- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048738422
感想・レビュー・書評
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あんたにそっくりな人物がいる、
と言われた本。
たぶん、あの子のことだろう^-^
タイトルがイイ。
高校生に戻りたいとは思わないけど、
楽しかったな、キラキラしてたな、って
改めて思った。
初めて“自分はどう生きていこうか”と
自問する時期。
その頃思い描いていた今ではないけれど、
近い感じではある。
アザミは10年後、この時期をどんな風に振り返るのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この作家さんの本は初めてなので慣れるまで時間がかかった。半分くらいまで読んで、ようやく(面白いんじゃない?)と感じ、引用箇所で吹いた。個性的なんてコトバで表すのも違うかなぁと思う語り手アザミ。赤い髪、黒ぶちメガネ、カラフルな歯列矯正具、背が高い、絶えず音楽を聞いている、高校三年生。友達に合わせようと工夫したり、自分がわからなかったり、アメリカの女の子とネット友達だったり、それなりになんやかやある日常を過ごしながら成長していく。熱くない青春、時折沸騰。共感しました。ヘッドフォンなしで生きていけるのではないかと畏れながら踏み出すラストも程よい着地で好き。文中で仲間はカタカナ表記され、嫌なヤツは漢字で書かれている。ナツメやキノシタに対する変化も好ましい。女子の友情、格好良い。
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4-
この人の小説は個性的。そのために若干読みにくい部分もある。 -
片時もヘッドホンを外さない音楽中毒のアザミは
進路を決めなければならない時期なのに
やりたいことが見つからなくて、でも危機感はない。
ベースをやっていたバンドは仲違いで解散したし
スタジオでバイトしていたメイケ君は
アヤカちゃんと付き合っているみたいだし
なんとなく上手くいかないことばかりだ。
装丁:鈴木久美(角川書店装丁室) 装画:カンバラクニエ
洋楽中毒の人向け。
高校生の悩みが中心なのだけれど特に解決されていないのがいい。
ここですぱっと割り切れてしまったら変に嘘くさい。
チユキが常識人っぽいのに思い切ったことを連発してて面白かった。 -
読書会本その2。
私が読み始めるよりも先に読み始めて、読み終えた人は、
「ガールズトーク」な本だと言っていた。
そうかなぁ。
たしかにガールズトークが出てはくるけど、
この本自体はアザミの日記じゃないのかしら。
普通の小説だったら1行で済みそうな内容を、
逐一アザミの思考を追って半ページ費やす、というような表現が度々ある。
わざとやっているのは分かるのだけど、読んでいてイライラする人もいるだろう。
そういえば、「The Curious Incident of the Dog in the Night-Time」に似ていたかもしれない、と今思った。
※アザミがADHDだなんてことはどこにも書いていないので、本当はタグの最後に「?」を付けるべきなのですが、利便性の問題で付けていません。
私自身は、アザミと高校時代のとある友人を重ねながら、
それなりに楽しく読んだ。
でも、もう一回読めと言われると、ちょっときつい。
この本は、何も導かないからだ。
ただ、人が流れていくだけのお話。ちょっと衝動的な人たちが。
あまり感情移入できない登場人物たちのなか、
ちょっといいなと思えたのは、進路指導の東京弁先生くらいか。
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あと、トノムラのビジュアル・イメージが
一瞬にして殿馬で固まったのは私だけでいい。 -
中学とか高校の時に読んでたらもうちょっと共感できたかも。
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これ読むと髪の毛赤く染めたくなるよね!
いや別にこれ読んだから赤っぽくしたわけじゃないからね、そこは誤解されたくないよ!笑 -
うん、うん、これは好き。
『八番筋カウンシル』はイマイチだったけど、これはいいと思う。
なんでかというと、私も中高生のころ、人には理解されない洋楽好きだったから。
音楽があれば、他に何もなくても生きていけると思ってたし。
アザミに比べると、私は現実的で、結局音楽聴きながら勉強したけどね。
自分が何になりたいかわからない。
目の前には音楽がある。
人生のまだ前半で、何者にもなっていない自分をどうしていいかわからず、持て余している感じが、ちょっと懐かしい。 -
◆タイトルの語呂
自分にも経験のある感情があった。
リアルタイムで読んでいたらどう思ったのかな? -
うだうだして、だらだして、まとまりがない。
そーいうしょっぱい感じを思い出す。
すごくとっちらかってて、思考がふらふらしてて、
だけどそれがすごくアザミって感じがして面白い。
散らかった感じが苦手な人は読みにくいかも。