する。

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著者プロフィール

脳科学者、医学博士、認知科学者。1975年、東京都に生まれる。東京大学工学部卒業後、同大学院医学系研究科修了、脳神経医学博士号取得。フランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務後、帰国。現在は、東日本国際大学教授として教鞭を執るほか、脳科学や心理学の知見を活かし、マスメディアにおいても社会現象や事件に対する解説やコメント活動を行っている。著書に『サイコパス』『不倫』(ともに文藝春秋)、『人は、なぜ他人を許せないのか?』(アスコム)、『脳の闇』(新潮社)などがある。

「2023年 『賢くしなやかに生きる脳の使い方100』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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