- Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062552295
感想・レビュー・書評
-
痛快冒険活劇。珠晶がほんと小憎らしいほどお利口さん。生まれた時にうんぬんつて珠晶は言ったけど、利広が言ったように、登極したからこそ王になったんだとそういうことなんだと思うな。頑丘には王様の珠晶をちゃんと助けてあげて欲しい。更夜が出てきたのも嬉しかった!次は奏国の話が読みたいよー!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
復習再開。この話は読み出したらやめられない。今回も、通勤電車の中で一気に読んでしまった。「図南の翼」が広辞苑に載っている故事成語だとは、先日調べてみるまで知らなかった。
(2020/04/19追記)
もしかすると、十二国記の中で一番好きな話かもしれない。その中でも好きなのは269ページ。 -
勤め先の引越しがあり、乗換えが楽+ほどよく時間がかかので、行き帰りでかなり読書ができるようになりました。
本の世界の入り込みすぎて、自分が出勤途中だということが一瞬思い出せないことがあります。帰りは乗換えなしなので、あっという間に最寄駅に到着して驚きます。
さて、供王のお話です。どの国の王様も全然違うタイプですが、ああ、これぞ王様だなと思います。珠晶は王の器を持っていて、そして人に頼る(これも人間力の1つだよと会社の先輩が言っていました)ことができる人間。
蓬山へ向かう途中、いわばライバルと言える人達を助けに戻るシーンがあります。私がもし同じ状況だったら、戻って、しかも、最近出会ったばかりのよく知らない人達を助けに行くという選択ができるだろうか。
<以下引用>
「国民の全員が蓬山に行けば、必ず王がいるはずよ。なのにそれはしないで、他人事の顔をして、窓に格子をはめて格子の中から世を嘆いているのよ。―ばかみたい!」(p.381)
余談なのですが、さすがホラー作家の小野さん。人妖とのやりとりが怖かった・・・。 -
考える、ということ。
いつも答えばかりに目がいってしまい、黒と白しかなかった気がする。黒と白の過程も考える、が大切。 -
十二国記シリーズを読むきっかけになった本
珠晶のキャラや黄海を渡って昇山する過程にわくわくしました。
今でもシリーズ中かなり好きな話。
初期のホワイトハート版が挿し絵もあって好きです。
新潮社版は挿し絵もあるけど、本によっては少し文章改定されてるようですがこれはどうなんでしょうね。 -
シリーズの5作目。これまでの話とはほとんど関係のない新しい話。主人公の珠晶が小賢しい女の子で、中盤までは結構苛付かせる。で、まあ最後はなるようになるんだが、最後はもう一捻り欲しかったなあ・・・ そうスムーズだと・・・
-
アニメ化して欲しかった
-
珠晶かわいい……ってとこに一周して戻ってきてしまう。更夜がいるから「東の海神」より後の話としか分からないけど奏の安定ぶりから、かなり後の時代の話だろうと推測。
蓬莱生まれでもなく普通に十二国で生まれ育って昇山した少女の冒険譚。今回は人間の醜さより愚かさに焦点を当ててる。執筆されたのは二十年くらい前だけど、作中の主人公の台詞は今の世間にも充分言えるかなぁ。 -
自信をもって人にお薦めできる本。高校生時代に友人の薦めで読んで、その後も何度読み返したかわからない。処分してもまた買ってしまう。
一番好きなシーンは、主人に見捨てられた従者たちが荒野の中で主人公に出会って励まされるところ。何度読んでも必ず涙が出るし、元気が出る。 -
珠晶ちゃんの子供っぽくて、でも賢くて、それでいてめちゃくちゃいい子なところが本当にいとしくなりました。頑丘と利広とのやりとりもものすごく好きだし、昇山しようと思った理由が、どうしようもなくて、でもすごくすき。すごく面白かったです。
-
昇山サバイバル
-
再読٩꒰*ˊ0ˋ*꒱۶
あ〜やっぱり面白い!
2019.01.25
再読。珠晶ほんとうに気持ちがいい!頑丘も利広も。図南の翼を読むと、珠晶が登極して恭が陽子の時代に落ち着いている国になるまでも読んでみたいっていつも思う。 -
分厚い本なのに一気に読んだ。
珠晶の威勢の良さは小気味いい。この国の話は他にも読んでみたい。 -
12歳の珠晶の正義感と成熟。王を戴かない民、黄朱の存在が味わい深い。本当の王の姿が深まりを見せている。不幸な人がいる限り仏にはならない、との大乗仏教の菩薩の誓願にも通じる思想が流れている。
-
望んで王になる者、戸惑いながら王になる者、そして珠晶は王として生まれついた者なのだろう。
12も国があるのだからこんな子供が一人くらい居ても良いし、そんな子供が治める国があっても良い。
それにしても更夜にはビックリ…
どうしてこうなった?!
すっごい気になるのですが。そこんところ読みたいんですが。 -
結末は分かっていても、それに向けて尻上がりに盛り上がっていく感じはシリーズ通じて変わらず、どんどん先を読み進めていきたくなる。
珠晶の目と言葉を通じて、十二国記の世界への理解が深まる巻、という印象が残った。王たる資質とか黄海のこととか。
397ページだけで満足感が2倍になった… -
シリーズ5。12歳の少女珠晶が、昇山する話。
-
利広の正体がぎりぎりまでわからなかったなあ。
-
珠晶の言い分は分かる。
けど…
こっちも黙って聞いてられるほど大人ではないし、自分の理だけを押し付けるほど子供でもない。
結局、王になる人物だったから上手くいったんじゃないの?って思いたくなる場面も。
知ろうとしてるのは好き。
理屈だけを通せばいいというものではない。
でも、理屈がなければ自分の指針を失う。
大事なのはなぜ相手と衝突してしまったのか学んでいくこと。 -
再読しました!ほんとにこのシリーズは大好きです。
初めて読んだとき、かなり衝撃を受けました。ここまで書くんだ、と。
最初読んだのは中学生のころだったので、ほんとうにがんと来ました。すきです。 -
恭国の富豪の娘・珠晶は、混乱の国を建てなおそうと、王になるため、頑丘を護衛として雇い、蓬山を目指す。妖魔の国で十二歳の少女が受ける試練とは。
少女が主人公なためか、非常におもしろかったです。珠晶が聡いので、小気味よく、一気読みしてしまいました。
きっとこんな少女がいたら、誰もが苦笑いしながら愛すだろうな、と思いました。 -
表紙、挿絵が変わったので買い直して読み直しました。
-
十二国記シリーズの中でいちばん好きな作品です。
初めて、蓬莱と関係の無い、十二国内部で閉じた物語ですね。
供王・珠晶登極の話。珠晶が登極することは前作で王として登場済みなので、順当に読んでいれば既知のことですが、珠晶は若干12歳のロリ王なので、いくら頭が良く知識が豊富でも、資質があり自身に溢れていても、どうしても知らないことがあります。子供ゆえに今まで知らずに生きてきたことを眼前に受け止める、それによって珠晶の成長する話、といえばそうですね。
あらすじで書くと微笑ましいですが相変わらずテーマは重く、殺伐としています。人も死にます。いっぱい死にます。 -
今まで出てきた登場人物がつながっていくのが面白い。
十二国記は本当に長い歴史の物語なのだと。