ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
- パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン (2012年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988113823517
感想・レビュー・書評
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2008年日本公開作品。クライムスリラーになるのでしょうか。怖い作品。主役の3人が見事におじさんから初老。コーエン兄弟の作品は「ファーゴ」に次いで2本目です。全編、嫌な感じ。殺し屋シガーの不気味さが凄い。本来なら笑ってしまうような髪型、パッとしない男。その男が全く躊躇なく殺人を起こす。興味が湧く点は、こんな男が、どんな両親から生まれて、どんな子供だったのか。とにかく病的、変に綺麗好きだったりする。シガーとベルは、どう出会うのか関心がありました。それと全編、BGMがなかったような。それが不気味さを増すのかなあ。シガーみたいな心を持たない犯罪者が、ドンドンと増えたりしたら恐ろしいですね。
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一本筋の通った犯罪者
追う側も追われる側もしっかりと理由がある。サイコスリラーとは別ジャンルの映画。
偶然見つけた金を守るため様々なものを犠牲にしていく。
この映画の最後のシーンはメッセージを伝えるためだけに作られた感が否めなかったけども、確かにいい事は言っていた。人は失ったものを取り戻そうとしてまた失う。
名俳優達が魅せる追い詰められた表情や視聴者だけは分かっているもどかしさ、見どころ満載のスリラー。 -
すっきりしない話。原題は「No Country for Oldman」邦題だと意味わからないんじゃ?
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サイコ系の主人公でも上位にランクインする素晴らしいキャラクターでした。
余計なエピソード挟まずにシンプルなのもいいですね◎ -
「ブラッド・シンプル」「ミラーズ・クロッシング」「ファーゴ」がコーエン兄弟のベスト3だと思っているが、本作は「バートン・フィンク」と同点4位の出来かな。リドリー・スコットばりの明暗対比の映像に心奪われ、ハビエル・バルデムの悪魔が憑依したのかと思うほどの殺し屋ぶりに恐怖し、自ら破滅に向かうジョシュ・ブローリンのタフガイぶりに心躍る。ハビエル・バルデムの出で立ちと無表情の低音ボイスはまさに生きる狂気(凶器)で釘付けになる。トミー・リー・ジョーンズの立ち位置が弱すぎて主題が不明瞭な印象になったのが残念。本作でハビエル・バルデムはアカデミー助演男優賞受賞したが、存在感は主演男優賞もの。
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何年ぶりに観たんだろう。
もう何回も観てるのに、ネコが出てくるって、初めて知った。
あいかわらず、アントン・シガーの哲学には参ってしまう。
最後のアントンと奥さんの会話がいい、ラストシーンも好きだなぁ。
原題のno country for old menは考えさせられるね。
大人になってしまったからなのか、前ほど楽しめなかった。
ファイト・クラブでも観ようかな。 -
ノーカントリー
冒頭のシーン、ハビエルバルデムの表情だけでこの作品がどれほど怖いか?伝わるよね…
初めて観た時もかなり衝撃的だった。ハビエルバルデムもジョシュブローリンもこの作品で初めて見たように思う。勿論それまでも役者として色々な作品に出ていたんだろうけどそんな有名な役者ではなかったのかな…ともあれ両者ともにこの作品以降はメジャー作品で見る役者になったよね。
字幕では「ロボはいない」吹き替えだと「狼はいない」これって「狼王ロボ」シートン動物記だね。こんなの知ってる人少ないんだろうね(笑)
こんな荒野で麻薬取引での殺し合い…そして誰もいなくなった的なシチュエーションって割とありそうだよね。まぁこの作品以外で彼みたいな漁夫の利を得てる主人公なんて見た事ないけどねぇ笑笑
ベタベタしてない二人のイチャイチャトーク面白いね -
内容(「Oricon」データベースより)
作品賞・監督賞などアカデミー賞4部門受賞!かつてないスリルと興奮に包まれたサスペンス・スリラーの傑作!荒野で狩りをしていたベトナム帰還兵のモスは偶然ギャングたちの死体と麻薬絡みの大金を発見。その金を奪ったモスは逃走するが、ギャングに雇われた殺し屋のシガーは邪魔者を次々と殺しながら執拗に彼の行方を追う。事件発覚後、保安官のベルは二人の行方を探るが、彼らの運命は予測もしない衝撃の結末を迎える…。
1回観ただけではピンとこないかも...
殺し屋アントン・シガーが何だか不気味で気持ち悪い。
ラストも急に終わった感があり 巻き戻して見直してしまいましたが やっぱりあれで終わりでした。
世の中、おかしな事ばかり...理不尽な世界ということなのか... -
麻薬取引の抗争跡から大金をせしめたモス。しかし、そのためにモスはマフィア、さらに殺し屋のシガーに追われる羽目となり……。
この映画の見所は何と言っても、シガーのイカレっぷり!
目的を達するために、淡々と無表情に銃をぶっ放し、車を爆破する。なのに、その眼にはなんの興奮の色も浮かびません。ただただ冷徹に仕事をこなしていきます。
彼の少し深淵なセリフや、終始無表情なこと、目の死に具合。そしてどこまでもどこまでもモスを追ってくる執念深さと、とにかく絶対に関わり合いになりたくない男です(苦笑)
しかし、観ているうちに、徐々に彼の行動や哲学をどこかかっこよく感じ始めている自分を発見してしまいます。ダークヒーローのカッコよさここに極めり、という感じです。
ラストシーンも色々な解釈が出来そうな、なんとも深遠な映画。単なるバイオレンス映画にはない、妖しい魅力のある作品でした。