哀しい予感 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 5129
感想 : 491
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041800010

感想・レビュー・書評

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  • 愛されてる人たちのちょっぴり贅沢なわがまま。
    誰にでもこういうところがあるのかもな。

  • ゆきの

  • 特殊な状況や設定なのに、その独特な雰囲気のせいですんなりと受け入れてしまう。

    一つ一つの文は特殊では無いのに、文章として纏まると、とたんに独特の静かな雰囲気が漂う所がすごい!!

  • 吉本ばななさん2作目。
    うたかたとかよりもわかりやすい、定番的な恋愛小説でした。
    後書きでご自分が書いていたように、ずいぶんと美しいとかきれいとか、美化した感じの言葉がたくさんあるけれど、少女漫画にありそうな、さらっと読めるおやつ的な本、という感じでしょうか。
    疲れてる時の現実逃避とか、気晴らしに読むのにいいかもしれません。
    詳しい感想はこちら→
    http://monogatarigatari.blog.fc2.com/blog-entry-146.html

  • ドラマチックな設定なのにとても静かに話が進む。淡くも確実な恋模様も最高(相手が私的萌え設定)

    吉本ばななの本で一番好きな話。

    ゆきのさん、ステキ。
    哲生くんはかっこいい。

  • とても久しぶりに読みました。
    前読んだ時とまた違う感じがする。
    そこがやっぱり吉本ばななさんの素晴らしさかも。

    最近の作品とはやっぱり違うな~。
    それはそれで瑞々しくて爽やかでよい♪

  • 吉本ばななの描く夜って、透明で星までキラキラ輝いているように見える。
    そして彼女の描く雨って、しずくの一粒一粒まで見えるようで、空気中に漂う潤いまで感じられる。

    決して明るいエピソードばかりでないのに、その先にはとりあえずの未来があることを予感させてくれる。
    こういう小説こそ、存在する意味のある小説なんだろうな。

    幼い頃から別々に育てられ、時々ふらりと逃避癖のある姉。そして主人公の妹。血の繋がらない弟。姉の恋人。消えた姉を追って、山荘に集う三人。

    彼らが一緒に過ごす夜の想い出が印象的。
    「こんな静かな夢の底で、とても明るくなごやかな室内に集い、心をぴったりと均等に開いて、気を許し合っていた。こんな夜は滅多にない。心のかげん、風の具合、星のまたたく数、こみあげる切なさの分量、肉体の疲れ…すべてのバランスが奇跡のように整っている」
    その夜の心の危うさが切なく伝わってくる。

    オイラも人に優しくなれそうな気がする。

  • まず題名が好き。

    吉本ばななの本は重い問題を扱っているのに
    決してそれを悲しくも不幸にもしない。
    悲しいよりも哀しいが合う。

    それでいていつも読み終われば
    不思議に安心した幸せに包まれる
    おさんぽしたくなるなこの人の本読み終わると。

  • 吉本ばななさんの作品は描写が独特で
    読んでいて新鮮だった

    わくわくどきどきと不思議な気持ちになりながら読むことができて
    なんだか楽しかった

  • 何回、何十回読んでもまた読みたくなる一冊です。
    寂しさと温かい世界の中で、ゆっくりと確実に環境が変わっていく姿は美しい。

    弟と主人公との関係が優しくて淡くてすきです。

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著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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