1973年のピンボール (講談社文庫 む 6-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831001

感想・レビュー・書評

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  • 喪失感というよりも、自らやや前向きに捨てているという印象を、私は持ちましたがどうかな。
    村上春樹だけは、こういう本だというイメージが出来上がっておらず、読むたびにあれ?という違和感を持っていましたが、なんとなく今回はエッセイやら対談やらもあわせ読んだためか、今後の読み方の指針ができたような気がします。

  • 「それが入り口だ。出口があれば良いと思う。もしもなければ、…(p25)」
    入り口と出口のお話は、青春の一時期を指してるのか人生を指してるのか。
    好むと好まざるとにかかわらず、人はそれぞれの出口に向って否応なく進んでいく。今この時間も、誰かの季節は出口に向っている。

  • 村上春樹の4連作のうち第2作目。ほどほどにストーリー性がある割に、前後の作との連続性はあまりないので、4作のうち1作だけ読むなら本作が一番良いと思う。

  • すっごく久しぶりに読んだ。正直、初読時には春樹作品の中でもとりわけ好き、という感じではなかったのだけど、時を置いて読むとやっぱりいいなぁ、と思う。モチーフとして井戸がこんなに出ていたんだっけ??と驚いたり、そっか、僕は一人称で鼠は三人称だったんだ、と今更ながらに気付いたり。僕、鼠、ジェイ、双子、鼠の恋人、みんな、自分のことを一から十までは語ってくれないけど、それぞれ好きだなぁ、と思えるのが不思議。「見知らぬ土地の話を聞くのが病的に好き」な僕に、私も話を聞いてもらいたい。彼になら、いくらでもしゃべることがありそうな気がする。

  • 『風の歌を聴け』にひきつづき、
    ますます謎が深まる春樹作品。

    久々に読んだら何か分かるかと思いましたが、
    何も分かりませんでした(笑)

    でも、今はその分からなさを素直に受け入れられる。
    分かりやすさを求めていた若い頃とは違うのさ。

    またいつか読み返そう。
    もしかしたら何か分かるかもしれないから。

  • 春樹の「ノルウェイの森」がものすごく好きなので、冒頭から酷く動揺させられた。双子やピンボールなど、彼独特の発想を、本という媒体を通して見せてもらえることが、とても嬉しい。

    • ryusei1227さん
      君のレビューは何か惹きつけられるね。ぜひとも春樹の作品については全部書いてほしいよ
      君のレビューは何か惹きつけられるね。ぜひとも春樹の作品については全部書いてほしいよ
      2011/11/30
  • 再読。
    隅から隅まで心地よい大好きな世界。

  • ・1/17 読了.なんとなく意味も無く切なくなって来るのはなんでだろう.これを青春小説と呼んでいいものかどうか.

  • ずっと前にも読んだ気がする。スパゲッティをゆでている間にかかってくる、謎の女からの電話。その先まで読み進められなかった。河合隼人が推薦してたから読んだのだが。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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