ぼぎわんが、来る

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 182
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041035566

感想・レビュー・書評

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  • こ、これは和製デッドリースポーンか!?と思われる乱杭歯のお化け。それだけでも早く映像化してクリーチャーをビジュアル化してみせて欲しい。個人的にはもう少し民俗学的要素を掘り下げて欲しかったところではあるが、それを上回るエンターテイメント性に一気に読まずにはいられなかった。さっそく続編?を読むとします。

  • 図書館より。

    ヤバイ、一気読みしちゃったよ。夜中に読むものじゃないと改めて思う(笑)

    結果から言えば、呪いの類いなんだろうけど、読みはじめは何がどうなってるのか分からないから、恐い。とにかく恐い。
    でも、イクメン装ってるのは何となくわかった。

    これがデビュー作。他の作品も気になる(恐いけど(笑))。

  •  2015年ホラー大賞を受賞した恐怖小説。傑作である。
     「ごめんください、ギンジさんはいますか」
     最近聞かなくなった挨拶の言葉とともに、ある日誰かが訪ねてくる。ガラス扉に人影がぼんやりと見える。
     いないと答えると、「ヒサノリさんはいますか」と、すでに亡くなっている人の名を出してくる。返答に困っていると、
     「ち、ちがつり」
    と意味不明の言葉が聞こえてくる。
     突然、認知症で寝たきりの祖父が怒鳴る。
     「帰れ!」
     私のように恐怖小説が好きな人間は、冒頭のこのシーンでもう、うれしくなってしまう。
     第一章は父親であり夫である秀樹、第二章は母親であり妻である香奈、第三章はオカルトライター野崎の視点から物語は進行するが、この書き分けが、感情のすれ違いを浮き彫りにし、ストーリーを説得力あるものにしている。個人的にはもう少し重厚な文章が好きだが、スタイルが一人称の語りなのだから、これはこれでいいのだろう。
     この本には超自然的な存在が登場するが、「化け物」は別に恐怖小説の絶対条件ではない。物語が恐怖小説と呼ばれるために必要なのは、恐さ、不気味さ、ストーリーの面白さである。
     そしてこの本にはそれが全部揃っている。

  • 正統派ジャパニーズホラーといった趣で怖くて面白かったです。
    歪な家族を見ていると、ほんとうに恐ろしいのは化け物なのか、果たして……といった気分になります。そんな化け物を呼んでしまう人間の憎しみはおそろしいものです。が、化け物だっておそろしいです。新幹線のシーンは疾走感に溢れながらも息詰まるような緊迫感と恐ろしさが畳み掛けてきてよかったです。

    作中で霊能者の役割を果たしている女性のキャラクターもかわいらしい。
    霊能者では役に立たず真打ち登場……の流れもまた正統派らしくていいです。
    最後もまたいいですね。結局のところ、あの子はどうなってしまったのでしょうか……平穏に終わったのか、それとも……?という不穏さがたまらないです。

  • ぼぎわん、キタ━━━(゚∀゚)━━━!!! w

    あー、コワっ!あー、オモシロっ!!大満足~♪ww

    夜中に読んでてコワくなったので、掃き出し窓は閉めたw
    んで、玄関の鍵も確認しに行ったww
    で、電話、鳴らないでね!と念を送っといたwww

    やっぱり、人の心が魔に傾くと、こういうものを呼んじゃうのね~。いやー、それにしても久々に怖かったわ~♡

    ファブリーズ買っておこうかなと思ったけど、気にしてると呼んじゃいそうだからやめとく・・・w

  • 怖い、ひたすら怖い。

    読み終えてスッキリしようにも、怖さのリフレインでなかなか寝つけません。

    陰陽道や巫女的な存在も登場する古典的なホラーでありながら、ぞわぞわする感じがおさまりません。

    なんで怖がりやのに読んでしまったんやろ。。

  • 当たりだった。

    普段よく見てるオカルト板のまとめサイトに
    載ってるような怖い話の延長線上にあるテイストで
    こんな長編ホラーが読みたかったという
    ドンピシャ感があった。

    読みやすくてつまづくところもないし
    キャラクターも作り込まれてるし
    話の展開にひねりもあってと、
    良く出来たホラー作品だった。

  • 1章の語り手というか視点が夫だったのだけど、冒頭から漂う似非育メン臭に辟易して怖さがかき消されてしまいました(笑)
    最期は良かったですが。根底にあるのは妻子を守らなくてはという想いだったので。
    そして2章は、その謎解きというか、妻視点での物語だったので、そうだよね!と一緒になって怒り、絶望し、頑張れ!と拳を握り。
    3章はもうこの一言。琴子さんかっこいい!
    現代の問題と昔の因習の絡め方も素晴らしかったです。ホラ大作品は、ぼっけえ、きょうてえ以来で読了しました。面白かった!!

  • 最後にもう一度、何か展開があるかなと期待しましたが。私にとってはあまり怖くもなく、とりたてて惹かれる点もなく、でした。

  • ぼぎわんが何か知りたくて一気読みになってしまった、、。与えるダメージとか怖いです。ぼぎわんは怪しいままだったけど、じわじわと来るところなんか現代的な味付けで、うならされました。

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著者プロフィール

1979年、大阪府生まれ。東京都在住。幼少時より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂を敬愛する。2015年に「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回ホラー小説大賞<大賞>を受賞しデビュー。2019年、「学校は死の匂い」(角川ホラー文庫『などらきの首』所収)で、第72回日本推理作家協会賞【短編部門】受賞。他の著作に『ずうのめ人形』『などらきの首』『ひとんち』『予言の島』などがある。巧妙な語り口と物語構成が高く評価されており、新たなホラーブームを巻き起こす旗手として期待されている。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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