わたくし率 イン 歯ー、または世界

著者 : 川上未映子

• 講談社 (2007年7月26日発売)

感想・レビュー・書評

[chiyolyさんの感想 · 2008年12月6日]

彼女の話は、基本的に好きなんですが
鬱が人から伝染するような気持ちに似た
気持ちが下方に引っ張られるような気がしてしまいます。

[nmdさんの感想 · 2008年11月11日]

なんか病んだ20代女性の創作系日記読んでる感じだった。いるよねこういう子。面白いのかどうか分からなかった。

[まるこさんの感想 · 2008年11月4日]

わたしの私は奥歯にあり
人間は脳でモノを考えるけど、わたしは奥歯です
だから奥歯はわたくし率１００％ってことかな
うーむ、なんだか哲学的で難しい

主人公は歯にその人の記録があると考えてるから
歯医者でバイトするんだよね

でも、歯医者って考えたら、すごくエロティックだと思わない？
だってこの本にも似た記述があるけど
どんなに好き同士の人たちでも、口の中見せ合いっこしないじゃない
恋人にも見せない部分を、歯医者は見るんだよね

いや、とってもマニアックな考えだけど
そう思ってたんだよね
そこがちょっと著者とリンクしたなと思っちゃった

[chiro51さんの感想 · 2008年10月24日]

読了

[ゆうさんの感想 · 2008年10月17日]

わたしこのひとの文体ダメだー。
読了できませんでした、、、理解できん。

[いとのこさんの感想 · 2008年10月5日]

なんともいえん。濡れてる感じがするところがいいのでしょう。詩として読んだらおもしろいと思ったと思うけれど、小説としてはどうなんだろう。特に、後半の青木の展開とか主人公の容貌が明らかになるさまとか。あとは、関西弁がきもちわるい。いや、こういう話し方をする地方もあるのだろうけれど、なんだか、方言をよろこぶひとをよろこばせようとしているのか、その土着性がえもいわれぬ空気をかもしだすのか、なんだかなあです。

[mioさんの感想 · 2008年9月28日]

乳と卵に続いて、読むの２回目。やっぱすごいでこの人。
私についての長い長いある意味で自己中な考察。
初めの方で、なんとなく理解できるわ、この主人公の考えてること、
とかおもいよったけど、最後のほうで出てくる女にデブとかブスとか言われて、一般的に見てこの主人公がエライやばいことになってることに初めて気付く私。
恋人だって記述されてた男とは実際には中学の時に一回しゃべっただけだということもあとになってわかる。
そこでまんまとはめられた、と思う。
哲学的で、難解だけれども、文体がものすごく気持ちがよく、その言葉の使い方、が的確で、無二。
そこで声に出して関西弁まねして読んでみたら、気持ちよくながれる言葉。すっと体に入ってくる言葉。それはまるで落語のように。
この文体がクセになる人はなるだろう。
熊大の先生いわく、文体を楽しめればいいのだそう。

[amefurimariさんの感想 · 2008年8月31日]

歯医者嫌いを克服してから読んだらすごく面白かった。文章に区切りが少ないのにも慣れた。アナウンサーの女性がこの本を紹介するとき「わたくし率・イン・歯ァー・・・」と少し戸惑い気味だったのも面白かった。

[じゃこさんの感想 · 2008年8月28日]

なんやこの“歯”への執着！！未知の世界への扉に違いないわ。

[あめさんの感想 · 2008年8月10日]

いまどき・・・。

著者プロフィール

大阪府生まれ。2007年、デビュー小説『わたくし率イン　歯ー、または世界』で第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞受賞。2010年、『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞受賞。短編集『愛の夢とか』で第49回谷崎潤一郎賞受賞。2016年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞受賞。「マリーの愛の証明」にてGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。2019年、長編『夏物語』で第73回毎日出版文化賞受賞。他に『すべて真夜中の恋人たち』や村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』など著書多数。その作品は世界40カ国以上で刊行されている。

「2021年 『水瓶』 で使われていた紹介文から引用しています。」