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感想・レビュー・書評
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負の遺産をあえて観光地化することで、風化を防ぎ、大きな被害を防ぐことができなかった反省点を未来へとつないで改善していくきっかけとすること、また、風評で判断するのではなく、現地に訪れて問題を自分の目で確かめる機会となるとして、原発を観光地化しようという計画。少なくとも現段階では国家プロジェクトとかそういったものではなく、あくまで発起人がそれを形にするためのプランの紹介。
除染が進み、現場の近くまで近づくことができる2036年に観光課の実現を目指して、さまざまな施設とその目的を計画として落としこんで、そのプランを形にするためのモデルやCGによるイメージ作りが本書の中で展開されています。本当に本書のような施設を作り、運営するのなら大変な予算が必要なプロジェクトになりそうですが、実際にどうなるのかは分かりません。あくまで、こうしたらどうだろう?こうするつもりだ。こうしたらこうなるだろう...という構想の段階。
賛否両論ありますが、やはり現地の人の協力なしには実現は難しく、万博のような期間限定のイベントならまだしも、ずっと運営していくのなら相当な客寄せの仕掛けが必要そうです。その予算があるなら、まだまだ行きとどいていない復興のために使えとか、汚水タンク作った方がマシだとか、そういう声が聞こえてきそうですが、どうでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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