せかいでいちばんつよい国

  • 光村教育図書
3.97
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本棚登録 : 1064
感想 : 120
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  • Amazon.co.jp ・本 (30ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784895726443

感想・レビュー・書評

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  • 2019  3-1
    30年度  4-1 5-2
    29年度 5-2 5-3
    26年度(3-1)

    7分

  • 軍隊はいらない。平和が一番。

  • 平和とは?つよさとは?を考えさせられるおはなし

  • 5分くらい。
    大きな国がありました。その国はあちこちへ行って戦争をしました。
    最後に残ったちいさな国を占領するため、大きな国は兵隊を向かわせます。
    ところが、その国には軍隊がありません。
    軍隊がなければ、戦争はできません。
    兵士たちは、小さな国の人たちの家に泊まり、同じ食べ物を食べ、歌を歌いました。

  • 自分たちの国こそが世界で一番幸せな国であると考えている大統領がいた。
    その国は軍事も強かったので、大統領は他の国を征服して、自分たちの国のようにすれば世界が平和になると考えていた。
    征服して世界を平和にするのだ。
    殆どの国を征服し、小さな国が残った。
    あまりにも小さい国だったので、今まで放っておいたのだ。
    でも、その小さな国も征服して幸せにしてあげることにする。
    小さな国に軍隊を送って戦争を始めようとするが、その国には軍がないらしい。
    これでは戦争が出来ないと考える大統領。
    小さな国は大統領に大きな家をプレゼントし、兵隊たちにもホテルに無料で泊めてくれ料理をもてなしてくれた。
    兵隊たちはすることもなく、その国の遊びや歌を教えてもらったり、農作業を手伝ったりしていた。
    だんだんと兵たちから厳しさがなくなってしまうと、国から新しい兵を連れてきて、元いた兵は国に返すようにしていた。
    いつまで経っても埒が明かないので、大統領は見張りの兵を残すと国へ帰ってしまう。
    国へ帰ると驚いたことに、あの小さな国の遊びや歌、料理が定着していた。
    大統領は征服したあの小さな国から手に入れたものだから当然だと考える。
    夜、大統領は自分の息子に歌を歌ってとせがまれる。
    思いついたままに何曲も歌うが、それは全部あの小さな国の歌だった。

    世界で一番強い国は実は小さい国。
    本当に征服されたのはどちらだろう。
    大統領の国に定着したのだから、他の今までに征服した国にも定着するだろうし、最終的に大領領の国の文化は追い出される。
    それに気付かない大統領。
    皮肉なものだ。

    他の国を侵略する戦争は、相手国のものがほしいというのはあれ、根本的には自分たちが正しい、他の国を教化しよう、というところにあるのだろう。

    かわいらしい絵と単純な話だけれど、背景は深い。

  • 2013.10.9 5-4
    2013.10.23 6-1
    2013.10.30 5-1
    2013.11.13 5-2
    ----------------------------
    2014.7.2 5-1
    2014.7.16 5-2

  • 5分

  • 小4の教科書で紹介された本。
    大人が読むと、甘さを感じる。
    大国が侵略戦争を繰り返すが、ある小国は武器を持たず、大国の兵士を友人としてもてなし、個人レベルで兵士と小国の人びととの友情が生まれ、戦争にならなくなる、という話。
    だって戦争って、宣戦布告後、武器を持って攻め入るわけだから、友人としてもてなすって不可能よね。
    でもそうしようと思わなくても人の交流は生まれ、文化が浸透していくというのは、実際にある。
    大国の戦争を始める理由がいかにもアメリカみたいで笑える。侵略者にも大義名分があるというのが、ちゃんと描かれている。
    結末もちょっと皮肉で、小さい子には分からないだろう。4年生でもわからない子がいるかもね。
    内容が深いから、買っていつも手に届くところにおいておくのがいいと思う。

  • この作者、イギリス人ですが 大国アメリカと軍隊を持たない国、日本の お話ですか?と誰でも思いそう。

    そして、世界で一番強い国って、どんな国なんでしょう。『強い』ってどういう意味?
    幸せや平和っていうのは、どういうこと?

    大きな子や大人なら考える事できる絵本ですね。
    小さな子にはこの絵本の良さが分かりにくいかも しれませんが、子供には子どもの楽しみ方読み方があるのが絵本。


    この作者には他の作品に「ぞうのエルマー 」という超有名な絵本があります。


    あちらとは画風が違いますが あちらもいい絵本です。

  • 戦争のお話ではあるんだが
    幸せの定規の話と僕は解釈しました。

    「せかいじゅうの人びとを幸せにするためだ。われわれが世界中をせいふくすれば みんながわれわれと 同じようにくらせるのだからな」

    この大統領のセリフが自分の杓子を押し付けているとも言えるのだが。
    絵柄は可愛いが、かなり吟味して味わいたい。
    すごい絵本です、これは。

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著者プロフィール

デビッド・マッキー:1935年イギリス・デボン州生まれ。美術学校在学中から風刺漫画の仕事をはじめ、卒業後には雑誌「パンチ」や新聞などに絵を描く。1964年に初めての絵本『TWO CAN TOUCAN』を出版。代表作「ぞうのエルマー」シリーズは、60以上の言語に翻訳された。ほかの絵本作品に『せかいでいちばんつよい国』(光村教育図書)、『なぜ戦争をするのか?六にんの男たち』(偕成社)などがある。また、アニメーション作家としても活躍。2022年南フランス・ニースにて永眠。

「2022年 『エルマーのたんじょうび?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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