- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061155053
感想・レビュー・書評
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これを読まずには組織は語れない、ビジネスパーソン必読の書とのことですが、そうですね。
論理よりも感情が優先される社会、か。
50年以上前の発行とはいえ、日本の組織、リーダーへの考えは今も参考になろうと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本という単一民族、閉ざされた環境で育った人達にとって、年功序列は割と理にかなった統率方法ということが理解できる一冊。
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固くて読みにくかったけど納得するところいっぱいだった!複数の組織に身をおいてみたからこそ今面白く読めるのかもな~
「それはそうだけどちょっとold fashionedじゃない? -
名著とも言われる本書であるが、とてもそうだとは思えない。
日本が儒教に影響されている事を知る者は、日本がタテ社会であることを、著者に改めて言われなくても理解しているであろう。
そこから想像できる事柄を超えて、目新しい事は別に書かれていない。
丸山眞男の『日本の思想』を読む方が、よほど有益であり、刺激に満ちた読書体験を得られるであろう。
著者の中根千枝は、社会人類学者である。
そして、本書で、日本社会の隠れた構造を取り出そうと試みている。
それが、タテ社会である。
が、例示に乏しく、あっても、通例、類書である社会学系の書であれば、ふんふんと納得する事が多いのであるが、本書で示された例示に納得する事は少ない。
また、インド社会などの社会との比較文化論の形を取るが、そのインド社会の記述にも乏しく、あっても、著者のいる学者社会での2、3の見聞でしかなく、著者の言う日本のタテ社会の文化が世界的に珍しい社会なのかどうかの判断ができず、世界での日本文化の位置付けも定かでなく、また、日本社会の文化を浮きぼらせる事もできていない。
全体として、着想はあったかも知れないが、それを裏付ける事実調査がなおざりにされているのは、社会人類学者として、如何なものか? -
分かりやすさ★★⭐︎⭐︎⭐︎
論理性★★★★⭐︎
信憑★⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
データや実験等に基づくものではありませんでした。
少し難しめの文章(古いものなので)ではありましたが、タテ社会・単一社会についてのメリットデメリットの書かれた読み物として参考になるし、ビジネスパーソンだけではなく、代表に立つ学生などにもオススメしたい本です! -
21世紀の今改めて読み直すと、確かにここで指摘されている日本社会・組織のタテを意識した情緒的繋がりに首肯する反面、なんら具体的なファクトに基づく議論になっていないと感じてしまう。多分に筆者の主観から全てが始まり、仮説検証の形になっていないのである。古き「社会学」のよろしくない側面が多分に出てしまっている感は否めない。しかしながら読み物としては示唆に富むところは多いだろう。