- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061831001
感想・レビュー・書評
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喪失感というよりも、自らやや前向きに捨てているという印象を、私は持ちましたがどうかな。
村上春樹だけは、こういう本だというイメージが出来上がっておらず、読むたびにあれ?という違和感を持っていましたが、なんとなく今回はエッセイやら対談やらもあわせ読んだためか、今後の読み方の指針ができたような気がします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「それが入り口だ。出口があれば良いと思う。もしもなければ、…(p25)」
入り口と出口のお話は、青春の一時期を指してるのか人生を指してるのか。
好むと好まざるとにかかわらず、人はそれぞれの出口に向って否応なく進んでいく。今この時間も、誰かの季節は出口に向っている。 -
あ
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すっごく久しぶりに読んだ。正直、初読時には春樹作品の中でもとりわけ好き、という感じではなかったのだけど、時を置いて読むとやっぱりいいなぁ、と思う。モチーフとして井戸がこんなに出ていたんだっけ??と驚いたり、そっか、僕は一人称で鼠は三人称だったんだ、と今更ながらに気付いたり。僕、鼠、ジェイ、双子、鼠の恋人、みんな、自分のことを一から十までは語ってくれないけど、それぞれ好きだなぁ、と思えるのが不思議。「見知らぬ土地の話を聞くのが病的に好き」な僕に、私も話を聞いてもらいたい。彼になら、いくらでもしゃべることがありそうな気がする。
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『風の歌を聴け』にひきつづき、
ますます謎が深まる春樹作品。
久々に読んだら何か分かるかと思いましたが、
何も分かりませんでした(笑)
でも、今はその分からなさを素直に受け入れられる。
分かりやすさを求めていた若い頃とは違うのさ。
またいつか読み返そう。
もしかしたら何か分かるかもしれないから。 -
春樹の「ノルウェイの森」がものすごく好きなので、冒頭から酷く動揺させられた。双子やピンボールなど、彼独特の発想を、本という媒体を通して見せてもらえることが、とても嬉しい。
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2011/11/30
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再読。
隅から隅まで心地よい大好きな世界。 -
・1/17 読了.なんとなく意味も無く切なくなって来るのはなんでだろう.これを青春小説と呼んでいいものかどうか.
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ずっと前にも読んだ気がする。スパゲッティをゆでている間にかかってくる、謎の女からの電話。その先まで読み進められなかった。河合隼人が推薦してたから読んだのだが。