1973年のピンボール (講談社文庫 む 6-2)

著者 :
  • 講談社
3.38
  • (124)
  • (170)
  • (565)
  • (56)
  • (6)
本棚登録 : 2181
感想 : 165
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831001

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 20101108

  • 処女作『風の歌を聴け』に続く、第二部。

    "直子"の死と思い出を忘れるために彼女の故郷の駅を訪れた"僕"。
    直子についての記述は全体の中でほんの僅かだが、どことなく『ノルウェイの森』に登場する直子に似ている。

    それから双子との生活、翻訳の仕事、通電盤の葬儀、そしてピンボールへの心酔。

    彼は直子の死からピンボールの死まで行き場のない思いを抱きながらただなんとなく生きていて
    そうして出口を迎える。


    鼠についての描写はただ、
    故郷の各所への思い、女への思い、ジェイとの語らい、そして故郷を離れる不安だけである。



    ふたりに共通すること
    ピンボールが引き金で、見つかった出口がみつかったこと



    これを読んで出口が見つからなかった人は、何度も入っていけばいい。

    あなたの片手は、ジェイの猫のように潰れたり、況してや潰されたりはしないよ。

  • 久しぶりに読んだ村上春樹の作品。「風の歌を聴け」を読んだのが、だいぶ前なのでもう一度読み返したほうが良さそうでした。

  • 私がはじめて村上春樹を読んだのはこの作品。
    理由は私が1973年生まれだから。

    読んだとき、感想はなく、ただ、ぼ~~っとしたのを覚えている。
    夢を見ていたのに、途中で体は起きてしまった感じ。
    いつ読み直してみても、同じ。
    状況は違うけど、こういう事ってある。って、思う。
    この方の作品はそう感じる事が多い。
    小説というより、
    毎日の断片や、自分の中の「ある物語」
    を映されているよう。
    物語の終わりも、紙からふっと筆を上げるように、
    その瞬間が来る。
    夢から覚めて、「続きは?」って思うときに似てる。
    続きは自分の毎日にある、と思う。
    だから、感想っていうのは難しい(笑)

  • 雨の日に、貯水池で、双子の女の子と配電盤のお葬式をやるシーンが好きだなあ。

  • よく分からん(笑

    雰囲気は悪くないけど、なーんかなあ。
    最初に出てきた直子との話とかなんかあると思ったらなかった。
    ノルウェイの森と同じ名前だけど。

    雰囲気のかっこよさを感じる小説なのかなあ。
    『風の歌をきけ』と同じように。それとも俺の感受性の不足?(笑

  • 2回目。スーパーの店先にて購入。
    一番好きな村上春樹作品。たぶん、女の子の書き方がさっぱりしてるからだろうと思う。誰かが寄り添ってると違和感がある。
    朝方、仕事前なのにドーナツが食べたくなった。まずいドーナツとおいしいコーヒー。

  • んーよくわからん。

  • 2009.10.27 家の本
    1Q84以降村上春樹祭り状態。

  • 50p

全165件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

村上春樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×