夢のカルテ (角川文庫)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041000786

感想・レビュー・書評

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  • 昨年『ジェノサイド』で衝撃を受けた高野和明さんの本。その後読んだ『幽霊人命救助隊』、『グレイブ・ディッガー』、『13階段』いずれも詳細な取材で積み上げたきっちりとした土台の上に物語が描かれてると感じた。

    本作でも高野さんと共同執筆者である坂上仁志さんが「心理学」という分野を詳細にお調べになったのだろう。きっちりとした土台があり、その上にサスペンスとファンタジーが入り混じる物語がしっかりと描かれている。

    しかし、既読の作品とちょっと雰囲気が異なるのは、主人公である夢衣と健介の恋愛。どちらかというとこれまで息をつかせぬような緊張感のある物語が多かったイメージがあり、このような恋愛劇(解説の大矢博子さん曰く「バカップル中学生」笑)は、これはこれで楽しく読むことができた。

    高野さんの引き出しはまだまだ奥が深い。

  • 資料ID:92120070
    請求記号:080||K
    配置場所:文庫本コーナー

  • ファンタジックで、途中まではほんとに展開としても、恋愛的にもミステリー的にも面白かったと思ったんですが、なんだか最後の詰めが甘かったなぁって思いました。

    後半、突然の急展開に描写がついて行けなくなったような感じで、あんまり感情移入できないままさくっと終わりました。

    設定は面白く、キャラクターも魅力があっただけにそれが残念。なので☆3つくらいかな。

  • 恋愛転移という題材が、先行しすぎて物語が、浮いてしまった感じかな。ちょっと残念。

  • カウンセラーだからという所もあるけど、人や自分の心にちゃんと向き合おうとする主人公の姿は、読んでいて心が穏やかになった。
    恋愛要素もあり、かなり甘め。ごちそうさまです。

  • 他人の夢に入ることができる心理カウンセラーの話。
    事件解決とともに、自分のこと・刑事の恋人の心理や過去を深く深く追求して、ここまでしないと恋愛できないのかと、このあたりが面白くもありややこやしくもあった。
    (図書館)

  • 人の夢に入っていける特技をもつ夢衣の恋愛サスペンス。他人の夢から犯罪の証拠を見つけ出す発想は、すごいけど、非現実的。ハッピーエンドで読後は、フワフワな感じ。

  • 2012 7/23

  • 安定感はあるし、最後まで一気に読みたい本だけど、恋愛とミステリーの間でどっちつかずの印象。うーん、惜しいっ。

  • 夢衣は他人の夢に入れる不思議な能力のある心理カウンセラー。クライエントを好きになるが、恋愛転移か本当の恋か悩む。

    そう言えば寝る前に、夢に見たい人を念じると、見れるって試した事あったなー!

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著者プロフィール

1964年生まれ。2001年に『13階段』で第47回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。著書に『幽霊人命救助隊』、『夢のカルテ』(阪上仁志との共著)など。2011年、『ジェノサイド』で第2回山田風太郎賞を受賞。自著のドラマ化『6時間後に君は死ぬ』では脚本・監督も務めた。

「2012年 『グレイヴディッガー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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