- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062191852
感想・レビュー・書評
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相変わらず、面白い書き方をするのがうまい。安楽椅子という名前で「あんらくよりこ」という、民家を改造した喫茶店のオーナーが、話を聞いて事件を解決する。電車の中で読んでて、面白くて笑いが止まらなくなってしまった(^_^;)
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名手、東川の謎解き物。京都の人知れずとある喫茶店の人見知り店主が探偵。
安楽椅子探偵の本格物だが、キャラクターに懲りすぎて先が続かない展開になってしまったのが残念。
東川らしい、ユーモアたっぷりなのでそこそこ面白いのだが、マンネリ打開にはならなかったようで、作者も気がついてノンシリーズにしてしまったようだ! -
意外なことに、東川篤哉作品が講談社から刊行されるのは初。探偵役は、鎌倉でひっそり営業する古民家風喫茶「一服堂」の美人店主。超人見知りで接客業に向いていない彼女の名は、「安楽椅子」と書いて「あんらくよりこ」と読む。……。
相変わらず色々とふざけているが、何よりふざけているのはカバーである。僕は読んだことがないが、某古書堂の事件手帖を彷彿とさせるイラスト。絶対わざとだろこれはっ! 普段にも増して読む前から警戒感を抱いたのだった。
「春の十字架」。屋敷の離れで発見された死体は、十字架に縛り付けられていた。現場の状況から、ある人物は容疑を外れたはずだったが…。十字架がミソとだけ書いておきましょう。なかなかのネタだが、いつもと同じじゃないか。と、この時点では思っていた。
「もっとも猟奇的な夏」。猟奇的ってほど猟奇的でもないような。って、また十字架かよ…。めっきり見かけなくなったある物がミソとだけ書いておきましょう。さすがにばれるんじゃないのか、それは? 今から思えば、これは伏線だったのか。
前半2編に特筆すべきことはない。話を聞いていた店主が豹変するのが見せ場なのだろうが…あの執事の一言の方がインパクトがある。期待せずに後半に進んだ。
「切り取られた死体の秋」。死体の切断は本格のお約束だが、そこには何らかの意図がある。イケメン人気作家の倒錯した愛とだけ書いておきましょう。トリック自体はありきたりだが斜め上を行く真相に苦笑した。しかし、最後に比べれば大したことなかったのだ。
「バラバラ死体と密室の冬」。最後にバラバラ死体と密室のコンボが来ました。少なくとも、僕は聞いたことがない密室トリック。わかんねえよこんなもん! 「アンフェア」というより「酷い」と言いたい。某古書堂シリーズのファンは絶対怒るぞこれ…。
フェアに徹するか、アンフェアに受けを狙うか。東川さんとしては勝負に出た作品ではないか。その点は認めたい。ところで、続編はあるのか。こういうオチだと無理かな。
追記
カバーは岡崎琢磨さんの『珈琲店タレーランの事件簿』のパクリではないかと教えていただきました。 -
鎌倉のとある場所にある純喫茶「一服堂」の美人店主、安楽椅子名探偵。ミステリジャンル安楽椅子(あんらくいす)探偵モノかと思いきや、実は人名、安楽椅子(あんらくよりこ)がその名の通りに事件を解き明かしていく。ユーモアだけでなく、密室ありの本格ミステリロジック満載の短編集。
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面白かった〜。さくっと読了
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2014/10/12読了