純喫茶「一服堂」の四季

著者 :
  • 講談社
3.11
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本棚登録 : 700
感想 : 111
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062191852

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた本。

    なんかえらく長い時間がかかった四季だった。あんまり綺麗な話じゃないし、すごくふざけている。この著者の本を初めて読むには向かない本かも。

  • 安楽よりこが営む喫茶店には常にコーヒーと事件の香りが。
    推理を楽しむというよりは、キャラクターを楽しむ感じ。

  • 図書館で見つけた1冊。初めての作家さん。極度の人見知りが店主の一服堂という喫茶店で繰り広げられる猟奇殺人事件。なかなかに登場人物が個性的なキャラで、猟奇殺人なのにグロテスクではなくどちらかというと面白く展開していく。ラストでのまさかの30年後という設定にも驚き。

  • 四季それぞれに起きた猟奇殺人事件を喫茶店『一服堂』店主のヨリ子さんが解き明かす連作短編。
    容疑者数の少なさもありフーよりハウが気になる作品が目立つか。
    夏のトリックと冬のトリックと大仕掛けが好み。

  • バラバラ死体が多いので、注意してください。

  • 図書館で借りた。東川氏の作品としてはオーソドックスなスタイルで、逆にちょっと意外だった。よくあるタイプのシリーズもの?「ディナー」みたいに続刊が出るパターンかしらん、と思いつつ読み進めて行って最終話でやられた。そういえば東川氏にはこの手の叙述トリック系の小技があったんだった。やられた。
    キャラは相変わらず濃いので、逆に"四季"の間を埋めていく感じで続くシリーズにしてもいいのかも、とか思ったり。

    セルフパロディは面白いといえば面白いけどなんか中途半端な感じもあった。お遊びなのだろうけどね。

  • 軽快に読めて何にも考えてなくともすっきりした気分になれる著者の良さを体現した作品。自分自身をジョークのネタに使っているところも著者らしい。

  • 「そういや、ここは猟奇殺人の話をしてもいい喫茶店だったわね」
    「してもいいというより、そういう話ばっかりの喫茶店ですわ」
    (P.195)

  • 連作ミステリ短編集。
    表紙から、日常の謎みたいな軽めのミステリかと思ったら、猟奇殺人事件ばかり。コメディチックな会話と、事件の凶悪さの対比が面白い。
    東川作品によく見られる、大胆な物理トリックを楽しめる。
    各話タイトルの春夏秋冬と、作品全体で仕掛けられた叙述トリックは、伊坂幸太郎『砂漠』を思い出した。
    最終話のバカミス的トリックは好きではないが、それを差し引いても大満足。
    ユーモアミステリは好きだけど、日常の謎のような軽いミステリでは物足りない、そんな自分にピッタリの一冊でした。

  • 鎌倉の古い木造家屋の喫茶店「一服堂」の安楽椅子探偵が,奇抜な推理を展開する痛快な短篇が4つ.夕月茜刑事が主体になって事件の捜査を開始するが,どれも密室関連で程なく息詰まる.放談社の村崎記者や一服堂に何故か居ついている小梅ばあさんなどの脇役の存在も面白い.やはり最終話の「バラバラ死体と密室の冬」の推理がやや汚いが面白かった.

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著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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