アメリカ、中国、そして日本経済はこうなる (WAC BUNKO)

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レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898316207

作品紹介・あらすじ

それでも、日米中、三角経済の主役は日本だ!日本を代表するエコノミストと超人気ネットエコノミストが、日本と世界経済の今後を予測する。

感想・レビュー・書評

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  • 最近よくある危機感を煽るものではなく、どちらかというと楽観的な考えの人たちのようだ。(特に日下さん)
    日下さんの意見にはところどころ賛同しかねる部分も多かったが、三橋さんという人は正面きって反論はしないものの、相手に不快感を与えないようにソフトに反論しているところがいい。
    「日本は核兵器をもつべきだ」と言い切ってしまうのはちょっとマズイかも。
    せめて北野幸伯氏の「日米安保条約の改定」理論くらいでいってほしいものだ。

  • 図書館
    挫折

  • アメリカ経済は二極化している。

    中国経済の強みは、中国からどこかを経由して別の国に行く、別の国から中国に入ってどこかに出ていくという供給のシステムががっちりある。

  • 最近良く読んでいる、ネットエコノミストの三橋貴明氏が日下氏と対談。というか主は日下氏で従が三橋氏。

    数字を使わず説明する日下氏と数字を駆使して説明する三橋氏のコントラストが印象的。また、所々(特に後半)議論が噛み合わないまま進行する感じは面白かったです。

    本書の中で、三橋氏が世間(政府)が無策だから今の若者は苦労しているんだ、というような論を展開していました。それに対し、日下氏はそもそも政府なんかに策を期待するのが間違いで、まずは若者自身が自ら努力し、切り拓いていかなければダメなんだ。他人に頼ろうということ自体に問題があるのだと語っていました。

    この点は日下氏に全く賛成。

    何かをしようという時、何かをなしたい時はまず自分でなんとかする努力なくしては、物事は前に進みませんもんね。

  • 以前から新刊が出るたびに愛読していた日下氏と、昨年頃から注目している三橋氏との対談本です。日下氏の今までの本での主張によれば、日本経済悲観論者ではないので、両者の議論はほぼ噛み合っていたようです。

    今まで好調を続けてきた中国の最後のイベントとなる上海万博が3日前(5月1日)から始まりました、万博が終了しても今の勢いを中国が続けられれば本物だと思います、答えは3年もすれば明らかになるのでこれからが楽しみです。

    EUはその中での問題を抱えていてそれらの処理に忙しそうなので、今後も日米中の三角経済本(中国に資本財を輸出、それを耐久消費財にして中国がアメリカへ輸出、米国債を日本と中国に輸出して、ドルを取り戻す、p177)構造が続くのでしょうか。

    本書で触れられているように、日本の本当の強みは、子供がお金と移動の自由を持っていて、彼らがアニメやゲームの発展に寄与していること、さらにそれらが日本からの押し売りではなく、世界中で求められているという点にあると思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・アメリカは自国民の借金を証券化商品という形で世界中にばらまいていて、75%程度は欧州機関が購入していた(p18)

    ・EU成長モデルは経済が全体的に拡大していくことが大前提だったので、EUは最終的には分裂する(p27)

    ・2009年に雨以下の銀行は100行以上が潰れている、商業用不動産にお金を貸していたアメリカ地方銀行が潰れて地方経済がガタガタになっている(p30)

    ・プライムローンは全体の9割を占めるが、その延滞率が5%を超えていて、明らかに異常、日本は1%程度(p41)

    ・ウォール街は、ドルキャリーをして低金利のドルを購入して、金利の高い中国などの発展途上国に流すので儲かるが、国内企業は地方銀行が破綻して非常に困っている(p44)

    ・アメリカには、「ワシントン:政治(戦争)」「ニューヨーク:経済(サブプライムローン)」と、「田舎のアメリカ」があり、これがオバマを当選させた(p49)

    ・中国の融資において、お金の貸し借りには金利は固定されているが、手形割引には決まりが無い、大企業は手形割引でオカンを借りて、それを銀行預金して金利差を稼いでいる凄い世界(p57)

    ・中国のビルには「エレベータ」を抜いてある場合が多い(p58)

    ・中国は1997年までは人々は住宅販売ができず、政府から借りるという形でないと住めなかった、つまり住宅価値はゼロ、今ではゼロから増えている状態(p61)

    ・中国の場合、GDPが伸びていても電力利用量が落ちている、それをアメリカに指摘された結果、2009年3月に発表を打ち切った(p85)

    ・アメリカの貿易赤字の統計も、350億ドル程度消えている、それは武器輸出分であり、これが貿易統計に入っていないから(p88)

    ・日本国の資産は5493兆円、国家負債は5245兆円であり、その差額の247兆円が純資産(金融資産のみ)である(p105)

    ・たいていの日本金融機関は国債を購入したが、みずほコーポレート銀行、農林中金は、証券化商品を購入してしまい、両者ともに5000億円の評価損をだした(p119)

    ・広告をやめる理由は、当初は経費節減であったが、いまは「やめても売上は減らない」に変わった(p131)

    ・銀行は1000万円しか保証しないが、国債は無制限で政府が保証してくれるので、国債運用は個人にとっても定期預金よりも有利(p147)

    ・今までの日米中の経済関係は、日本が中国に資本財を輸出、それを耐久消費財にして中国がアメリカへ輸出、米国債を日本と中国に輸出して、ドルを取り戻すという構造(p177)

    ・麻生元首相のダボス会議の演説は聴衆がみな立ち上がって大拍手をしているが、テレビは報道しないのに対して、鳩山首相の「温室効果ガス25%削減」は大絶賛されたとウソの情報を流した(p188)

    ・世界中でコンテンツでまともに食べているのは、日本とアメリカ、漫画やアニメ(日本製は8割)は発表の形式であって、そこで表現されているものは、日本社会が到達したレベル(p215、217)

    ・日本経済が強い理由は、1)子供が豊富に小遣いを持っている、アメリカの2倍、欧州の3倍、2)支出と移動の自由(交通機関の発達)がある、である(p233)

  • 内容は勿論面白いが、著者のお二人の意見の主張の仕方が対照的なのも良かった。最後にこの本の結論、未来の予想を簡潔にはっきりと書いてもらえると尚良かった。
    日下さんの本を何冊か読んでみたくなった。(2011.12)

  • 三橋貴明さん、ここ2、3年で最大にリスペクトするひと。
    今回もおもろかった!!

  • またもや日下節にやられてしまった。シュルツ、マスグレイブ、フィッシャー等、評論家としては当たり前ですが、良く読んでおられるんですね。本当に当たり前の事なんですが。またマンガ文化についても勉強されており関心しました。

  • ト、2011.07.04-05

  • 今の世界経済の流れが分かって大変勉強になった一冊である。

    対談形式で進んで行くが、日下氏の軍事強化による経済発展の考えはメディアではなかなか報じられることがなさそうであり、新鮮だった。

    日本の財政問題については最近読んだ本と反対で「日本の国債は日本国内で買われているから大丈夫だ」の主張であった。今まで読んだ本では知ることができなかったこの主張の根拠を知ることができて良かったが、勉強不足の私はどちらが正しい事を言っているかはわかりません。

    是非、日本経済の真実と合わせて読んでみてください。

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著者プロフィール

1930年、兵庫県生まれ。三谷産業株式会社監査役。日本ラッド株式会社監査役。東京大学経済学部卒。日本長期信用銀行取締役、(社)ソフト化経済センター理事長を経て東京財団会長を務める。ソフト化・サービス化の時代をいち早く予見し、日本経済の名ナビゲーターとして活躍。未来予測の正確なことには定評がある。『いよいよ、日本の時代がやってきた!』 『日本人への遺言』(渡部昇一氏共著)『日本人への遺言partⅡ 「和の国のかたち」』(渡部昇一氏共著)『反核愚問』他多数有り。

「2018年 『「発想」の極意 人生80年の総括』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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