- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043944545
作品紹介・あらすじ
東京郊外の大型ショッピングセンター「タイニー・タイニー・ハッピー」、略して「タニハピ」。商品管理の事務を務める徹は、同じくタニハピのメガネ屋で働く実咲と2年前に結婚。ケンカもなく仲良くやってきたつもりだったが、少しずつズレが生じてきて…(「ドッグイヤー」より)。今日も「タニハピ」のどこかで交錯する人間模様。結婚、恋愛、仕事に葛藤する8人の男女をリアルに描いた、甘くも胸焦がれる、傑作恋愛ストーリー。
感想・レビュー・書評
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続きが気になって気になって読み進めた。
短編なのか、とちょっと残念に思ったら
連作で、それがとてもよかった。
ジュンジュン、いいなと思いながら
でも好きな人がいるのに別の人と付き合って
「ちゃんと好き」と思っているのもなあ・・・
と複雑になったり。
とはいえきちんと向き合う姿勢になったところ、
笑子の気持ちを深く汲んでくれたところには
やっぱり「いいなあ」と思った。(笑)
身近にありそうな気持ちの行き交いが
丁寧に描かれていて
ものすごく感情移入した。
わたしもこの仲間にはいりたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイニー・タイニー・ハッピーとは、「小さな小さな幸せ。」
短編集といった方が、いいのかもしれない。
が、最後の最後でみんなが結ばれる「ハッピー」な物語。
本当に、小さなことだが日常の些細な恋愛が重なっていて身近に感じて何ともいえず…。かといって、嫌いなわけではない。
むしろ、好きだ!この本ヽ(^o^)丿-
レビューを拝見させていただき、「最後の最後でみんなが結ばれる「ハッピー」な物語」とのことでしたので、読んでみたくなりました(>・)/。
早速...レビューを拝見させていただき、「最後の最後でみんなが結ばれる「ハッピー」な物語」とのことでしたので、読んでみたくなりました(>・)/。
早速読んでみたい本に登録させていただきます♪。
いつも素敵な本を拝見させていただきとてもうれしいです★。
ありがとうございます♪2012/11/16 -
kuroayame様☆彡
わあ!このようなお見苦しいレビューを読んで頂きなおかつ、「読んでみたい本」に登録していただけるなんて!
嬉し過...kuroayame様☆彡
わあ!このようなお見苦しいレビューを読んで頂きなおかつ、「読んでみたい本」に登録していただけるなんて!
嬉し過ぎて感無量です♪
素敵な本なんて…(゜o゜)
kuroayameさんの本棚も素敵ですよ~♪゛
こちらこそ、ありがとうございます(●^o^●)2012/11/17
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すごい昔にフォロワーさんに教えてもらって、でも全然売ってないし図書館にもないしと思ってたらkindleunlimited に登場。読んでみてもらったら案の定すごく好きな作品で、教えてもらってよかったなと思いました。
私はめちゃくちゃ理恵ちゃんに共感しちゃったな、上手く生きれないんだよなー。昔は良かれとされてたことが、大人になったら、不器用で世渡り下手になっちゃう。 -
結局、小さな幸せを1つ1つ丁寧に感じられる人間が最強。
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結局丸く収まるんだけど、もやもやする部分もある恋愛小説。
ジュンジュン、結局どうしたいの?
みぃちゃん、本当に気づいてないの?
カズとゆうちゃんは罪の意識でお互い絆が深まったようだから良しとしても、笑ちゃんはこれでいいのかね。
まぁその曖昧さ加減も大人ゆえってことでしょうか。 -
「タイニー・タイニー・ハッピー」という大型ショッピングモールで働く人達の
連作短編集。章ごとに主人公は違うけど、話がつながっていて、ほんわかとする恋愛話。こういうの結構好きかも。
人妻にひそかに片思いしている「ジュンジュン」こと純一君、物腰がやわらかくて こんな男の人理想だわ・・。純一君の彼女である笑ちゃんがまた、けなげでかわいい。 -
初・飛鳥井千砂作品。
とても、とても好きな作品。
ショッピングモールを舞台とした、そこで働く人たちを中心に描いた連作短編集で、章ごとに語り手が違いながら、みんながタイニー・タイニー・ハッピーに集まってくる。
そして、ここには、男女の、それぞれの、いい点も、悪い点も、同価値に存在していて。
不思議なことも、超常的なことも、変な人も、フィクショナルでありすぎるような人たちも、誰もいない。
ただただ、普通な、当たり前の人たちがそこにいる。
そして、その当たり前が、心地いい。
近所にあるイオンを想像しながら読んだ。
残念ながら近所のイオンには、ツリーが飾られることはあっても、センスのいいデコレーションはない。
だから、近所のイオンをイメージしていると、最終的には、違和感を感じてしまう。
一度、行きたい。タニハピに。
きっと、洋服もメガネも買わないし、高い食事もしないから、普通に本屋によって、本を手にとって、おもちゃ屋を流し見して、ぶらぶらするだけして、食品だけ買って帰ることになるんだろうけど。
それでも、立ち寄りたい。
そう思わせてくれる魅力が、タニハピで働く人たちには、ある。(近所のイオン、見習いたまえ)
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こういうのを、舞台でできたら気持ちいいでしょうね。
一章ごとに語り手が違う短編を、集めて構成する。
それぞれの視点が移動することで、またそれぞれのキャラクターの裏も表も見えてしまって、誤解が誤解のままなのか、表面が全てその人なのか、内面を丁寧に描くと、大人の鑑賞に堪えうる、気持ちのいい恋愛物語になることでしょう。
知り合いの女優たちを総動員して、いつか芝居でやりたいものです。
小さな、小さな、幸せを。 -
ひとつの場所(アイテム)を中心に、そこに携わる人びとのエピソードの短編連作、というのはよくある手法なのだろうが、だとしたら私にはスパイス不足。
同じスタイルの、有川さんの『阪急電車』が前菜からデザートまで、すべてが私の口にあったものだとするなら。
でも解説読んだら、この作家さんはこれから絶対ブレイクすると太鼓判が。
ほう、そうなのか。 -
全体を通じてほんのりと優しい。盛り上がりや驚きはないけれど、その分、安心して読める。
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"一緒にいるときは幸せな時間が過ごせても、日常に戻ると振り出しになる。"
"女の子はよくわからない。怖かったり、かわいかったり。脆かったり、逞しかったり。"
"本当に強い人ってのは、個性って言うか、自分の芯がちゃんとあって。それで、さらにそこに色んな新しいものを取り入れていける人かもしれないですね"