- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062169974
感想・レビュー・書評
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やるせなさや悔しさ、やりきれない思いを背負った人間のみが暖簾をくぐるうどん屋「峠うどん」は、それまで、長い間「長寿庵」として愛されてきたが数年前道路を挟んだ対面に斎場が出来、大きく客筋が変わった為、屋号を改めたのだった。
高校受験の迫る主人公・淑子は、そんな「峠うどん」を営む祖父母の手伝いを通じて、人生の終焉を飾るセレモニーと、それを見送る人々の人間模様を目の当たりし、人間の「死」そして「生」について学んで行く。
⚪︎第一章「かけ、のち月見 」4
淑子の父・和也と、友人・大友君。それぞれが経験する「別れ」。
ばあちゃんの「そういう人ばっかりだから、お酒がたくさん出るよって言ってんの」は、子供にはわからんやろうねぇ。
⚪︎第ニ章「二丁目時代」3.8
母・佐智子の貧しかった幼少期。シェーのおじさん。
⚪︎第三章「贈る言葉」4.2
淑子のこだわり方、とても素敵だ。
⚪︎第四章「とくさんの花道」4.2
「愛」そして「優しさ」のか・た・ち。
漢のケジメの付け方。
⚪︎第五章「メメモン」3.8
ひいおばあちゃんの死。
受けとめ方に戸惑う小学生・ミヤちゃん。
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こんなに良い話とは思いもしませんでした。
後半に続きます! -
最近みつけたお気に入りの場所にあった本
2章までしか読めてないけど
続きも読みたいけど
日曜日が休み・・・ 図書館かな? -
電車で読んでいて、ホロリとしてしまう。うまい書き手だなぁ
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重松氏の本にしては、かったるさを感じた。
後半のお化けの話は、正直興ざめだった。 -
2015_10_07読
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25/137
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(2015/3/31読了)
重松さんは、最初に読んだ本が合わなかったことが尾を引いていて、勧んで読むことは少ないです。でもこの本は、いつもと違う図書館の書架で見つけ、見開いた最初のページにあったお品書きに惹かれて借りてみました。(お品書きは目次とは関係なかった)
直球でほのぼのとした内容。中学生の女の子と両親、うどん屋をしている祖父母。そのうどん屋でのことがメインなのですが、そのうどん屋の近くに出来た斎場からのお客様の出来事が、連作短編集のように収録されてます。
上下巻に分けてあるのは、下巻では何か違う風が吹くのでしょうか。
(内容)
中学二年生のよっちゃんは、祖父母が営むうどん屋『峠うどん』を手伝っていた。『峠うどん』のお手伝いが、わたしは好きだ。どこが。どんなふうに。自分でも知りたいから、こんなに必死に、汗だくになってバス停まで走っているのだ。おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん。そして『峠うどん』の暖簾をくぐるたくさんの人たちが教えてくれる、命についてのことー。 -
斎場が前に建ってしまったおうどん屋さん。訪れる人達や家族を通して書かれる、正と死に色々考えさせられてしまう本でした。ちょっと生意気な「よっちゃん」は少々私には面倒なキャラ設定だけど多分私もこんなんだったんだろうなぁ、と思う(´・ω・`)下巻も楽しみです。
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山の上の市営斎場の前にある『峠うどん』屋の職人気質のお祖父ちゃんと陽気なお祖母ちゃん二人をお手伝いする中学生の孫のよっちゃんのお話
死を通して、生きて行くこと、生き残る人達の心暖まるお話です。