キング&クイーン (100周年書き下ろし)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062162234

感想・レビュー・書評

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  • バーで働く元SPの『安奈』の前に1人の女性が助けを求めてきた。チェスの世界チャンピオンの天才プレーヤーで現在行方不明とされている『アンドリュー・ウォーカー』が狙われているのだと言う。
    「どんなことがあっても決して見捨てない」葬約束した安奈の前から二人が姿を消し、指しかけのチェス盤が残されていた・・・。


    現在の事件と共に、安奈のSP時代と『アンディ』の過去が挟み込まれて物語は進んでいく。派手な展開はないのに、何故か緊迫感がひしひしと伝わってくる。
    世の中の「天才」と呼ばれる人達、そしてその中でも真の「天才」がいる。彼らの偉業を凡人はただ賞賛するのみだが、その凄さを本当の意味で理解できるのは天才と呼ばれる人たちであろう。そしてまた、優秀ゆえに自分にはそれが手の届かない領域だと言うことも分かってしまう。それはいか程の絶望なのだろうか?映画「アマデウス」のサルエルを思い出してしまった。
    この話の本当の面白さは、ラストタイトルの意味を知った時に気づかされる。

  • んんー…まあ、なんというか、人を選ぶ作品?かな。
    私は序盤からアンディがウザく感じられてしまって内容よりもそちらに気を取られて集中できず。読破はしたがいまいち内容を覚えてないです。

  • サクサクと読めたけど、結末がイマイチしっくりとこなかった。期待値が高かっただけに、少し残念…^^;

  • 12月-1.3.0点。
    元警視庁の女性SPだった主人公。
    行方不明だったチェス王者の警護を依頼される。
    アメリカ、政府から圧力がかかる中、単独で警護。
    なぜ狙われるのか、不可思議だが、警護する。
    290ページと、短め。あっさり読める。
    叙述トリック、よくある感じかな。まあまあ。

  • 柳先生の本は他のが好きかな…。
    主人公の女性にあまり好感を抱けなかったのもありますが、
    作品に夢中になることができませんでした。
    私の場合、SPとか、警察などの小説がもともと好きなので、
    他に面白いものがあるしなぁ…となってしまいました。
    しかし、ミステリとしてはいつものように仕掛けがあり面白かったです。

  • 安奈ちゃんが、可愛い!もう応援したくなる。いじらしい!
    ニューヒロイン登場かぁ?周りの人たちが秀逸!
    さりげなく見守り続ける優しさ。好きだなぁ、この雰囲気。柳ワールド。続編あるといいな。

  • チェスの元世界チャンピオンが日本で隠れて暮らしている。元SPの安奈がその護衛をすることに。物語の中でSPを辞めた経緯や六本木のバーでなぜ働いているか、などが明らかになっていく。信頼される人間関係が問題解決の鍵。粋な話もあり。

  • 読了(121028)。
    してやられた感は少なめ。ああなるほど、そういえばなんかそれらしいところがあったな、という納得感。文章は読みやすい。
    チェスをさっぱり知らないので、ルールや「手」を含み、どこまでフィクションなのかが分からない。駒の動かし方ぐらいは覚えてみたいと思った。

  • 堀江さん、死んじゃってかわいそう

  • 厄介ごとに巻き込まれた元SPの話。全然分からなかった!読み終わってタイトルみて納得。なるほど

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著者プロフィール

一九六七年生まれ。二〇〇一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で第十二回朝日新人文学賞受賞。〇八年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。他の著書に『象は忘れない』『風神雷神』『二度読んだ本を三度読む』『太平洋食堂』『アンブレイカブル』などがある。

「2022年 『はじまりの島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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