ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042955030

感想・レビュー・書評

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  • 東京に向かう暗いバスの中で、
    小さな明かりを頼りに一気に読んだ。

    僕が小説なんて読むのは、半年ぶりで、
    最後に読みかけていたのは、「春の雪」だったと思う。
    それは、途中でやめてしまったけど・・・
    「ダ・ヴィンチ・コード」は2日で読めた。

    就職活動が終わるまで、
    「エンターテイメントの本は読まない」と決めていて、
    ずっと書店で一位だったその本を読める時が来たのだ。

    簡単なあらすじは

    ルーヴル美術館の館長が、
    カトリック教会の一派である、
    オプスディによって暗殺される。
    その時に、ダ・ヴィンチの作品がネックとなる暗号(コード)を残す。
    そこから、アメリカの美術研究の権威である教授と館長の娘が
    そのコードを解いていくっていうストーリー。

    最後のオチは、「ルーヴル美術館」に行きたくなるようなオチだった・・・

    テンション上がり具合をグラフにすると。

    上 ★★★★☆
    中 ★★★★★
    下 ★★★☆☆

    途中まで読むと、
    大体、オチがわかってくる。


    今週末に映画化されるだろうこの本の中で面白いところを、
    いくつかあげてみようと思う。

    ◆カトリック教会

    この映画では、ある仮説を教会がもみ消そうとしているのが前提で、
    その事実は多くの人が驚くものだった。
    簡単に言えば、イエスは、子持ちで奥さんとラブラブだったという事。
    キリスト教に疎い僕には、どういう脅威があるのかわからないけれど、
    2000年間信じていたものが、虚構だったという事をこの本で
    伝えているように思われる。
    そもそも、聖書自体が虚構のストーリーなんだけれど。

    ◆ラングドン教授の授業

    僕が本の内容よりも、このキリスト教に関する知識よりも、
    興味深いと思ったのは、彼の「授業」である。
    どのように美術を楽しむか、という事と、
    数学や暗号学などの簡単な説明がユニークだった。
    例えば、
    人間の体は、黄金比で出来ている。
    身長が分かれば、その人のへその位置を100%当てる事が出来る。
    腕の長さが分かれば、そのひじの位置を100%当てる事が出来る。

    とか、

    ウォルトディズニーが、カトリック教会を批判しているとか。
    ところで、ラングドンがなぜ?ミッキーの時計をしているか物語で書かれていたのか
    わからなかった。誰か、そこんところ教えてください。

    ◆肉の苦行

    カトリック教会の中の宗派には、
    自分の体を傷つける事を善とするものがあるらしい。
    たぶん十字架にかけられたキリストの事を思え!!
    ということかもしれないけど、
    僕にはそのキモチ理解できなかった。

    自分を痛めつける事で、性欲を押し殺す事ができるのか。
    でも、この本のおかげで、宗教理解がやや深まったと思う。

    ◆映画化

    映画化が楽しみなのは、
    ルーヴル美術館である。
    あのピラミッド。
    あの逆さピラミッド。
    見てみたい。

    映画を見終わった後に、
    あなたはきっと美術のファンになっているかもしれない。

    ◆5000万部の書籍が売れているらしい。

    ソニーピクチャーズが映画化したことで、
    もっと多くの人に見られるとしよう。
    キリスト教徒も、それ以外の教徒も、
    信仰心が損なわれてしまうかもしれない。
    すると、訪れるのは、価値観の変貌の時代か。

    もはや、女性を軽視する聖書は、
    支持されなくなるかもしれない。

    という数年後の未来を考えながら、
    この映画を見たり、本を読んだりすると面白いと思います。

    キリスト教徒じゃない日本人には、無関心な事かもしれないけど、
    11億人のキリスト教徒が希望を失う可能性はないと言い切れない。

    僕がずっと信じ続けていたものがあるとして、
    それが1つの仮説によって崩れたとしたら、
    何を思うのだろうか。

  • 面白いが、キリスト教に疎い者にはその面白さや衝撃の半分も味わえていないと思う。
    キリスト教国で爆発的に売れたのはわかるが、日本人一般にはそんなに理解されるものではないように思う。日本でも売れた理由は海外で爆発的に売れたというマスコミ報道によるところが大きいはず。

  • 約20年前に日本語訳され、日本で映画も上映された作品。
    宗教象徴学を専門とするハーバード大の教授ラングドンが殺人事件に巻き込まれるというのが、粗々の粗筋。

    ・・・
    上巻ではラングドン教授が無実の罪を着せらせ、ルーブル美術館で危うくとっ捕まるところが中心です。

    しかし、一体黒幕は誰?ラングドンを助ける若い女性はナニモノ?そしてモナリザが象徴するものとは?そしてダ・ヴィンチがミラノに残した「最後の晩餐」に潜り込ませた象徴とは?

    ・・・
    出来れば皆様、新約聖書を通読しておくとこの本は1.5倍は面白くなると思います。とりわけ以降出てくる異教との習合の末に作られたキリスト教というのが決して極端な考えではないのが理解できると思います。

    因みに私は小説の方が圧倒的に好み。映画は何だかキリスト教の蘊蓄がペラッペラにやり過ごされている感じです。

  • ハーバード大学の教授が、殺されたルーヴル美術館館長の死の謎を暗号解読官(かつ館長の孫)と解き明かしていく、というストーリー。絵画とか宗教とかなんだか難しそう…とずっと敬遠していましたが、食わず嫌いはアカンということで挑戦してみました。結果、面白かったです!キリスト教の知識はあまりありませんが、解説が丁寧なので分かりやすく、また、「へえ~そうだったんだ!」となるような小ネタが多く挟まれているので知的好奇心が刺激されまくり。ストーリーのテンポがよく、ハラハラドキドキなので次の展開が気になります。

  • 引き込まれるように読み進められました。


    隠されたものは一体何なのか、ラングドンの疑いは晴れるのかなど、中と下巻も読むのが楽しみです。

  • 追われる側の疾走感のあるテンポの早い展開が面白い。映画を見ていなく結末を知らないので、最終巻まで楽しみながら読めそう。

  • 疾走感ある展開で全く飽きず読み進められた。

  • フィクションをフィクションと思わせないところがすごいです。


  • レオナルド・ダ・ヴィンチの絵に興味があって、色々見たり読んだり調べたりしている中で手に取った1冊。ダヴィンチがちょうど騒がれ始めた頃だったので、ストーリーには期待していなかったが、読んで正解でした。

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著者プロフィール

1964年ニューハンプシャー生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。2003年刊行のラングドンシリーズ二作目「ダ・ヴィンチ・コード」で一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす。父は数学者、母は宗教音楽家、そして妻は美術史研究者であり画家でもある。

「2019年 『オリジン 上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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