ぼぎわんが、来る

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 915
感想 : 182
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041035566

感想・レビュー・書評

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  • 20160129

  • 3人の視点を代えて語られるぼぎわんの恐怖.呼ばないとこないというのがキーワード.背景に虐待があり,さらには口べらしがあった.霊能者の真琴や琴子の活躍で,一件落着かと思いきや,エクソシストのようなラスト.怖すぎる.

  • 読メでどなたかのレビューを読んで面白そうだったので図書館へ。
    いやあ、コレはなかなか面白かったです。
    すぐに引き込まれた。
    そして第一部で主人公だと思っていた秀樹があっさりやられてしまう。
    驚きでした。
    そうなるともう罠にはまったようにズルズルと止まらず読み進めてしまう。
    何が怖いって、ぼぎわんが怖いわけじゃないんだよね。
    怖いのは何というか「ゆがみ」だな。
    思いやりややさしさが、視点を変えるとおぞましいまでの傲慢さや悪意に変わってしまう。
    そのゆがみこそがこの作品の怖さの醍醐味。
    とてもよい作品でした。

  • 第22回(2015年)日本ホラー小説大賞受賞作。ぼぎわん、なるほどね。歴史や民俗学を絡めてさも実在しそうな雰囲気を創り上げてるのは上手い。オカルトを全力で信じていた中学生の頃に読んでいたらしばらくブルってただろうなぁ(笑)。意味不明な言葉って怖いね。

  • ホラー小説大賞受賞作だけあって面白かったヾ(≧▽≦)ノ

    ドロドロとした陰湿なホラーじゃなく
    迫りくる恐怖が
    スピーディな展開でサクサク読める!(b^ー°)

    声が…執拗に自分を追いかけてくる!!
    何が何だか訳が分からない恐怖(ぼぎわん)が
    知恵をつけ自分を罠にかける!!ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

    全3章でそれぞれ話し手が変わり視点も変わっていく、
    でもここが話の面白さ。
    人に優しくしなきゃいけない。
    家族に心の隙があっちゃけいない。
    人を呪わば穴ふたつ…
    でも穴は2つだけじゃなかった《《o(≧◇≦)o》》

  • 止まらなくなるホラー。
    展開が良い。

  • 久しぶりに怖がれたホラー小説を読みました。
    ありふれた題材である田舎の言い伝え、呪い、霊媒師ものですが、飽きない展開で話にのめり込みました。
    映画を観て読んでみたのですが、映画では描かれてなかった事が書かれていてスッキリです。
    少し陳腐な展開もあるけれど、これがデビュー作とはビックリ。

    ホラー好きなのにどうして話題だった時に読まなかったんだろう…

  • ホラーとしての面白みは第1章がピーク。
    第2章では違う種類の不愉快さが、第3章では違う種類の疾走感がある。

  • 映画ではわからなかった、なんでぼぎわんが来るのか、なんで家庭の不和がぼぎわんを呼ぶのかがわかってすっきり。さらに小説で読むと、視点が変わることにより見え方が変わってより楽しめた。

  • 展開が面白く一気に読んだ。
    1〜3章で主人公が変わるため視点が変わり、感じ方も変化し深く楽しむことができた。
    ぼぎわんももちろん怖かったが、人間のおぞましさにも底知れぬ怖さがあった。
    ラストの知紗の寝言が意味深だった。

    香奈が温泉で出会っていた傷だらけの女性は琴子だったのかな?
    比嘉姉妹はシリーズになっているようなので、読んでみたい。

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著者プロフィール

1979年、大阪府生まれ。東京都在住。幼少時より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂を敬愛する。2015年に「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回ホラー小説大賞<大賞>を受賞しデビュー。2019年、「学校は死の匂い」(角川ホラー文庫『などらきの首』所収)で、第72回日本推理作家協会賞【短編部門】受賞。他の著作に『ずうのめ人形』『などらきの首』『ひとんち』『予言の島』などがある。巧妙な語り口と物語構成が高く評価されており、新たなホラーブームを巻き起こす旗手として期待されている。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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