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- / ISBN・EAN: 4959241980243
感想・レビュー・書評
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私はアラフォーなので、主人公の世代はもう少し上の世代なんだけど、わかるところが多すぎる。
おくゆかしさって普通のことだったよね。人に恥ずかしい思いをさせないために、自分が一歩引いてあげること。そのために結構苦しい思いを強いられるんだけど、泣くのは嫌だ、わらっちゃおう!と振り切っちゃう気持ち。
クラスで目立つ生徒じゃなくても、小5の感情はあっちこっち揺れ動いて、いろんなこと抱えていたりする。
当時のクラスメイトの気持ちが、いまさらわかったりする。
年がたってもまた見直したくなる作品。 -
エンディングについて「結婚という逃避ではないか」と言う人もあるだろう。しかし、主役のたえは最初、漠然とした「田舎」の風景に憧れていたのだが、その「美しい自然」もまた人の手によって維持されていることを知る。自然は作為がないから美しいのではなくて、それを美しくしようとする「行為」があってこそ、美しくなる。それを知ったときに、これまでの自分の生き方を反省し、一歩踏み出そうとする彼女は過去の自分と決別するのであった。
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小5の思い出。
いい子ぶっていた自分。
昔の27歳と今の27歳のギャップを感じます。 -
初めてちゃんと観た。
しみるわ・・・ なみだがぽろぽろ。 -
雨の日と、
曇りの日と晴れと、
どれが一番好き?
分数の割り算がすんなりできた人は、
その後の人生もすんなりいくらしい
っていう言葉が、
なんだか印象深かった
あと…
転校生の阿部くんの話、
すごくわかって、忘れられない
いい人ぶってた私が、
実は一番優しくなかった、
って思うことが小さい頃からあって、
それは今でも時たまあって…
そのもやもやした気持ちを、
誰かと共有したことがなかったから、
なぜかちょっと救われた -
公開当時子供だった僕は、本作の趣旨を理解する以前にただ絵が受けつけなくて、最後まで通して見ることもできなかった。
大人になり主人公と同じ歳もすぎて、作品を通している過剰気味の自意識に嫌悪感はあるものの親しみを感じるものだったし、やるせなさに子供時代を思い出して心苦しくなったほどだ。
題がいい。ぽろぽろが意味するところが波のように僕を攻め立てる。変わることのない強さとか、意識しないでいる作為を頭でっかちに受け止めることを一口に表現せず、じっくりと作品にする姿勢を感じた。
おもしろいか、と聞かれるとそこそこ、と答えちゃうんだろうけど。うーん、でもねと続けたい何かがある。 -
山形の農村の美しさがホントに印象的。
田舎外から農業体験に客として来た主人公タエ子の目線を通して、観客も新鮮で好意的な目線で山形を感じることになる。
はっとしたのは、村落を観ながらギバちゃんが言った言葉。
「この景色も人間が作ったんですよ。あの森も、田んぼもぜーんぶそう。」みたいな。
田舎の農家で育った私自身も、帰省で帰ったときや旅行で田圃のある農村風景を観ると、ああ自然が!って思っていたけど
ひとつひとつの田圃や木や道は、全て先人が元ある自然を切り拓いてできたもの。その積み重ねが、今の穏やかな農村の風景を作っている。
祖父や先祖の苦労を思い胸が熱くなる。
本当の自然は荒々しいものだ。
人間の長年の工夫と努力と手前の積み重ねでずいぶん楽にはなって
その自然の威力や脅威をついつい忘れてしまっている。
現代の百姓も、天気という自然とは日々対峙しているが、
都会暮らしではそうはいかない。でもその感覚に慣れてしまうのって怖いな、と思った。
ジブリ作品の多くに共通するメッセージ。自然の美しさと荒々しさとそれに対峙する人間の業と愛しさ。本作でも存分に感じました。
主人公タエ子の小学5年生時代の記憶が
私のそれとは年代が違うので、なかなかディテールにはぴんとこなかったり、タエ子の最後の決断のあっけなさに拍子ぬけする気持ちもありつつ、だが
そう思ってしまうほど、自分の気持ちに近づけて観れてたということなのかも。本当に良い作品です。 -
外国人目線からだと、「ほんとに日本ってあんな感じなのかなぁ」って考えこんでしまったシーンがあった。なんていうか、うちではそんなこと触れもしないっていうか、作中みたいな感じにはならないのがほとんどだから。
私的には少し不愉快だったかな。