鏡の森

  • 産業編集センター
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (493ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784916199645

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりのタニス・リー。
    白雪姫がベースのダークファンタジー。
    情景の表現が美しくて好きな作家さん。
    これを読むと、白雪姫のお母さん(悪役の女王)の人生にも同情を感じてしまう。

  • 「鏡よ鏡、この世で一番美しいのはだれ?」
    白雪姫や神話をごちゃ混ぜにしたような話?

    暗いし重いし退屈で読むのに時間がかかってしまった。

  • リルカの輪姦シーンとアルパッツィアの強姦シーンの連続にドン引きして10年くらい放置していた小説、やっと読み終わりました。
    白雪姫とペルセポネ神話をモチーフに描かれた小説らしい。
    白雪姫については、既に短編で描かれているし、物語としてはあちらの方が好きです。
    滅ぼされた古い国の姫が、征服者に14で子供うまされて、産んだ子供を憎む。
    さらにやっと手に入れた本当の愛を失い完全な狂気に陥り、娘コイラを殺そうとしたが、彼女は運良く逃げ出し小人と恋に落ちる。

    主役カップルの外見の釣り合いに度肝を抜かれますが、
    どちらも母親に見捨てられ殺されかけたという生い立ちが似てるし、助けないと言いつつストーミーがコイラを守ろうとするところは、このどうしようもない暗い世界観の中で救いになった。
    気になったのがハドスってドラコの息子ってことはあの二人マズいんじゃ…
    勧善懲悪じゃないけど、ヒロインに危害を加えた権力者はリー作品ではそこそこ報いを受けるのに、元凶とその副産物に何もなかったのが消化不良だった。

  • 『白雪姫』をモチーフにしたダークファンタジー。
    性的な表現もあるが、不思議と無垢で美しい物語になっている。ただ、語彙の選択が俗っぽいところと、詩的なところの落差があったのがちょっと引っかかった。
    カバーの絵は作品と合っていたと思う。

  • 2006年読了。

    主人公を連想させる美しい表現。

    ドロドロとした人間の心を描いているのになぜかきれいでせつない。

    若くして子を産んだことによる親子のすれ違い、恋、きれいな話じゃないのにきれいに思えてしまう。

    タニス・リーの表現力はすごぃ!!!

  • 鏡よ鏡、教えておくれ。
    この世で一番美しいのはだれ?
    それはあなた――

    少女は陵辱により赤ん坊を産み落とし、魔女と呼ばれる女王になる。やがて赤ん坊は少女へと成長し、因果がめぐりはじめる。
    白雪姫とギリシア神話、キリスト教の世界観を下敷きにしたファンタジー。

    図書館で借りて読了。
    幻想的で面白かった。すごく女性的。
    中世を舞台にしていると思われるのに時折現代的なカタカナ英語が使われていたりして、ふいに文章に醒めてしまうところもあったけれど、それは訳の問題かと。惜しい。森の描写は湿度に満ちていて綺麗だっただけに。
    愛と生と死が語られるとエログロになるのは道理ですよね、わかります。しかし王子のとんでもない変態ぶりにはドン引きした、さすがに。
    登場人物の名前や役割から象徴されるものがたくさんあって、物知らずな私は多分消化しきれていない気が・・・・・・時間を置いて再読したい。

    悲しいけれど希望が残る物語だった。好きです。

  • タニス・リー版の白雪姫。
    表紙のイラストについては賛否両論のようだけれど、私の個人的な好みで言えば、「あり」。
    話自体もギリシャ神話のハデス・デメテル・ペルセフォネのくだりが盛り込まれていて、深みが増していると思う。また、王の名前がドラコだったり、女王の恋人が、狩人オリオンだったり、登場人物にそれぞれイメージをかきたてられる名前がつけられているのもおもしろい。
    惜しむらくは訳が好みではなかった事。ほとんどが英文のままの配列で、直訳っぽい感じが否めない。
    タニス・リーは井辻さんの訳がベストだなぁ。

  • 主人公の母親が一番かわいそう…彼女の最期はちょっと胸が締め付けられました。
    ブラックなおとぎ話。

  • 白雪姫、タニス・リー版。

  • しばらく読まないでいるうちに、たくさん本が出ていたタニス・リー。読みやすそうなのから物色中。これは白雪姫が主なモチーフで、さらにルーマニアの伝承、ギリシア神話など、様々なモチーフを駆使して織り上げた、きらきらと妖艶な物語。母娘2代の白雪姫の波乱の人生〜相変わらず女っぽい。しかし童話の残酷さをリアルに描かれると、ちょっとどうかな〜。

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