峠うどん物語(上)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 747
感想 : 120
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062169974

感想・レビュー・書評

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  • 市営斎場の前の、うどん屋。
    職人気質のおじいさんと、おしゃべりで優しいおばあさんと孫娘。
    別れの際に、熱々のかけうどん。

  • 読み進むうちにジワジワ面白くなってはきたが、設定が設定だけにチョット暗いのは好みでないかも。

  • 死を通して それぞれの「別れ」をテーマにした話だと思います。主人公のそれぞれの思いが心に染み込んできます。下巻も早く読みたい! 分厚い本ですがあっと言う間に読み終わってしまう感じでした。

  • 人口20万の地方都市、その郊外の山の上の街道沿いにあるのが「長寿庵」改め「峠うどん」店。時々お手伝いに出かける中学二年生の淑子のおじいちゃんとおばあちゃんが二人で切り盛りしているお店だ。お向かいに市営斎場が出来てからというもの、客層がすっかり変わってしまい、店の名前も変えざるを得なかった言う、、、

    両親共に小学校教諭という家庭に育った淑子は、町からバスで出かけて「峠うどん」店をお手伝いするのが大好きだ。自分の名付け親のおじいちゃんは無口で頑固だけれど、手打ちうどん腕前は大したもの。不愛想なのは職人気質。世話好きで社交的なおばあちゃんのおもてなしとおじいちゃんのおいしい手打ちうどんがお店の売りだ。

    でも、場所が場所だけにあまり常連さんはいないのだけれど、、、知る人ぞ知るお店だ。大安吉日はお客さんの入りが悪く、お通夜や葬儀にふさわしい日には混雑するので、淑子の出番となる。

    斎場帰りの人々が利用するうどん店という特殊事情を生かしながら、淑子が見聞きする人の生死や社会の縮図が読み切り12編に展開される。大空襲を受けた戦災の記憶や台風による大水害の思い出を物語に取り込みながら、涙を誘ったり、考えさせられたり、そんな重松節が随所に繰り広げられる。

    でも、どことなくお話が説教臭くなるのは両親が教諭という設定だろうか。それとも、この女子中学生がやけに大人びているせいからだろうか?
    上下2巻の長編物語。

  • 分厚かったので、読めるかどうか
    疑心暗鬼だったけど、読めばスイスイ
    読めました。

    兎に角、主人公の気持ちがどうして
    こんなにまで分かるのだろうーー???
    と寄り添った文章です。
    下巻が、楽しみです。

  • 下巻で!

  • この人の本にしては爆発的な感動の嵐は来ず、いい話だね、という感想に留まる。
    そうそう毎回感動を求められても重松さんも迷惑ですかね。
    個人的には第三章の「おくる言葉」が一番良かったけど、皆の気に入りは何になるんだろうか?
    下巻に期待。

  • 斎場の前にあるうどん屋(斎場の方が後からできたのだが)を舞台としたお話。

  • 私にとって初めての重松作品。面白かった。下巻はもちろん、他の作品も読んでみようと思う。

  • 「人の生き死には一生もんの勉強よ」
    斎場の前のうどんやを舞台にした、うどんやの孫の中学生が
    主人公の短編集。

    登場人物が、少しお節介だったり、無口だったりするのだけど、みなとても優しい。

    つい泣いてしまう。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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