- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061838581
感想・レビュー・書評
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不思議な村上ワールド満載の短編集。佐々木マキさんの挿絵が非常にマッチした作品だ。この頃の著者の作風だろうか、奇妙な前提(そしてその世界ではそれは常識である)を感覚的に捉え厳密さを持って語る作品が多い。『4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』や『かいつぶり』『図書館奇譚』なんかは好みだが、全体的には及第か。
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こんな短編書きたい
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スパゲティを茹で続ける男が出てくるよ、とひとに勧められて読みはじめた短編集。ぜんぶ違ってぜんぶ面白かった。相変わらず捉えどころはないけれど、肩の力を抜いて楽しめた。
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「駄目になった王国」を読んで大好きだった先輩のこと思い出した。王国が色あせるのはすごく物哀しいこと、その通りだと思う。
村上春樹の小説って読んでて安心する。安心して読めるって意味ではない。 -
愛すべき意味のない物語
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羊男に!また会えた!それがかなり嬉しい。
短編集も、やっぱりおもしろいなぁ。
村上春樹の文章の書き方や会話文がとにかく好き。思わずフフッて笑っちゃうくらい可愛いキャラにも会えたりするし。羊男もその中の一人。かわいい。羊男が揚げたドーナツ私も食べたい。
最初から最後まで読んでいてずっと楽しかったです!素敵!村上春樹!好きが止まらない。 -
「スパゲッティーの年に」
一束の悲しみさえもタイマーの知らせる音だけで日常の食卓へ。
「バート・バカラックはお好き?」
答えを見い出せずに過ごす事は後悔になるのかな。
「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」
切ないの最上級をアナタに。
とかとか好きでした。
タイイミングて大切で、どんな素敵な本でも読みたくない時ってのはあって、この本はなんとなく最悪なタイミングでうちの手に渡ってきました笑
でも力のある小説はやっぱり魅力的で。一気に読めました。しかも村上さんにしては読みやすくて優しい。村上さんあんまり読まないって人も読んだらいいと思います。できたら最悪のタイミングで。 -
感覚的に楽しめる作品だと思った。村上春樹の本を一冊も読んだことがないときに読んだら、面白さが分からなかったかもしれない。
思わず声を出して笑ってしまうところがいくつもあった。
「4月のある晴れた朝に〜」「駄目になった王国」「とんがり焼きの盛衰」「かいつぶり」が特に好き。
2014/3/17