エドワード・ホッパーの絵をテーマに作家さんたちが話を紡ぎ出す短編集です.
それぞれの話の前にカラーの絵が配置されているので,その絵にはどういったストーリーがありそうか,想像が膨らみます.
そして,絵のタイトルと話のタイトルも気になります.
読み始めると,その絵が話のどの部分を表しているか,気になってきます.
スティーヴン・キングの木製のドア,ウォーレン・ムーアの床の書類,ジョナサン・サントロファーの視点,など,よくもこんな話が思いつくなあと感服します.
いくつかのお話は,人物のいない建物の絵でありながらも,そこにある人間模様が描き出されたりして,とても楽しんで読み進めることができます.