夢のカルテ (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041000786

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすかった。緩やかに読める本だった。

  • やはり高野和明はすごい。
    ミステリ的な繋がりがあったら最高なんやけど、ラブストーリのつながりはあって、かなり楽しめた。
    万人にお勧めしたい優しい話。

  • ヒロインは人の夢に入ることができるカウンセラー。
    狙撃されて以来、不眠症に陥った刑事が彼女のカウンセリングルームを訪ね、
    事件解決の糸口をつかむ。

    夢に入る能力を活用しながら、
    4章立てで1つずつ事件を解決していく。

    謎解きというより人間ドラマ。
    そして恋愛小説。
    カウンセラーと患者という立場で始まった恋であるから、
    「なぜ相手に惹かれたのか」
    を見つめるうち、それぞれの原体験も掘り下げていく。

    夢に入って治療するって筒井さんの『パプリカ』みたいだなと思った(映画しか見てないけど)。
    あと、なだいなだの『れとると』。
    愛に理屈はいらないのよ、うふふ。


    ジェノサイドが売れたからあのイメージが根付きそうだけれど、
    高野氏の作品の根底にあるのは人の優しさではないかなあと、そういう感想を強くしました。
    安心して読めるミステリーです。

  • サスペンスと恋愛小説が融合した恋愛ミステリー。カウンセラーと刑事との関係を数々の難事件を絡めながら、小気味よいテンポで進めていく。非常に読みやすかった。僕は好きです。

  • 驚くようなミステリでもなく、心理学をテーマにしつつちょっとファンタジーの要素も絡めた恋愛小説。
    起承転結がわかりやすく、さらさらと読めて素直に終わるので好ましい種類の小説ではある。
    けれども、いかんせん主人公二人の言動や行動が浅はかだったり非論理的であったりなんかめんどくさかったりするので、いまいち共感できない。
    この小説を読んで、「プライバシー」と「守秘意識」について考えた。
    「他人の夢を覗く」というのはもはや犯罪的と言っていいプライバシー侵害だと思うし、そこで得た情報は鉄壁の守秘義務が課せられるべきだと思うが、カウンセラーと警察官という守秘義務を最も要求される立場にありながらどうもそのあたり、緩い。その点に関する葛藤も描かれているけど、そして状況のため仕方なく情報を融通してますという形になっているけれど、実際それでいいのか。「犯人逮捕のため」「夢衣の安全を守るため」とか言いながらこのプライバシー侵害能力を短絡的に利用しようとするこの警察官信じられない。警察情報ほいほい垂れ流すし。3話とか殊に情報漏洩がひどい。
    もちろん情報を融通し合わないと話が進まない膨らまないのはわかるんだけれど、そんなことではカウンセラーとしての資質も警察官としての資質も問われると思うし、そこが共感できない大きなファクターになっている。
    主軸二人をこんなにべたべたさせずに、ドライにつきあわせた方が好感が持てた気がする。

  • 『ジェノサイド』よりも前に、この作品を読んだ。

    色々、考えるところが多かった。
    心理学を学んでみたいと改めて思った。

  • 粗筋(アマゾンから引用)

    銃撃事件に遭遇した麻生刑事は、夜毎の悪夢に苦しめられていた。心理療法を受けようと決意した彼は、来生夢衣という不思議な雰囲気をたたえた女性カウンセラーと出会う。やがて麻生は、夢衣に特殊な力があることを知る。彼女は、他人の夢の中に入ることができたのだ―。

  • なんか13階段に似てるなぁ。

  • ひねりは少なかったと思うが、爽やかで読みやすい本だった。

  • プロローグ  第一章 刑事の夢  第二章 婚約者の夢  第三章 殺人鬼の夢  第四章 少女の夢 エピローグ

    刑事とカウンセラーの物語  
    他人の夢に入り込めるカウンセラーと仕事熱心な刑事。それぞれの出来事を通じて二人の関係が変わっていく

    殺人鬼の夢 を読んでから眠った夜は と~~っても変な夢を見た。あの夢の意味はなんだろう??

    少女の夢 を読み終わる頃には二人の関係が希望に繋がることが予感できて嬉しかった。

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著者プロフィール

1964年生まれ。2001年に『13階段』で第47回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。著書に『幽霊人命救助隊』、『夢のカルテ』(阪上仁志との共著)など。2011年、『ジェノサイド』で第2回山田風太郎賞を受賞。自著のドラマ化『6時間後に君は死ぬ』では脚本・監督も務めた。

「2012年 『グレイヴディッガー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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