夏のレプリカ (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061820005

感想・レビュー・書評

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  •  S&Mシリーズの第7作目。
    奇数章しかなかった第6作目の『幻惑の死と使途』と同時期のお話で、『夏のレプリカ』は偶数章で構成されている。

     核となる事件が、ぽーんと最初の方で起こってから中盤に新たな展開がないので、読みながら少しだれてしまった。
    なかなか読み進められず、事件の真相にも興味が持てずー。
    ただ、途中からなんとなく殺人犯についてはわかってしまったものの、哀しいけれど、私の好みの話ではなかった。
    萌絵にとっては辛い経験だったし、ラストでの対応は大人になったな、という印象を受けた。さらに犀川の優しさなのか、それともたまたまなのか、萌絵を思い遣るようなラストの言葉が良かった。

  • 2015.09電子書籍で再読。
    叙述トリックのとこだけ、おぼろげに前読んだ記憶があったせいかもしれないが、予想がついた。少々雑に読んでしまったので、犯行時の状況をうまく再現できず、消化不良。
    最後、お兄ちゃんと出会うシーンが好き。一緒にいる女が微妙なのが、切なくて良い。

  • 珍しく、途中で犯人がわかる。シリーズの番外編っぽいが、それをこんな感じでもってくるのは、すごい。

  • 幻惑の死途と同時期に起こった事件。
    すごく物悲しい余韻です。
    萌絵は成長しています。
    でもなんだか大人になるのがさみしく感じました。

  • 犯人が始めから何となく分かる。ラストが今ひとつ綺麗でないと思った。

  • やられた。すっかり騙されました。

  • エクステリアは好青年である。
    そう、ちょうどミネラルウォーターのような感じの男だった。
    アクもないが、アジもない。
    (p.109)

  • 「幻惑の死と使途」と対になる作品。なんやかや文句を付けながらこれで6/10読破。慣れてきた彼女に。

  • 奇妙な誘拐事件は犯人が2人死んで、それを見つけたも1人が逃亡。納得のいかない誘拐事件に犀川先生と西之園萌絵が手品師殺人事件の片手間に挑む。S&Mシリーズ第7弾。

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    最後まで読めば納得がいくことだけど、釈然としなかった。杜萌が黙っていた事件の部分と杜萌が忘れていた過去がはっきりしなかったからだと思う。
    杜萌の動機については理解できるが、目の見えないお兄さんの件についてはお兄さんが不憫でならない。今作は他の作品以上に説明部分が少なかった。きっとお兄さんは家族の元を離れて大切なひとを見つけていたっていうことだけは説明したかったんだろうけど、ちょっと強引だったような気もするかな。
    予定外とはいえ、こんなに強引な狂言を行う必要があったのかな。むむむっという感じである。

  • 図書館にて借りる。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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