今日は誰にも愛されたかった(1200円+税、ナナロク社)

著者 : 谷川俊太郎 岡野大嗣 木下龍也

• ナナロク社 (2019年12月19日発売)

感想・レビュー・書評

[めいさんの感想 · 2024年5月1日]

とてもよかった！

三人のそれぞれの詩や短歌のつくり方、脳内を覗けている気がした。
音のイメージや柔らかさ、前の詩からどう受けて展開させるのか、きちんとロジックをそれぞれが持っていることを知れたのが面白かった。

トリオ市川、いいなぁ。

[中林さんの感想 · 2023年12月28日]

連詩と言っていたが谷川俊太郎以外は詩になっていない。流石に他のお二人は短歌の人だと感じさせられた。短歌のポエジーと詩のポエジーの違いのようなものが浮き出ている。またお二人が谷川さんをヨイショしている風なのもちょっと受け付けなかった。

[東京工芸大学 図書館さんの感想 · 2023年12月18日]

谷川俊太郎さん、岡野大嗣さん、木下龍也さんによる連詩。
後半には3人がどのような気持ちで書いていたのかが身近な会話形式で楽しめます。
普段本を読まない人にこそ読んでほしい本です。

インタラクティブメディア学科　3年

[kitakoji2434さんの感想 · 2023年12月1日]

三者三様の詩が続く。書籍タイトルのような歌は岡野さんが得意としており、少し寂しさを感じる詩が心に刺さりました。

[弁天さんの感想 · 2023年10月30日]

夏目漱石も言うように、人が生きていく上で欠かせない詩と歌の本。
(記憶で書くので曖昧な引用です。全然違うかも)
生きにくさが高じるとやすいところへ越したくなる。どこへ越しても同じだとわかると、そこに詩が生まれ、歌が生まれる。

ひとつまえの小説が強烈だったので、エッセイか古典か洋書か、ゆっくり読めるもの、とおもったのですが歌集はいいですね。胃もたれを防ぐのにぴったり。短歌集はストックしておこうかな。

木下龍也さんの本は最高に面白い。歌人を名乗って短歌を作りたくなる。歌に救ってもらえるんじゃないかと錯覚させられる。

記憶をもとに書いてるのは草枕の冒頭のことです。
智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とかく人の世は生きにくい。
生きにくさが高じると、ってやつ。

[学生選書@武蔵野大学図書館さんの感想 · 2023年6月13日]

武蔵野大学図書館OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000247837

[MKさんの感想 · 2023年5月20日]

3人の作者が交代で詩と短歌を繋いでいく「連詩」とそれを解説する形で対談する「感想戦」の本。

何かしらのつながりを残しながら、それぞれの方が作品を作り上げて、最終的に一つの連詩が完成するのはすごい芸術性だなと感じました。

どんな繋がりを作ったのかな？と思いながら読んで、それぞれの作者の感想を読みながら答え合わせしていく楽しさと、(ほとんどの場合は気づかない)意味合いを解説されるのが心地よいです。

さらっと読むのであれば1時間ほどで読めますが、考えながらじっくり読むのも楽しい本です。

[徳島文理大学 徳島キャンパス附属図書館さんの感想 · 2023年5月19日]

【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/786794

[てとてさんの感想 · 2023年5月11日]

連詩とは複数の詩人が交互に詩を書き連ねていくこと。この本は3人が詩と短歌をバトンで繋ぐように書いて行き、後からどういう意図をもって書いたのかを語らうスタイル。詩や短歌は意図や含みを読み取るのが難しいといつも感じていたのですが、この本はあとから解説が入るため詩の良さを深く感じ取ることができました。
3人の連想力や言葉の表現力の素晴らしかったです。

[デビ丸さんの感想 · 2023年5月9日]

3人の詩人による連詩
詩を読むことも稀だったが、気恥ずかしくならず、素直に読めた。
3人それぞれが、次の人にバトンを渡すため、より他者を意識して書いているので、それぞれの世界にどっぷり浸かってなくて、そこが読みやすいのかもしれない。

著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。