- Amazon.co.jp ・電子書籍 (10ページ)
感想・レビュー・書評
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漠然とした不安を描いているのでしょうか。
一過性で、どこか余裕すら感じさせる、若さ特有のフワフワした不安を文章にできるなんて素敵。
20代前半の頃の私を思い出した。
これまで楽しめていたものにも一時的に興味が無くなり、自暴自棄に似た、空しい時間を過ごした思い出がある。
主人公「本で城壁作ったった。よっしゃこの上にレモン爆弾を仕掛けたるわ。ウヒャヒャ!」
店員「もう・・・また本を戻さない客が・・・え!?」
誰もがこうやって大人になっていくんです。(嘘) -
大正6年頃からレモンの収穫量が増えて国内で需要がまかなえるようになったらしい。
夏の暑い時期にレモン水をお茶の代わりに飲んだり、肺病の治療や養生に使ったりしている様子が様々な文献で見られる。
急速に普及したこの新しい果物をどのような気持ちで手にしたのか。また小説の題材にしたのか。
短いだけに、読み返すたび理解が及ばない部分に毎回気づかされて新鮮な感じがする。 -
深く重く美しい表現力に圧倒される。
檸檬に心奪われた。レモンを見る度この作品を思い出しそうなくらいのインパクト。 -
私は丸善大好きです。
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不安感、気詰まりなあの感じ、焦燥感を掬い取るように描写するのが巧み。
この小説はずっと前に書かれたものだけど、人間の憂鬱な気持ちはきっと、ずっと前から変わらない。憂鬱のアンティークのようなこの小説に触れられて、時代を超えて作者と一方的なコンタクトをとれている気分。 -
特に前半が好き。
自分が体験したことじゃないのになんか共感できるところがヨルシカみたい。
不満の中にいて素朴なものに惹かれる感じがいい。生きづらさがあるくらいの方が生きてる実感を持てるんだ。 -
なんとなく気を紛らわすために読んだため、あまり内容を覚えていない。
でもこう、主人公のうじうじしたような感情は伝わってきたかな。
個人的には内容よりも日本語の使い方や表現が素敵だなと思えた。 -
Kindleで読んだ。
この人と飲んだらむっちゃ面白いだろうなって思った。
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