偏愛小説集 あなたを奪うの。 (河出文庫 く)

  • 河出書房新社 (2017年3月7日発売)
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本棚登録 : 445
感想 : 24

うーん…正直どのお話も(私には)あまり印象に残らなかったが、5編の中では 文鳥が登場する彩瀬まるさんの《かわいいごっこ》がアクセントになっていた。人と鳥、種族が違えど一人と一羽の女同士が恋敵から小さな友情を育むさまに和んだが後半は少し冗長にも思えたかも。思わず蹴ってしまった爪先に残るウサギの腹の感触。可愛い生き物にも性欲がある事に対しての嫌悪感は少しわかる。
年端もいかない少年と関係を持つ展開があまり好みではなかったのだけど、宮木あや子さん《蛇瓜とルチル》もよかった。でも蛇瓜、そんなにいやらしいかしら。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 30代前半
感想投稿日 : 2022年10月24日
読了日 : 2019年7月24日
本棚登録日 : 2022年10月24日

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