神南署安積班 (ハルキ文庫 こ 3-10)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894563490

感想・レビュー・書評

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  • 短編集だとは知らずに読んだが意外に良かった。そして、なに~っていうフリw。でもその前に蓬莱とイコンを読まねば。ネバネバ。

  • ドラマのお陰で脳内再生は完璧
    ハンチョウの背広捌きの音が聞こえてくる(そんな場面は無いが)よう
    アッサリ読めたのは良いのか悪いのか
    でも、面白かった!!

  • ドラマは見てるからとりあえず、読んでみる。
    …ハンチョウかっけぇ!
    普通に読んでも面白いけどドラマ版のキャストを思い浮かべながら読むともっと楽しかった。堅い刑事ドラマより人情ものって感じの短編集でサラサラっと読めた。村雨さんの部下ばかっぷりがなんともかわいらしい。

  • このシリーズの短編好きだわ~。和む~(和む警察小説?)。
    安積さんと作者が須田君お気に入りなのは十分分かるので。
    やはりそれ以外のメンバに光が当たると嬉しいvv

    それぞれ、よくぞキャラの持ち味を生かしつつ作るなあ、と感心。
    でも安積さん、マジで猜疑心強過ぎね?
    つーかこれだけ愛されているのに村雨君に冷たくね?^^;
    そしてみんな、お互いにお互いを好き過ぎね?
    何このほのぼの警察ライフ……(違うだろ)

    とはいえ。
    くっだらない、いかにもな女キャラを出すのはやめちくれ。
    やっぱりオジサマや男性読者はこういう女性キャラがいいのか。
    こういう中途半端な正義感や職業意欲がある女が一番イヤ。カンベンして。

  • 安積班シリーズの短編集です。

    どちらかというと、安積班の人物紹介、エピソード紹介という感じの本でした。

    『スカウト』

    速水警部補によるスカウト談です。原宿でナンパされている女性を助けた際の相手との喧嘩で相手を殺害してしまったと誤解した田舎の青年が、家にひっそりとびくびくしているという話で、安積警部補と速水警部補が追いかけます。

    『噂』

    速水警部補に援助交際の噂が立ち、それをスクープのタネとして探る美人の山口記者の少し空回り感が楽しい。最後はやはり噂は噂、速水警部補のかっこいい姿で締めくくられます。

    『夜回り』

    須田部長刑事の相棒、黒木刑事が『噂』の山口記者とそれこそ噂になり、その山口記者が、どう考えても内部からのリークと思われるスクープをものにする。黒木刑事を安積警部補は疑ってしまう。この話だけではなく、安積警部補はとても部下に対して疑り深い刑事という描写がされています。

    『自首』

    殺人事件の犯人として独り暮らしの老婆が自首してきた。警察署ではやはり誰をかばっているという路線で調べ始める。老後の孤独が少し心に染みる作品ですが、須田部長刑事の温かさにやられてしまいます。

    『刑事部屋の容疑者たち』

    安積警部補が須田部長刑事、村雨部長刑事、黒木刑事、桜井刑事の部下に対して署の中でなぜか容疑者として取調べを始める話。確かに安積警部補らしい話で、思わずニヤッとしてしまいます。

    『異動』

    警察での噂などは殆ど意味がないという話もある中、桜井刑事に異動の噂が起きる。それでも安積班に残れるように、村雨部長刑事から離れて桜井刑事が一人で捜査をしていた際、功を焦って犯人グループにつかまってしまう。こういう話の中で、結局村雨部長刑事の評価は高いんだな、と思わせます。

    『ツキ』

    さまざまな場面でツキを発揮する須田部長刑事。ロシアンマフィアの事件の解決に繋がる活躍もツキの賜物、速水警部補の誘いで署対抗の柔道大会に出場することになって優勝してしまったのもツキの賜物、というなんとも頼もしい須田部長刑事の話でした。

    『部下』

    村雨部長刑事は安積班の物語の中では、今までずっと安積警部補とそりが合わないということをずっと描写され、刷り込まれてきました。その村雨部長刑事を見直すエピソードで、彼が桜井刑事の武勇伝を嬉々として皆に伝えています。私は、なぜ安積警部補が村雨部長刑事を鼻につく、と思うのかよくわからないですね。

    『シンボル』

    出世した野村管理官が、以前合同捜査で一緒になった安積警部補をベイエリア分署の「シンボル」と思い、新たに湾岸署を建てる際に神南署から移したいと考えている。
    湾岸署が復活に向けて動き出し始める話。これは特に事件というよりも、湾岸署に舞台を移す為の道しるべ、という感じでした。

  • 短編集はあまり好きではないのだが、この本は読めた。
    安積班の面々の活躍があり、読む本というよりは、読ませられる本と言った感じ。

  • 「「皆に礼を言うよ。私のことを気づかってくれたのだからな。だが、おまえたちは、私に秘密で事を運び、嘘をつき、私を騙せると考えた」安積は初めてかすかに笑った。「刑事であるこの私を、だ・・・・・・。罰として、明日、私がおごる酒を飲まなければならない」」

    「ハンチョウ!」原作本♪
    やはり、ハンチョウはかっこいいなぁ。
    これ読んでても、佐々木蔵乃介しか想像できないわ。
    そして物凄くフィットする。
    ドラマシリーズ化したときの配役が素晴らしすぎる!

    これは短編集だったし、とにかく読みやすかったー。
    さらさらと、あっという間に読み終えてしまったよ。

    大掛かりなトリックなどはなく、殺人事件もあまりなく、とにかく人と人との人間ドラマが描かれていて、それが案外優しくて暖かいのだ。
    物凄く良かったー。
    ていうか、好みの作品なのよね。

    これから、何作か読んでみたいシリーズ!
    何はともあれ、ハンチョウがかっこいいのだ!

    【8/26読了・初読・個人蔵書】

  • 今野敏氏の作品はSTシリーズしか読んでなかったので、他のシリーズの手始めに安積警部補の短篇を読んでみた。
    安積班のメンバーに焦点を当てた連作短篇集。
    「ツキ」と「噂」、「部下」がよかった。
    これまで読んだどの作品も読み始めると最後まで止められない。

  • 母に貸したところ、みかんの汁を数ページに渡り浴びせられて返ってきたので、悲しくて未だ読んでいません・・・
    母曰く、おもしろかったとのことです。

  • 2010.8.26読了。
    安積班シリーズの短編集。
    今回は安積さんが以外の桜井や、他の刑事がクローズアップされている感じ。短編集ながら、臨海署復活の話がちらほらと出てきて、次のシリーズの前触れか??

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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