- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910827001
作品紹介・あらすじ
★ベストセラー『学校の「当たり前」をやめた。』著者
元麹町中の校長と、「哲学対話」で著名な教育哲学者が初タッグ!
★宿題廃止、全員担任制、合唱コンクール廃止…
究極の狙いは「民主主義」教育だった!
★教育関係者・必読のあらたな羅針盤
分断の時代を生きる子どもたちに必須の「対話の力」とは?
★親も注目! ビジネスパーソンの現場にも役立つ必須知識
「教育の役割とは何か?」
「学校は何のためにあるか?」
学校改革の旗手と教育の本質を問い続けてきた哲学者・教育学者が
教育の本質を徹底議論! 究極の目的は「民主主義」教育だった。
ーー「多数決で決めよう」のどこに問題があるか、わかりますか?
「誰一人置き去りにしない」を教えるはずの教室で
平然と少数派を切り捨て、
一度決めたことには従え! と「従順な子」をつくる教育がおこなわれている。
未来の社会をつくる子どもたちに本当に伝えるべきことは、
対立を乗り越え、合意形成に至るプロセスを経験させることではないか。
学校で起きるトラブルこそが絶好の学び場であるはず……
本書は、子どもたちの「対話の力」を重視し、
学校で民主的な力をいかに育むかを提案する実践的教育書だ。
民主主義の考え方を広めていくことで
当事者意識が低い「日本社会」をアップデートする、
著者二人のつよい覚悟を持って書かれた。
いじめ、理不尽な校則、不登校、体罰、
心の教育、多数者の専制、学級王国・・・
いまの学校が抱える大問題を分析しながら
何ができるか、どこから変えていけるか、
哲学と実践を見事につなぐ画期的1冊。
現場で奮闘する教育関係者・保護者、必読!
感想・レビュー・書評
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本番さながらの選挙についてや、横断歩道を事例とした海外との違いなど、とても興味深い内容だった。疑問に持つことも重要。ただ一方で、社会の慣習に寄り添う場面も少なからず必要だと思う。そうした中、双方の主張を踏まえた新しいアイデアを出して合意形成を図る発想は、新鮮でとても良い。まだまだ、学ぶべき事があることを痛感する。
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学校で実践できる民主主義を教えてくれた。
以前読んだ文部省の民主主義の教科書と共に子どもに読んでほしいなと思った。 -
「何のために」と原点に立ち返って考えることの大切さ。
そしてそのための最上位目標の大切さがよく分かる。 -
多数決は民主主義ではない?学校改革を起こす校長先生と教育哲学者の対話から、本当の意味の民主主義、教育のありかた、学校の意味について考えましょう。
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【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/567162 -
民主主義を学ぶとは自律的な解決方法を身につけてもらうものであり、法教育の最上位目標とほぼ同義ではないか。
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子どもたちが自律的に考え、他人と合意を形成していくための教育をしていこうという主張。成田悠輔さんの22世紀の民主主義を合わせて読んでいたこともあって、工藤先生がおっしゃる民主主義という言葉が適切であるのかは少し疑問でした。
自分自身から見える世界ではやはり、他責的な思考に陥っていることは確かにそうであり、自律的に物事を考える姿勢を子どもたちに伝えていきたいということには共感できました。
一方で、対話の中でwin-winになれる結論を探っていくことは大事ではあるが、そのような合意を形成すること難しさが抜けていると思う。誰にでも、また、短期間でできるようなことではないでしょうか?
現に工藤先生自身が行った改革はトップダウンによる強硬突破だと思います。
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興味深い話だった。
早く本書の中身のような教育になるといいな。 -
面白かった。一気読み。工藤さんの考えはすごくしっくり来る。
学び いろいろあるが
心の教育ではなく、行動の教育に どんな場面でどんな行動をとればいいか
最上位目標は設定しても良い、そこから対話は始まる
意識改革のために 矛盾に気づく→優先事項の自問自答→矛盾しない自分に変わっていくプロセスを考える
ことあるごとに読んどきたい