物語のおわり

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022512215

感想・レビュー・書評

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  • 『空の彼方』という物語を受け取った人たちが結末に思いを馳せる話。ただでは終わらないのが湊かなえ作品の引き込まれるところ。

  • 凝った作りのわりに…
    なーんか、フツーの終わり方でガッカリ。

  • 小説家になりたかった女性・絵美が書いた「空の彼方」という小説(結末が描かれてなく、読み手にゆだねるというもの)が、悩みを持ちながら北海道を旅する人々の手に順に渡りながら、何かしらの答えを見つける手助けとなる。最後には、絵美によって物語のおわりが語られる。イヤミス感は全くなく、読後感が爽やかな作品でした。

  • イヤミスの印象が強かったので、いつもと違う感じにびっくり!
    最後につながっていく感じはさすが。

  • この作品はこれまでの湊かなえさん独特の作風からガラリと雰囲気を変えてきているように感じる。
    【物語のおわり】というタイトル通り、ページをめくるたびにその人ごとの物語のおわりが用意されており、やはり綿密に計算されていて、さすが上手いなとわくわくする。
    最終章での伏線回収、どう捉えるかは読了したあとのお楽しみ。

  • 湊かなえにしては爽やかな終わり方で、正直残念。
    空の彼方の終わり方にゾッとし、これからどうなるんだ、と思ったら拍子抜けした。

  • 1話を読み終えて色んな物語のおわりを読者に想像させる短編かな?と思ったら、1話をベースに話が展開していく人間ドラマだった。タイトルにもある物語のおわりが色んな登場人物によって描かれていくのがじんわりときた。
    湊かなえはイヤミスを書かせても圧巻だし、人間ドラマを書かせても素晴らしい。

  • 短編かと思いきや、始めのストーリーが次々バトン形式で繋がって、最後は孫に影響してる。上手くできてる

  • 物語のおわり


    でもそれはおわりではなく
    新たな物語の始まり。

    結末のない小説が 人から人へと
    渡って行き それぞれの 背中を
    そっと押す。そして その結末を
    思い描き 新しい物語を始めようとする。


    なるほど そう来たか。


    それぞれの短編に伏線を張りつつ
    冒頭の物語までも素敵に回収。


    北海道の雄大な自然 景色 風土 空気 そして人。


    物語のおわりは
    また新しい物語を
    始めるきっかけを
    私に 確かに 示してくれた。


    優しく そっと そして 暖かく。



  • 構成の妙。しかし、少し凝りすぎか。
    伏線は回収されたが、回収しないままでも良かったかも。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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