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靖国神社とは何だったのか
- 堀雅昭
- 合同会社宗教問題 / 2020年8月12日発売
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吉田神社に源流を持つ長州神道で行われた靖国神社の起源。資料としては意義あるのかもだけど、文章が下手すぎて読むのがつらい。
2023年6月22日
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中国全史 上: 6000年の興亡と遺産
- マイケル・ウッド
- 河出書房新社 / 2022年11月18日発売
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欧米人の書く中国の歴史に興味があり読。
彼らから見るとこう見えるのねと。
2023年6月8日
「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の元となった短編の正統分岐。
70歳を迎えた著者が人生/作品の回収を図ったような珠玉の作品。ハルキスト以外が読んで楽しいのか/面白いのかは全く分からない。
あとがきにある「その限られたモチーフを、手を変え品を変え、様々な形に書き換えていくだけなのだ」が全てを物語る集大成なのかもしれない。
2023年4月22日
「坂本弁護士のおかげで(命が)助かってる面がある」と一文が心を打つ。言いたいことはゴマンとあれど、平易に分かりやすく誰にでも分かるように簡潔にまとめられた良書。
2023年2月12日
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なぜ技術で勝ってビジネスで負けるのか
- 山下勝己
- 日経BP / 2015年12月19日発売
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中の人には面白いが、おそらく業界関係者以外の文系が理解するのは不可能。気合で読んでくれ。
2023年2月11日
生糸の貿易額が戦前の日本を支え、戦争が無くてもレーヨンの登場によって生糸黒字が壊滅した日本経済が持ったのか?というのもかなり気になるif。日本は資源のあるロシアとは違ったのだな。
2023年2月4日
2023年2月3日
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不格好経営: チームDeNAの挑戦
- 南場智子
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 / 2013年6月1日発売
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JTCで良かった。こんなに働けないよ。しかもこんだけ働いてイベントごともこなすとか正気とは思えん。
2023年1月15日
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決戦!株主総会 ドキュメントLIXIL死闘の8カ月
- 秋場大輔
- 文藝春秋 / 2022年6月9日発売
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少数株主であるオーナーの暴虐。指名委員会の形骸化。株式会社という仕組みと日本資本主義の駄目なところをギュッと凝縮した事件でした。
2023年1月12日
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ヒトコブラクダ層ぜっと(下)
- 万城目学
- 幻冬舎 / 2021年6月23日発売
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恩田陸に酷評された長編。酷評の書評は筆が滑り過ぎだとは思うけど、言いたいことは分からんでもない。万城目学ならもっと面白く出来たはずだと。
2023年1月5日
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自民党の統一教会汚染 追跡3000日
- 鈴木エイト
- 小学館 / 2022年9月26日発売
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まさに圧巻の調査報道。
8年に及び日の目を見ることが無いと思いつつも使命感でカルト調査報道を続けた鈴木エイトと「やや日刊カルト新聞」藤倉主筆の地道な努力に頭が下がる。
何故20万人(公称60万人)しかいない小規模カルトである統一協会が政界汚染を広げ、自民党を中心に政界との癒着し、司法や日弁連等の被害者救済活動からの矛先を躱したか。この一冊を読んで理解できないようなら人間やめたほうがいいくらいの完成度。
2022年12月28日
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不思議探検サウジアラビア―砂漠とコーランと王族2万人の国にようこそ
- 郡司みさお
- 大和出版 / 2006年12月1日発売
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ブログをまとめた感じの本。評価するようなものでもない。
2022年12月17日
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ロシアとシリア ウクライナ侵攻の論理
- 青山弘之
- 岩波書店 / 2022年7月29日発売
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シリアとのお付き合いの中で変な方向に行ってしまった青山先生のロシア分析。
「青山先生も凄い方にいっちゃったねー」と外大生に言ったら、「在学中からあんなもんでしたよ」との冷たいご返答。
2022年12月16日
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ストーリーが世界を滅ぼす――物語があなたの脳を操作する
- ジョナサン・ゴットシャル
- 東洋経済新報社 / 2022年7月29日発売
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「統一教会汚染」の裏側にあるような「なぜカルトや陰謀論が大手を振って闊歩するのか?」を理論的に論述した本。
ストーリーは良い方向にも悪い方向にも同様の影響をもち、詰まらない正しく科学的な理よりも、ストーリによって彩られた説明や説に人が如何に影響され世界を解釈しているかを痛感する。
それでも村上春樹の語る通りに、多様な物語を摂取することで「他人のストーリに影響されないようにする」ことだけが、正しくないストーリーから身を守る唯一の手段なのだろう。
2022年12月6日
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検証 平成建築史
- 内藤廣+日経アーキテクチュア
- 日経BP / 2019年3月28日発売
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内藤廣が平成建築史を語りつくした一冊。
日経アーキテクチュアの取材やアンケートにより他の建築家の意見も随時挿入され、
内藤廣の主観と解説をメインに、様々な角度でバブルのポスト構造主義から令和のミニマリズムへの変遷を徹底解説!
建築好きでなくても間違いなく面白いので是非お読みください。
2022年11月22日
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地銀消滅: 顧客・収益目線なきその先には (990;990) (平凡社新書 990)
- 高橋克英
- 平凡社 / 2021年11月17日発売
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著者にはすまんが、対案を書いてしまうと「あー、あなたの感想はそうなんですね」と思ってしまうくらい、なかなか地銀厳しい地銀の状況。著者も分かりつつ書いてるんだろうけど。
2022年11月16日
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起業の天才!: 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男
- 大西康之
- 東洋経済新報社 / 2021年1月29日発売
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リクルート創業者の江副浩正の半生。
江副さんは(孫さん/堀江さん同様に)ろくでもない人だが、リクルートという燦然と輝く一大企業を創立した立志伝中の方であり、リクルートは批判も多いがやはり素晴らしい企業(特に現社長は尊敬しています)です。
リクルート事件はライブドア事件同様に検察ファッショであるのは確かだが「だからといって無罪」となったら納得がいかないほどグレーゾーンを踏み越えた事件であり、有罪が正しかったとは思えないがかといって無罪放免となっていたらそれはそれで許し難いことではあったという意見なので、なかなか難しいところ。
2022年10月29日
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ポストモーテム みずほ銀行システム障害 事後検証報告
- 日経コンピュータ
- 日経BP / 2022年3月17日発売
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日経コンピュータは"みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」"を出版してしまったという黒歴史も踏み台に、120%の検証報告書を見事に作りあげて出してきました。
「マルチベンダーが必ずしも悪いわけではない」とはあるけど、やっぱりマルチベンダーは悪だよね。
でも根本原因は第一勧銀と富士の間で「どっちのシステムが良いか」を現場でベンダーも巻き込んで延々と議論させた挙句に政治的決着で処理した当時の上層部じゃないか?というのが感想。
にしても通帳やカードを飲み込んでも吐き出せない仕様のATMとか英国かよ!?と。
2022年10月17日
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保身 積水ハウス、クーデターの深層
- 藤岡雅
- KADOKAWA / 2021年5月28日発売
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五反田にある謎の廃墟「海喜館」をめぐる積水ハウスの詐欺事件とそれから起こるクーデター。
調べれば調べるほど「なぜ騙されたか?」と疑問に思うほどのずさんな地面師の手口と、社長案件だからと無理筋決裁に進めて行く当時の積水ハウス経営陣。
社長を譴責→追放しようとした会長を逆に解任してしまい、自らの失策の責任を取らないままに被害者として事件を隠蔽する経営陣を追及する各種取材。
オリンパスと何も変わらない日本の大企業の暗部を改めて白日の下に晒した一冊。
2022年10月8日
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荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
- 荒木飛呂彦
- 集英社 / 2015年4月17日発売
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荒木先生が漫画家になるためのノウハウをこれでもか!と吐き出した一冊。
JoJoを読んでるのにこれを読んでないとか勿体なさすぎ。とりあえず読め。
読んで「バオー来訪者」を脳内再生しながら読むのだ。
荒木先生の意図と息吹を感じることにより、JoJo全巻読み返す羽目になったらごめんなさい。
2022年8月13日
女性向けファッション誌を分析しつつ、女性でも無く女の子でも無い「女子」という存在が如何にいつ誕生し変化してきたかを、女子向けファッション誌の変遷を読み解きながらそのプロセスを説き起こす。
女子大生ブームも女子高生ブームもOLブームも見事に外された世代である第二次ベビーブーマー世代の同世代「女子」達だが、Sweetが「28歳、一生女の子宣言」をしたときは25歳か。
25歳になると数年間のブームの違いは誤差になってくるな。本論とは違うけど。
2022年6月30日
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ナポレオン 1 台頭篇 (集英社文庫)
- 佐藤賢一
- 集英社 / 2022年6月17日発売
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日本でフランス歴史ものを書かせたら当代というか史上NO.1の佐藤賢一の描くナポレオン。
タレイランという王政にも近い獅子身中の腹心、オーストリアとの激烈な外交交渉。
維新政府が手本としたジョセフ・フーシェによる警察行政。
+αで手にしたものを失いたくないがために全てを失った姿はプーチンも含めた人間の欲の難しさを示す。
大長編フランス革命の続編ともいうべき一大叙事詩の終わり。
2022年6月16日