キング&クイーン (100周年書き下ろし)

著者 : 柳広司

• 講談社 (2010年5月26日発売)

感想・レビュー・書評

[rkc117さんの感想 · 2012年2月28日]

あいかわらず軽妙洒脱な内容。
ほとんどルールも知らないチェスが題材でも読ませてくれる。
チェスに関する蘊蓄がやたらと盛りだくさんで、最初は退屈な気もしたが、じっくり読んでるとチェスの奥深さをより知ることができる。
チェスセットが欲しくなった。

[kitkityoさんの感想 · 2012年2月18日]

面白かった

[sleepykittyさんの感想 · 2012年2月1日]

作者の意図に見事に嵌ってびっくり。
しかし完全に投げられておいてこんなこと言うと負け惜しみみたいであれですが、もう一捻りもしくは一技欲しかったなあ。
この作者ならできると思うのですよ。
次回への期待も込めて星を-1。

[ficus712さんの感想 · 2011年12月13日]

面白くないわけじゃないんだ、もっと面白いかと思ってただけなんだ。
元SPで父が殉職してて今はバーで用心棒、ってすごく味付けのしがいがありそうなのに…安奈が薄い…。アンディも天才、っていうけど、なんか見飽きたタイプだ。そうか、全体的に、どこかで見たことのある要素だけで構成されているように思えるからあまり入り込めなかったのかな。

どうも、『猫を抱いて象と泳ぐ』を読んで以来、自分の中でやたらチェスへの憧憬が高まっているような気がする。

[toshi_koikeさんの感想 · 2011年12月4日]

おもしろく読めました。
確かに最後はちょっとあっさり過ぎる部分もありますが、、、
楽しく、軽く読める小説としてはいいと思います。
（ならば文庫のほうがよいが・・・）

[dannerさんの感想 · 2011年11月28日]

ジョーカーシリーズの続編かと思ってタイトル読みしたら別物だった。
まさかの叙述トリックは意外だったが、その割には驚きが少ないというか。
シリーズ化したいのかな。7.0

[firefish7さんの感想 · 2011年10月31日]

たかがチェス、されどチェスというのがチェスの世界。主人公の元SP安奈やその上司は、氏の他の作品「ジョーカー・ゲーム」に登場するD機関を思い起こさせる。

文章が読みやすいのですらすらと読めてしまうのだが、事件の真相が「たかが…」というものでしかなく、そこに至るまでの伏線の貼り方など、ちょっと詰めが甘い印象を受けてしまった。すごく大風呂敷を広げて、チェックメイトで何でもない一つのマスに駒が収まった感じもする。無限に広がって、最後に必ず一点に収束するチェスの宇宙。
読了して本を閉じると、タイトルの意味が分かるようになっている。

座り心地のいい椅子がある喫茶店で、おいしい珈琲と共に暇つぶしをやるのには向いている本。

[bookjiroさんの感想 · 2011年10月22日]

チェスの天才と元女性SPの話。
SPにはあまり意味はないのかも。

[ponnkichiさんの感想 · 2011年10月14日]

正直、面白い展開はなかった。もっと大きな話の展開を期待していたが、尻すぼまりだった。

[tammikuuさんの感想 · 2011年10月1日]

主人公元SPです。
チェスって奥深いなー。

著者プロフィール

一九六七年生まれ。二〇〇一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で第十二回朝日新人文学賞受賞。〇八年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。他の著書に『象は忘れない』『風神雷神』『二度読んだ本を三度読む』『太平洋食堂』『アンブレイカブル』などがある。

「2022年 『はじまりの島』 で使われていた紹介文から引用しています。」