- Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048739597
感想・レビュー・書評
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息子の冤罪を晴らすべく奮闘する、元弁護士の父親の話。
その冤罪の裏には様々な事情が隠されていて、最後にそれが一気に次々と判明。一気過ぎてちょっとついていけなかった。
テーマも暗いんでしょうがないけど、最後まで明るい気持ちにはなれない話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第29回横溝正史ミステリ大賞受賞作。前半はグイグイ引き込まれた。後半、どんでん返しが多くて…。面白いけど、疲れた感あり。
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いまいちかなー。
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友人の男女をめった刺しにした罪で慎一に死刑が下された。
父親の八木沼は息子の無罪を信じて
弁護士の石和と共に今も聞き込みを続けている。
そして事件から15年後のある日、
被害者の妹である菜摘の元に一本の電話がかかってきた。
メロスと名乗るその男は自分とディオニスこそが真犯人だと言い
その証拠もあるが今は自首することができないと告げた。
半信半疑だった菜摘だがついに慎一の死刑が執行され
自分が恨むべきなのは本当に慎一だったのか苦悩する。
装丁:高柳雅人
写真:Lars Dahlstrom/Nordic Photos/Getty Images
手の込んだミステリを通じて死刑制度に疑問を投げかける。
死刑賛成派・反対派の意見をふんだんに織り込んでいて
ミステリとしても二転三転する真犯人に何度も騙されます。
ただ凝った作りのため読みづらい印象も拭えません。
現場の台本というのもかなり無理があるのでは… -
第29回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
こういう新人登竜門的な賞の選考の時の選考委員の馳さんの言葉は、私には時に印象に残るものがある。
前のなんだったか忘れたけど、「泥水を飲め糞を食え」みたいな選評とか、
今回の「小説家になりたいやつの応援は出来ない、書き宅て仕方がないものがあるやつの相談には乗る」とか。
それに同意するかどうかは、まったく別問題なんだけども・・・・。
まあそういうわけで、挫折しそうになったこの物語の
「書きたくて仕方がない」と言う部分には、
「ああそうかな」と思えたわけなので、読み終えた。
いかにも新人さんと言う感じの筆致で
そう、本当に「書きたい事」「言いたい事」満載。
その点で言えば、腹いっぱい。 -
二転三転七転八倒