平成ストライク

  • (株)南雲堂 (2019年4月23日発売)
3.09
  • (2)
  • (7)
  • (28)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 130
感想 : 24
5

「ラビットボールの切断」白井智之
のみがKindleで購入できたので、この作品しか読んでいません。
「平成に捧げる小説集」がテーマのようです。

変わらぬエログロ感で、笑いながら読んでいました。
短編なので気軽に読める割にきちんとミステリーなので、事件もあり、トリックもあり。
毎度変わらず犯人はハズれますが。
白井智之の作品は、意表を突かれる表現方法が魅力の1つだと思います。
物事や気持ちの例えを表す表現を、
「万馬券を拾ったような気分」
「政治家みたいなわざとらしい笑み」
「狂犬病のサルみたい」
「ウシガエルみたいにたるんだ顔」とか。
もっともっと奇抜な表現がたくさんあるのだけれど、すごく自然に、さらりと使いこなすので、いちいち頭の片隅で突っかかる事がありません。
私にとってですが、ある種の「癒し」です。

新刊「名探偵のはらわた」(またタイトルが笑)とても楽しみです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月17日
読了日 : 2020年8月17日
本棚登録日 : 2020年8月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする