クエーサーと13番目の柱

著者 :
  • 講談社
2.78
  • (4)
  • (23)
  • (63)
  • (34)
  • (14)
本棚登録 : 344
感想 : 65
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062177696

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 以前、ピストルズを半分くらいで断念した阿倍和重に再挑戦

    180ページくらいまでは何が起こるのかわかんなくて
    ちょっと辛いな…と思いながら読んでたけど
    そこから先は急展開で
    どうなる?どうなる?って読むスピードもあがった

    こういうどっちだよ?!ってラストは
    賛否あるだろうけど
    自分は好きなのでニヤッとできた


    ただほんとにラスト60ページまで退屈だったので
    星は3つ

    装丁はキラキラでカッコイイな

  • スマートフォン、巨大掲示板、ボーカロイドといった現代のアイテムが各所に登場する。だけど、神町サーガの印象が強いからか、今回は薄味な村上龍のような印象。

    ある若手資本家に雇われる、アイドルをひたすら監視する部隊の、元週刊誌のパパラッチが主人公。資本家の立場はクエーサー、地球から一番遠い場所で最も明るく輝く星で、13番目の柱はダイアナがぶつかった柱を意味している。

    現代とのリンクや暴力、冒険、可能性の中から一つの未来を選ぶようなメタ的な文学性もあるのだけど。いつも凄い小説を書いてくれるから、小品だと少しガッカリしてしまうのかも。

  • ■前半の舞台設定が面白くて、期待しながら読んだけど物語が進むにつれてだんだん面白くなくなっちゃうのがアレだった。

    ■色んなものが寄せ集められていて、現代社会を風刺しているような意味もあるんだけどリアルっぽいのに現実離れしちゃってるなぁ。と思った。ちょっと期待はずれ。

  • アイドルを24時間監視し続けるチームに、タカツキは所属。
    雇用主カキオカは、気に入ったアイドルを監視することで喜びを感じる変態。
    途中メンバーに加わった男は「引き寄せの法則」を説きながら、危険な方法での監視を続ける。ラスト、その意図に辿りついたときにはー。
    バカなことを真面目にやってるから、本当にバカだな。こりゃ。

  • ピストルズにはまったのはもう何年前だろう?阿部和重の新刊がでたのですぐ購入。読んでるさきから危ない感じが漂うのは阿部節なのだが、今回はちょっと企画倒れの感も。タイトルの意味も途中でああそうかとわかるのだが、テーマも含めちょっと骨太感がないかも。大作のあとは大変なのだろうが。結婚ボケとは思いたくないが。次回作に期待したい。

  • 2012.11.3

  • テレビで紹介されてておもしろそうだったので。
    おもしろそうだったのだけど…ね。

  • 「クエーサーと13番目の柱」(阿部和重)を読んだ。この人の作品は「インディヴィジュアル・プロジェクション」以来10年ぶりくらいの2冊目。あの時も今回も結局よくわからないまま終わってしまった。なんて言ったらいいか、私にはただ車窓から過ぎ去る景色を眺めているだけの体験にすぎない感じ。

  • こんなんじゃ嫌だ。
    「引き寄せの法則」に喰いついていらっしゃるが、
    空振りだと思うし、
    『阿部和重』という名前がなければ、
    出版されたかどうか怪しい作品だと思う。
    残念。
    堅苦しい文章で面倒くさいことばかり書く
    『阿部和重』が好きなのです。
    紋切型ではないと思うけどなあ。

    週刊文春WEB(http://bit.ly/RJ65yc

  • 何て表現すればいいんだろう。
    こんなに率直に感想に辿り着けない物語も珍しい。
    面白かった…のだと思う。
    ただ単純に評価するのが難しい。
    それは内容がないからなのが、はたまた深すぎるからなのか、読後時間が経てば経つほどわからない。
    阿部和重という作家が自分の中に強烈な印象を残したのは確かなのだけど…

全65件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1968年生まれ。1994年「アメリカの夜」で群像新人賞を受賞しデビュー。1997年の『インディビジュアル・プロジェクション』で注目を集める。2004年、大作『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞、第58回毎日出版文化賞、2005年『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞受賞。『シンセミア』を始めとした「神町」を舞台とする諸作品には設定上の繋がりや仕掛けがあり、「神町サーガ」を形成する構想となっている。その他の著書に『ニッポニアニッポン』『プラスティック・ソウル』『ミステリアスセッティング』『ABC 阿部和重初期作品集』など。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿部和重の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×