死ねばいいのに

著者 :
  • 講談社
3.50
  • (257)
  • (637)
  • (626)
  • (179)
  • (48)
本棚登録 : 4639
感想 : 783
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062161725

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最初は言い訳のオンパレードと、「俺、学ねえから口の聞き方しらねーし」のやり取りにうんざりしたけど、人物が増える事に引き込まれた。
    とことん利用され、どう見ても不幸にしか見えないアサミさんだけど、誰を恨む事もなく、天使のような心の持ち主だったのかも…

  • 本屋で、オススメ本として並んでたため何気なく買って読んだ本。
    テレビでも紹介していたようだし、著者の名前も聞いた事あるし。

    普段から本を読まない為、読むのにもの凄く時間がかかりました。
    余裕がある日に一日、一章(?)といったペースで、読み終えるまでが四ヶ月かかった。

    ガンガン読み進める事ができなかったのは、個人的に好きなジャンルではなかったからかな。
    短調に感じたし、オチも序盤で予想できてしまったし、登場人物の思考にリアルさを感じない箇所もあったなぁ。
    何より殆どの内容が脱線している風に思えてしまい、イジで読み切った感じです。

  • なかなかに刺激的なタイトル。
    京極夏彦という著名な作家の作品ということで、結構楽しみに読み始めました。
    読んで感じたのは、実験的な作品のかな、という点でした。
    殺された被害者を中心にした短編集の集まりという感じかな。
    この作家の作品を読んだのは初めてなので、ほかの作品はわかりませんが、個人的にはもうちょっとストーリー性のあるものを読みたかった、という感じ。
    つまんなくはないけどね。
    評価がしづらい作品。

  • 最後まで読んでアサミがどういう人間だったのか知りたくなってき
    た。ケンヤの『死ねばいいのに』と何度なく言った言葉がまさかアサミにも・・・。この二人が不思議で理解できない。ただ装丁は相変わらず綺麗。中の挿絵も良かった。

  • 短編の連作小説。
    亡くなった女性の関係者のところに、フリーターのDQN系男が
    「女性の事を聞かせて欲しぃんすけどぉ」と表れる。
    ほとんどが関係者と男の会話だけで話が進みます。
    関係者全員が、DQN系男を見下して始まるのだが、
    気持ちのいい形勢逆転劇を見せてくれます。
    しかし、同じ展開が続くのでちょっと飽きるかな。
    余談だが、前の職場のバイト女子高生が何かあるとすぐに
    「死ねばいいのに」を言う子でした。
    この主人公も、その類かな?とも思ったりした。

  • かなりサクッと読める京極本でした。さっぱりして面白かった。

    本のラストで、魍魎の匣の最後の京極堂の台詞を思い出した。
    「幸せになることは簡単なことなんだ」
    「人を辞めてしまえばいいのさ」
    京極先生、人を辞めたいです。

    結局この世にあると仮定できるただ一つの不思議ってなんやってんやろ…

    ちなみに時代にのったつもりで最初はケータイで読もうとしてみたんですが、やっぱりおそろしく読みにくかった…
    ばっと目に入ってくる文字数の違い?あと、どんだけ携帯の画質が上がろうと紙に印刷された字の方が綺麗やしなぁ。

    面白かったけど、これが最初の京極作品って人は、もっと他の本も読んでみてほしい気も。

  • ■ 1106.
    <読破期間>
    H23/1/23~H23/1/26

  • 表紙きれいですよね…電子書籍のほうはよくわかんないけど。
    ストーリーは暗いです…あまり好みの内容ではなかったけど、
    京極さんらしいというか…人物描写のち密さは凄いなと思います。
    うまいよね…人間の中味を表現するのが。
    ただ私はキレイな部分をピックして見たいタイプの人間なので、読んでいてつらかったから、どどどどっと読んで終えちゃった。
    だいたいの流れは、本読みなら分かる感じね

  • 京極さんはこういういやーな感じを書くのが本当にうまい。
    読んでていやーな感じになってくる。
    タイトルの通りに思えてくる。

    結末としてはわかりやすいです。
    そういうの想像するの得意じゃない私にもわかるくらいなので。
    5人目であぁそうだよねぇとすとんと胸に落ちる感じ。
    で、6人目でなんとも言えない怖さに心がざわざわした。

    満ち足りないから私たちは生きていけるのかなぁ。
    文句たらたらで、愚痴ばっかりで、それでも死にたくないって。
    うーん。考えちゃうね。

  • 4月24日読了。

全783件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

京極夏彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×