ドッグヴィル プレミアム・エディション [DVD]

監督 : ラース・フォン・トリアー 
出演 : ニコール・キッドマン  ポール・ベタニー  クロエ・セヴィニー 
  • ジェネオン エンタテインメント
3.75
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  • (27)
  • (9)
本棚登録 : 691
感想 : 140
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102007935

感想・レビュー・書評

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  • 監督の対人観が不安になる…。ひたすら人間の醜い部分を凝縮してる。
    トムがグレースとくっついたと知ったとき、それまでトムに言い寄られていた女がいきなりグレースに冷たく当たりだしたところとか、細かいところまでよく描くなぁと思った。
    あのセットだから映画でなく舞台で良さそうとも思ったけど、映画であのセットだからこそ表すものがあるんだろう。すべて明け透けで監視されてる感じとか、家の中でレイプが行われてるのに他では日常だとか。普通映画なら見えないからこそ、より強く違和感を感じさせる。
    カメラが微妙にブレるところ、どっかで観たなぁと思ったら「ダンサーインザダーク」と同じ監督で納得。内容的にもだけど。

  • 0307

  • 見所:見えない犬

  • ちょっと長くて演出にも真新しさがありながらもそれが退屈な部分があった。
    ただ内容が人間の本能・本性を垣間見れるような作品で、こうやって人や、集団が壊れていくんだろうなという恐怖を淡々と感じられる作品。ちなみにダンサーインザダークと同じ監督さん。

  • セットが、ない
    ほぼない
    白いチョークで線をひいただけ

    ニコールキッドマン

    当時、この二点で(?)話題だったこの映画
    ダンサーインザダークと同じ監督というのは知りませんでした
    舞台劇か、寓話をみているよう
    特にナレーションは寓話ぽい

    最後上を向いて吠える犬が、なんともいえない

    傲慢さやエゴイズムと
    道徳心や赦し、優しさ、親切さ

    日頃考えていたことが描かれていて
    最後の父と娘の会話に詰まっていた

    しかし、最初から最後までトムがいちばん胸くそ悪かった、です

    でも、いちばん傲慢なのは誰なのだろう?
    ラスト近くで、汚れたシーツを変えるときグレースが言った言葉が気になります

    どうせ誰も寝ない

    グレースはラスト憎しみや憎悪からではなく、道徳的にそうしたほうが良い、赦すより良い、というような理由で、あのようなラストになると言われてるけど、本当にそうなのかな?

    結局、傲慢じゃない人間などいない

    人間は本性を隠しているだけで、条件さえ揃えば、誰でも、ドッグヴィルが牙をむく、のではないでしょうか

    エゴイズムの塊なのではないでしょうか
    少なくとも、この監督は、そう思っているのではないでしょうか

    なんて言う私も傲慢ちきだねー

  • 全部で15人しかいない閉鎖的な村に美しい女性が逃亡してくる。村人は彼女を匿うことを決めて彼女とも打ち解けていくがだんだんその関係が崩れていく。

    こんな映画始めて見た。セットがなさ過ぎてすごい。でも目に浮かんでくる。人の心の移り変わりはリアルな感じがあって怖かった。結局皆自分のことしか考えてないよね。それがよく分かる作品。最後は因果応報だな。

  • これは斬新な映画でした

  • 人間のエゴが見え隠れしていたものがどんどんあらわに。最後タイトルの意味が分かるような気がした。犬は従順で時に人間よりも理性があるかもしれない。

  •  「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラース・フォン・トリアーが贈る舞台劇の様な不思議な映画。

      「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でうつになるなんて言ってたらこの映画見たらショック死する。
     舞台の様な空間にチョークで間取りを引いて小さな小さな町を表現する。壁やドアはなく全てが丸見えだが、俳優達はドアを開けるパントマイムを行い、そこにドアや壁があることを示す。
     そんなドッグヴィルの町にギャングに追われた美女グレースがやってくる。追われた彼女をかくまう代わりにグレースは町の人達に小さな見返りをすることになるのだが、やがて少しずつ歯車が狂いとんでもない事態へと進んでいく。
     この映画のテーマはいわゆるいじめである。皆それがないかの様に振舞い見て見ぬ振りをする。壁のない町の表現がそれを強く浮かび上がらせる。心底ぞっとする画だ。
     ラストは予想できるものではあるが、もしグレースが憎悪により粛清するのであればまた違った感想を持っただろう。しかしグレースは悩んだ末にその方が道徳的であるという理由から残虐極まる行為を指示するのである。最後まで救いがなく人間の怖さを感じる。

     これぞ恐怖。これぞ狂気。そしてこれぞ人間。
     ある意味この映画は最も怖いホラー映画だ。

  • 床にチョークで線を引いただけの
    シュールな空間で展開する
    「人間観察ショー」とでも言うべきシュールな映画。

    人間の善意は自分が圧倒的優位な立場であるという
    勘違いから生まれるものなのか?

    人には善人も悪人もいない
    気まぐれなエゴが感情を支配しているだけなのだと
    冷徹な視点が突き刺さる、必見。

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