つぐない [DVD]

監督 : ジョー・ライト 
出演 : キーラ・ナイトレイ  ジェームズ・マカヴォイ  シーアシャ・ローナン  ロモーラ・ガライ  ヴァネッサ・レッドグレイヴ  ブレンダ・ブレッシン 
  • ジェネオン エンタテインメント
3.64
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本棚登録 : 462
感想 : 120
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4571264907825

感想・レビュー・書評

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  • やっぱりキーラ・ナイトレイは美しい。
    ラストの展開が予想もしてなくて、意表を突かれました。こういう「つぐない」なのね。

    イギリスを舞台にした作品って、なぜか惹かれます。行ったこともないし、行きたい願望もないんですが、なぜか映画やドラマとは馬が合うようです。

  • Blu-ray

    幼き少女の叶わぬ初恋と嫉妬の物語。
    公開当時、友人たちが口々に感銘を受けたと言っていたが、私にはよく分からなかった。
    今久しぶりに見たけれど、やっぱりよく分からない。少女は贖罪を求め続けるが、許されることは無いのだろうか。
    ただ、苦しさが迫ってくるような美しさだ。

  • セシリアの深い緑のドレスがずっと忘れられなかった。

  • 多感な少女の危うさが、
    償いきれない一生の罪を犯させる。

    幼い恋心、興味、
    怖いもの見たさ、
    嫉妬に由来する嫌悪感。

    流れたかもしれない続きの物語を断ち切った、
    背負切れない生きる苦しみ。

  • うーん、イアン・マキューアン原作の映画は合わないのかも。「初夜」が原作の「追想」と雰囲気が似ている。ちいさな原因で結ばれない若い男女。味の合わないイギリス料理のような。

    最後の大成した小説家となったブライオニー役の女性が、もしかしてマギー・スミス?なんて思ってしまったがヴァネッサ・レッドグレイヴという人で「欲望」に出ていた人だった。

    1935年イングランドが舞台

    2007イギリス
    2019.2.24レンタル

  • 英国の上流家庭の暮らしが美しい映像とともに格調高く描かれます。キーラナイトレイが美しい。同じ出来事を視点を変えてそれぞれの主観で見せ、心の中を見せます。多感で繊細な少女をシアーシャ・ローナンが見事な演技で見せます。傑作の予感です。でも、事件後の姉妹の心の軌跡が見えません。平板で凡庸な描写に終わっているのは、尺の都合でしょうか?前半が良かっただけに残念でした。

  • 13歳の少女の 嫉妬、潔癖感、そして純粋さ。
    それが、嘘をつかせたのだった。
    その嘘が、どんな結果を生み出すかさえも、
    考えないまま。
    引き裂かれた 姉と恋人。
    それを、想像する 妹。
    姉と恋人のつらい歴史よりも、自分の中に
    『真実』を 抱えながら、
    虚構の中に生きようとする。
    真実は、死ぬまでいう必要がないが、
    死ぬ前には、どうしても言ってしまいたいと言う欲望。
    果たして、それが 贖罪となるのか?

  • 叶わない初恋、戸惑い、嫉妬、取り戻せない過去。原作は『贖罪』まさに、と納得。ラストシーンにとても胸が苦しくなった。海岸でじゃれあう幸せそうな二人。叶うことのなかった時間。

  • 作品としてはとても良作。演出も演技も丁寧で、時代背景や登場人物の概要が的確に表現されている。ロビーらが海岸に着いたとき長回しのシーンがとても印象的で、あのシーンで<戦争>の悲惨さが見事に表現されている。フランス兵が病院で死ぬシーンではドヴィッシーの「月の光」が使われており、他の場面でも音楽が効果的に使われている。キャストもそれぞれが役にはまっていた。

    以上、とても作品としてはスゴく良い。全体の空気感も一定に保たれ、胸が詰まって泣きそうなシーンも多々。ただ、最後がどうにも納得いかない。(以下、超個人的感想です。)原作は読んでいないので、ラストにケチをつけるのはどうかと思うんだけど、コレって<つぐない>したことになるの?ってのが正直なところ。多感な時期に、たった1日で色んなものを目にしたタリアの気持ちはわからんでもないけど、最後の最後まで言い訳にしか聞こえなかった。それぐらいロビーとセシリアに感情移入してしまっていたのかもしれないけど、最後の最後ぐらい、観客に救いを与えてもいいじゃん!って思ってしまったのが残念。だからそこは意地で★は4つ。

  • 1935年の戦火が忍び寄るイングランド、ケンブリッジの同級生で幼馴染の使用人の息子ロビーと政府官僚の娘セシーリアは惹かれあう互いの気持ちを意識していた。ちょっとした諍いの驚きの場面とそれに対する謝罪と取り違えて渡した卑猥なロビーの手紙を見てしまった多感な13歳の作家志望のブライオニーは、図書室で愛を確かめ合う二人を見て、憧れていたロビーが変質者だと勘違いしてしまう。その夜従兄弟のローラがレイプされた場面に遭遇したブライオニーはロビーが犯人だと思いこみ、告発する。
    刑務所に送られ、服役と出征の選択を迫られたロビーは戦場へ。セシーリアは彼を信じ、家族と縁を切って看護師になって待つが...。
    18歳になったブライオニーは自分のした罪に気付き看護師に、そしてローラとポールの結婚からあの事件の真相を知るが...。

    姉と恋人を引き裂いた贖罪に小説の中での幸せを贈る年老いたラストのブライオニーの深い後悔に胸が痛い。ジェームス・マカヴォイの色気がすごいよかった。
    許されない行為だけれど、世の中の事を何でも分かっているつもりで何一つ分かってなかった少女の、川へ飛び込み憧れの人に救われたいと願う独りよがりで痛い、でもかつて自分にもあった部分、それでいていやらしいことへの嫌悪感や失望、裏切られた気がしてしてしまった稚気による復讐...そういう少女が持つ性質がとてもうまく描かれていたと思う。二人の単なる悲恋じゃなくて、人生の深い後悔を描いた部分に感動した。

    卑劣なベネディクト・カンバーバッチも本当にそう見えるのがシャーロックとは全く違ってて似合って見えるのがすごい。
    強いて言えば、日本語吹き替えのロビーの母は微妙だった。
    ブライオニー視点と二人の視点の違いを映像で切り替える手法は効果的だったと思う。

  • 映像がとても美しい、詩的な映画。
    人生はいつもままならぬものだけど、そのままならなさが幼い少女の嫉妬と戦争によって不幸にも増幅してしまった様を見せつけられる。
    "The story can resume." 繰り返されるこの言葉があまりに悲しい。

    ダンケルクという出来事のイギリス史における重みも改めて感じた。

    イギリス英語が苦手なのであまりイギリス映画を観ないのだが、とてもよかった。
    青い目が印象的だったブライオニーを演じた子役が、先日鑑賞した「わたしの若草物語」のジョーを演じた俳優さんと同じだったとは! シアーシャ・ローナンさん。覚えておこう。

  • 3.8

  • 韻も装飾も抜きで

  • はぁーおもしろ…

  • 所詮は、甘いチョコレートで覆った苦い現実

  • 文芸作品の体裁をとりながら、メタミステリな仕掛けがあり。終盤に物語がひっくり返り、タイトルの「つぐない」の意味がわかる。なかなかうまいなと思いつつも、そこに含まれている「悪意」にちょっとげんなりしてしまいます。若い2人の人生を破滅させておきながら、「つぐない」とか言われてもねぇ。罪は深いです。

    いまをときめくベネディクト・カンバーバッチが結構ゲスな役で出ていてびっくり。

  • 監督 : ジョー・ライト
    出演 : キーラ・ナイトレイ ジェームズ・マカヴォイ シーアシャ・ローナン ロモーラ・ガライ ヴァネッサ・レッドグレイヴ

    1930年代、戦火が忍び寄るイギリス。政府官僚の長女に生まれた美しいヒロイン・セシーリア。兄妹のように育てられた使用人の息子・ロビーを、身分の違いを越えて愛しているのだ、と初めて気づいたある夏の日、生まれたばかりの二人の愛は、小説家を目指す多感な妹・ブライオニーのついた哀しい嘘によって引き裂かれることになる。 生と死が背中合わせの、戦場の最前線に送り出されるロビー。彼の帰りをひたすらに待ち、「私のもとに帰ってきて」と手紙をしたため続けるセシーリア。そして、自分の犯した罪の重さを思い知らされるブライオニー。セシーリアとロビーは、再び会えるのか?ブライオニーが罪を贖える日はやってくるのか?三人の運命は、無情な時代の流れの中に呑み込まれていく…。

  • 映像と音楽が美しい。タイプライターの効果音が焦燥感を煽り、見てるとドンドン不安になっていく。
    頭でっかちで潔癖な妹に、情事見られちゃって、何のフォローも無しなのは、恋人同士の傲慢さで自業自得な気がしないでもないけど、その対価が重すぎる。
    結局全部ブライオニーが悪いわけで、それって本当に償いになってるの?という。償えてない!償いというよりも、後悔とか自責とか懺悔というタイトルのほうがしっくりくるような。
    今を時めくベネディクトが、すごいゲスなロリコン役で出てるのが新鮮。でもまぁ、最終的に結婚して責任は取ってるからいいの???
    目当てのジェームス・マカヴォイさんは、凄く麗しかったです。
    笑うマカヴォイ調子に乗るマカヴォイ照れるマカヴォイ怒るマカヴォイ泣くマカヴォイ気がふれたマカヴォイ海岸をきゃっきゃマカヴォイ、いい!従軍してて泥で汚れて無精ひげでも綺麗なマカヴォイを愛でる映画。

  • 子供の身勝手さと潔癖さが他人の人生を破滅に追い込む

    まさしく、つぐない の物語

  • ■『つぐない』 ジョー・ライト監督 キーラ・ナイトレイ主演

    【前編2 堕落論】
     イアン・マキューアンという英国作家の『贖罪』という小説が原作らしい。正直作家も作品も知りませんでした。ただこの映画は美しく、音楽も素晴らしく、登場人物の心理描写も鋭いです。恋愛感情と嫉妬からひと組の男女の人生を狂わせてしまった女性の、償いの告白です。

     20世紀の初頭でしょうか、英国の一地方、身分の高い家の女性と、平民の男性の恋愛描写で始まります。牧歌的な情景と少し怪しい逢引のシーンのなか、女性の妹はその男性に密かなあこがれを持っていました。しかし、姉と男の卑猥な手紙のやり取り、また情事を目撃してしまい言い表せない不快感と不信を抱くようになる。そんな時家に出入りしていた友人女性が何者かに強姦されました。目撃者もはっきりとはない中で、その妹が、私は見た、と名乗りでます。その名指した相手が、姉の恋人の男でした。確たる証拠も何もない中で、自分の不信を確信に育て、訴えるようになりました。男は捉えられ裁判にかけられ、無実の罪で投獄されます。そしてそのまま時代は戦争へと進み、兵士として銃弾の飛び交う戦線に従事するようになります。数々の戦線をくぐり抜けながらも、運命が違えてしまった元の恋人を思う男。ある所で兵士と看護師として偶然出会うシーンがあります。しかし、運命を違えた二人はもう元の関係に戻ることはできません。幾ばくの時間もなく名残を惜しむことも、心痛むような時間でした。
     そして妹はあるときに、あの強姦事件の真犯人を知ってしまいます。訴えた男が犯人であると自分に思い込ませていたことが、自分の嫉妬からでしかなかったことに直面し、そして自分の一言が二人の人生を大きく狂わせてしまったことに、途方もない懺悔の念に駆られます。その思いを抱えてしまい、なんとか償いをできないかと看護師になりました。そして姉に会いにいくのです。しかしそこで聞かされたのは、男の戦死。つぐなうことのできない、自らの犯した罪を背負うことになった妹。年を重ね小説家になった妹は、自らの作品にその体験と懺悔の思いを綴るのです。

     キーラ・ナイトレイが美しいです。ジェーンオースティン原作の「プライドと偏見」の映画化でもキーラ・ナイトレイが印象的でしたが、そのスタッフがそのまま作った作品がこの『償い』ということなので、イメージも重なりました。それぞれの視点を中心として、時間が遡ったり進んだりする手法は、はじめは少し混乱しますが、わかってくるとシーンを色濃く見せます。
     誰もが贖罪を求めて生きているのではないでしょうか。この映画のように鮮明な刺ではなくても、積み重なった雪に埋もれるように身動きが取れなくなる私たちです。赦しを与えてくれる者を求めているのが、人間です。その一言が欲しい、人間なんです。

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