ぼぎわんが、来る

著者 : 澤村伊智

• KADOKAWA/角川書店 (2015年10月30日発売)

感想・レビュー・書評

[たにひろさんの感想 · 2023年12月14日]

プロローグの時点で怖さはピークを迎えるけれど、あとはミステリーとして面白い展開が続きます！

[ウヤウヤさんの感想 · 2023年12月3日]

もちろん「ぼぎわん」に纏わるホラー描写もエンターテインメントに徹しつつも絶妙な匙加減の描写で読者の想像力を掻き立ててくれて素晴らしいのだけど、第一章や第二章の夫婦視点で語られる人間の厭さを暴くような描写が本当に巧みで。あっ、『来る』を観返したい。

[ハルめめさんの感想 · 2023年10月31日]

怖かったぁ。科学で証明できないような事を信じるタイプなのでゾワゾワゾワゾワ怖かったです。第1章と第2章で夫目線、妻目線のそれぞれの視点の違いで夫婦間の隙間がわかります。第3章は1、2章ほど怖くはなかったですが、最後の最後まで恐怖が残りました。

[Jasmineさんの感想 · 2023年9月20日]

民俗学・土地の伝承・怪談がベースの怖いお話。
隙間がなければ、招き入れなければ、悪いものも入って来ない。
オカルト的な物でなくても、言えることだなぁ、と。
泥棒、カルト宗教、不貞、、、隙（間）があったら入ってくるものっていっぱいあるなぁ、、、。

じわじわとなんだかよくわからかないものが迫ってきて、それがしかも知恵をつけて、巧妙に入ってこようとするのは、ぞわぞわ怖い。

最初は円満で幸せそうに見えていた家族も、蓋を開けてみれば、隙間だらけの夫婦・家族の溝があり、、、
なんだかよくわからない怖いものとは別に、人の闇（病み）が元々は原因だったことにまた背筋が凍る。
それでも、最後は人の心の善の部分に希望の持てる終わり方で怖い話だけれど、読後感は良い。

[硝子さんの感想 · 2023年7月23日]

なぜ映画は第一章しかしなかったのか。
二章三章の方こそ面白いのに。

[yuppiさんの感想 · 2023年4月15日]

前に読んだ気がするけど、もう一回読んでみた。やっぱり怖いドキドキした。映画化してるので、演じた俳優さんを想像して読んだら、楽しさも増した

[yuyuchi84さんの感想 · 2023年3月12日]

怖いというより気持ち悪かった。
イクメンを気取る男ってろくなもんじゃないな。それを書いたのが男性というのが意外。
本当の主人公は野崎か。

[pokkeさんの感想 · 2023年2月12日]

ホラー小説。グロい描写はないのに、得体の知れない怖さが迫ってくる。第一章では「夫の秀樹」、第二章では「妻の香奈」、第三章では「野崎」と、語り手が変わる。同じ事柄でも、人によって受け取り方や思いは違うんだと気付かされる。途中までは先が気になって仕方なかった。ただ最後はちょっと呆気なく感じたのが残念。でも、最終ページの知紗ちゃんの寝言で、背筋に冷たいものが走った。

[akさんの感想 · 2022年9月21日]

ハッピーエンドでした！
二人の姉妹の歴史の方が気になってしょうがない。

[extrishさんの感想 · 2022年5月19日]

怖くない

著者プロフィール

1979年、大阪府生まれ。東京都在住。幼少時より怪談／ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂を敬愛する。2015年に「ぼぎわんが、来る」（受賞時のタイトルは「ぼぎわん」）で第22回ホラー小説大賞<大賞>を受賞しデビュー。2019年、「学校は死の匂い」（角川ホラー文庫『などらきの首』所収）で、第72回日本推理作家協会賞【短編部門】受賞。他の著作に『ずうのめ人形』『などらきの首』『ひとんち』『予言の島』などがある。巧妙な語り口と物語構成が高く評価されており、新たなホラーブームを巻き起こす旗手として期待されている。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」