感染広告

著者 :
  • 講談社
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062160414

感想・レビュー・書評

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  • 着眼点はユニークでお話的にも悪くないんですけど、登場人物のキャラ立ちが今ひとつでどこか浮ついた感がぬぐいきれないのは残念。乱歩賞を受賞してはや8年、もう少し重厚なストーリーを期待してもいい頃合いでしょう。アイデアだけでは作品にならないんですねぇ。

  • ホントに出来るかな。

    でも、誰も試さないでね。(笑)

  • 2010.03.14 朝日新聞で紹介されました。

  • 初読みの作家さんかと思ったが、第48回江戸川乱歩賞を受賞しており、受賞作「滅びのモノクローム」以来、2作目。
    全作品とは、全く雰囲気も違い、ネット広告が及ぼす影響がスピーディに描かれている。
    テレビや映画の世界では、当たり前に問題にされているサブミナル効果もネットムービーでは、まだ無防備であることを、この作品で思い知らされた。

  • 観ると死ぬ呪いのCM。よくある都市伝説に陥らないのは広告会社勤務の作者によるリアリティ溢れる描写。業界の背景、現状、トレンドなどのディティールに加え、クリエイティブに関わる側の思いが本物だから。ネタバレですが、問題のLP、聴いてみたいです。

  • あるビールの広告サイトを見た人が自殺する事件が続出し、その制作担当者がその関連を調べていく話。ウェブ上の法規制問題とか今風な話題もあり、ちょっといいかもと思ったけど・・・最後の小芝居は興ざめだし、犯行理由がベタすぎでがっかり。

  • 2010年2月19日読了

  • 仲々、興味深い内容だった。元コピーライトを生業としていた三浦氏の真骨頂とも云える、コピーが本の題名であり主題かと思っていたら、実は旋律の一部だったと。サブリミナル効果、バックワード・マスキング(逆さ言葉を音源に組み入れる)、非可聴音(人間には基本的に聴き取れない音域の音、犬笛や動物のコミュニケーションツールである場合が多い)、ドラッグ等々、'70sのロックシーンに足を踏み入れた事がある者なら、一度は耳にした事がある筈。其らを現代のコミュニケーションツールである、ウェブ広告に載せ……、おお危ない、ネタバラシになる処だった。たなぞう監察官にツッコミ入れられる。ナントカは忘れた頃にやって来る、と云うからな。******************************宮城県生まれの三浦氏、彼の作品は何作目かな。前に読んだのは3年位前か、其の後にも読んだか。まぁイイか。

  • 02年の乱歩賞作家。...すみません知りませんでした。
    文章やストーリー展開はかなり読みやすく、癖も
    なくスイスイいけます。逆に言うと...味や個性が
    あまり感じられないのだけれど、今作に於いては
    それでも全く問題はない。WEB上で爆発的に話題を
    攫ったCM広告展開動画が引き起こす連続自殺事件。
    この真相を当事者が無理なく真相を追っていく...と
    いうストーリーには個性や癖は不要だし。

    様々なネタを上手く組み合わせて一つのストーリーを
    構築していますが、そのネタ自体は確かに実際に今後
    (もしかしたら既に?)実際にありそうだし、現在のWEB上の
    規制の緩さ、甘さをチクりと問題提起をしているよう。

    面白く読んだとはいえ、
    犯人の動機面が真相が分かってから、取ってつけたような
    説明のみ。しかもあまりに工夫が...足りない...部分をもっと
    上手く本編に絡めていってたら、格段に面白くなったような
    気がします。

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著者プロフィール

1959年宮城県生まれ。明治大学商学部卒業。広告制作会社でコピーライターとして勤務。89年にフリーに。2002年『滅びのモノクローム』で第48回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。他の著書に『死水』『サーカス市場』『罠釣師 トラッパーズ』『コワレモノ』『失われた季節に』『黄金幻魚』などがある。

「2020年 『五郎丸の生涯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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