わたくし率 イン 歯ー、または世界

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062142137

感想・レビュー・書評

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  • この方の書く文章は実に面白い。関西弁のせいなのか私が関西弁を話せないからなのか、どこかよその国の言葉を聞いているよう。句読点も見慣れた場所にはなくてそれも新鮮であり日本語とは何であるよ。面白い。

  • 独特の世界。最初はなんだこれと思ってたがどんどん引き込まれます!

  • 全然理解できない。

    最後まで文字を追いかけられてのは他に読むものが無かったから?(・_・;? というのは本心でありつつも惹かれる部分もあったんだろうな。でなければ最後までたどりつけないだろう。

    妄想癖、嫌いじゃないが読みにくいし、ついていけない部分、感覚がほとんど。

    人には絶対進めないお話でした。

  • 久々に、本当に面白くない本読んだ。うーん、川上未映子、つまらない…。や、好きな人は好きなんだろうね、という感じ。最後に、もう少し評価が良さそうなヘブンにトライするか…。

  • 結局は言葉以外に他者を持てなかった女の話。「言葉は、ありがとう、自分のそとに、ありがとうな、ありがとう」言葉がなければ私はなかったし、それを一瞬でも消せるのは言葉だけだ

  • うーん…なんと感想を書いていいやら…。これが川上未映子ワールドというべきなのか…。表題作と「感じる専門家 採用試験」の2篇収録。知らぬうちに川上未映子ワールドにどっぷりハマってしまっている。そんな作品。タイトルからしてインパクト大よね。これが処女作ってインパクトあるなぁ。2012/049

  • ひたすら突っ走っていましたが普段読まない感じで新鮮でした。
    関西弁って聞くのも読むのも嫌なんだけど、女のまくし立てるシーンはなんかもう痛快だったわー

  • 乳と卵、ヘヴン、すべて真夜中の恋人たち、につぐ3作目の川上作品の読書。デビュー作品だが、乳と卵同様非常に読みづらかった。1人称でひたすら歯科衛生士?の主人公が語り部しているが読み解けなかった。読書力が無いのに愕然とした。他のコメントを見ると凄い作品らしいが。この作者の作品ではヘブンが一番いい。(最新作は読んでない)

  • 『乳と卵』を読んださいもそうだったが、今回も、内臓を抉られるような、なんの衒いもない聡明な文章。

    素晴らしかった、凄まじかった、圧倒された。言葉がない。感想を書こうとことばを頭でこねくり回し、結果、私には言い表せる何をもないことに愕然とした。
    何を言っても足りない。
    ひたすらに言葉の強さを感じる、此処まで打ちのめされるものかと。

    テーマや文体、何よりかにより、未来のわが子へ向けた手紙の、出だしが非道くよかった。「晴れた」、なんて! 「晴れ」ではないのだ、「晴れた」なのだ。この、ぱきんっと刻みこむような押しつけるような言い諭すような多少強引な、「晴れた」。
    たまらない。

  • この作者は凄い言葉の持ち主だな~

    頭いいんだろうな~どんな思考回路してるんだろう。

    すっごく不思議な世界へ読み手を連れて行ってくれる。

    妄想炸裂です。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。2007年、デビュー小説『わたくし率イン 歯ー、または世界』で第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞受賞。2010年、『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞受賞。短編集『愛の夢とか』で第49回谷崎潤一郎賞受賞。2016年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞受賞。「マリーの愛の証明」にてGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。2019年、長編『夏物語』で第73回毎日出版文化賞受賞。他に『すべて真夜中の恋人たち』や村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』など著書多数。その作品は世界40カ国以上で刊行されている。

「2021年 『水瓶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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