- Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062552295
感想・レビュー・書評
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恭の話。
わずか12歳の殊晶が昇山する話。
(いい意味で)出来すぎた主人公だと思いつつ読了。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
十二国記の中でも傑作の一つ
珠晶が王になるまでの話
珠晶もいいが、利広もいい
しかしやはり頑丘が1番好きだ -
天が実際に存在し、天意を伝えるという不思議な霊獣麒麟が王を決める十二国。王となったものは老いることはなくなり道を間違えない限り死ぬこともない。妖魔や妖獣が蔓延る十二国で人々は、王たちはどう生きていくのか。
図南の翼は、もう90年もの間王が誕生しないで荒れていく恭の国で、国一番のお金持ちの家の末娘に生まれた朱晶が王になるため家出する、というもの。王になるには麒麟に会わなければならない。そのための旅の道程は大の大人でも険しく辛いというのに、朱晶のような子どもに何が出来るというのか?そんな話です。
朱晶が王になると言った理由が分かると、彼女のことが本当に愛しくなります。ファンタジー作品ですが、現代日本が抱える問題にも似通うところがあり、深く考えさせられる作品です。 -
十二国記の中で一番読み返している作品です。とにかく珠晶がかっこいい!周りの大人たちも魅力的!読んでてスカッとします。
個人的にアニメに向いてそう、と思っていたのですが…、しませんね… -
再読。
珠晶好きです。
スカッとします。
利広のイラストが素敵すぎて凝視すること必須。 -
今、読み返しています^^
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「――だったら、あたしが生まれたときに、どうして来ないの、大馬鹿者っ!」
珠晶による冒険の数々。
本当に恐ろしい娘よ!!
そしてなんとも面白かった。
すごく良い娘じゃないかー。
恭、楽しそう!なんて思ってしまう。
序盤では、子供っぽさの抜けない珠晶に少々ついていけない節があったものの、そういう部分も含めて、彼女に首ったけになってしまうぐらい魅力的。
とても、素敵な女の子で、かっこ良かった。
最後の部分は、ホントになんども読んでしまう。
十二国記は本当に、最後のあたりを何百回ともなく読みたくなる本だなぁ、と今回も改めて実感。
残りがわずかになってきたので寂しいし、勿体無いけれど、読んじゃおう☆
【6/4読了・初読・市立図書館】 -
読了日は10年位前。
絵が気になっていたのと人気があったので手に取った記憶。
ようこがかっこよかった!
お話もすごく読みやすかった! -
最後のビンタは良かった!
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この話も陽子達の登場する話に次いで好きな話である。珠晶の一見高慢な態度にも訳があるが、それでも彼女はまだ12歳の子供なのだと思わせる態度も端々に出てくる。なのに彼女のことが嫌にならないのは筋が1本通っているからだろう。終わり近くに彼女が本心を吐露し頑丘に受け入れられた時は心の底から嬉しかった。王の次が朱氏であるという彼女の心根に感服である。
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新作待ち。
シリーズの中でも特に大好きな1冊です。
たまに読みたくなってはひっぱりだしてきています。 -
十二国記シリーズで一番好きかもしれない。幼い珠晶の決意に胸が熱くなります。
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バクも頑丘も助かって良かった。
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前王が倒れてから七年、首都にまで妖魔が出るほど荒廃の大きくなる恭国。豪商の娘として裕福な暮らしをおくっていた『珠晶』は、嘆くばかりの大人たちに業を煮やし昇山を決意する。若干一二歳の少女の蓬山への過酷な旅が始まる。
読み返してみて、やっぱりこれが一番好きだと実感。
陽子とは対極のような王になりそうだけど、珠晶もまた立派な王だ。
陽子の悩みは実感しやすいし分かる。珠晶の言うことは、一見厳しいようだが理にかなっている。確かに、「王は臣下であってはならない」のだから。自分とは全然似ていないし、鼻につくを通り越しているというかそういう事も自覚しているあたりで、珠晶には惹かれてしまうのかな。
頑丘もすごく好きだな。「黄朱は騎獣に名前をつけない。・・・これがその理由だ」と「ちなみに鮫はおそらく黄海の生まれだと思うぞ」がつぼです。
十二国記シリーズを読んでいていつも思うんだけど、何気ない会話・・・相手には分からないけど、読み手にはその重みや背景が伝わってるから、どんな気持ちでそれを言ってるのかと考えると、ものすごくキュンキュンしてしまう。
それから「図南の翼」を語る場面、表現がかっこ良過ぎてゾクゾクするほど好きです。 -
供王の昇山の話。
弱冠12歳の女の子の強さに感動した。自分が弱いことを自覚し、一人の国民として昇山する。
確かに国民全員が昇山するのを義務付けた方がいいと思う、この世界は。 -
いちばん好きなキャラは陽子なんだけど、珠晶がメインのこの巻は好き。
荒れた国を憂いて12才の珠晶が王になるために昇山する。
まだ弱冠12歳の少女なのに…すごいのひとことでした。珠晶のキャラが爽快でぐいぐいと読んでしまいました。 -
この物語、すごく好きです。珠晶のキャラクターが気持ちよくて、ぐいぐい読めました。
長く王が不在の時を過ごし、荒れた国を憂いて12才の少女が王になるために昇山を目指す物語。他人任せにして縮こまってばかりの大人のふがいなさに業を煮やす珠晶の気持ちもよくわかるし、「子どもだから」のひと言ですべてを片づけられてしまうのに疑問を持つ気持ちもよくわかります。確かに珠晶はまだ幼いし、わからないこともできないこともたくさんあるけれど、でもきちんとそれを認めて、わかろうとすることをあきらめない珠晶は立派だなあと思う。
最後、迎えに来た麒麟を叱り飛ばすシーンが一番好きです。 -
十二国記シリーズでは一番好き。
強気な珠晶が、大人たちの不甲斐なさに腹を立てて昇山しちゃうのがとても共感できるし、可愛いなと思います。
自分と同じくらいの年齢だけに、読んでいく中で「自分なら」と考える場面が多くありました。 -
恭国は、先王が斃(たお)れてから27年。王を失くした国の治安は乱れ、災厄は続き、妖魔までが徘徊するほどに荒んでいた。首都連檣(れんしょう)に住む珠晶は、豪商の父をもち、不自由のない生活と充分な教育を受けて育った。しかし、その暮らしぶりとは裏腹に、日ごとに混迷の様相を呈していく国を憂う少女(むすめ)は、王を選ぶ麒麟(きりん)に天意を諮(はか)るため、ついに蓬山(ほうざん)をめざす!珠晶、12歳の決断「恭国(このくに)を統べるのは、あたししかいない!!」
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12歳の少女が、昇山を決意して、麒麟によって王に選ばれるまでの物語。
豪商の親を持ち、何不自由なく育てられた珠晶。勝ち気な上に聡い少女は、自分だけが裕福に過ごしていることに嫌気がさし、現状を打開しようともせずに憂いながら暮らしている親の元を離れて、王を選ぶことが出来る唯一の麒麟に会うために昇山を決意する。
その決意の仕方が格好いい。「誰も行かないのなら、私が行く!」という心意気が。 -
王をめざす小娘、珠晶のキャラがよかった。
この作者の本は、人間の醜い部分も書きつつ、希望を失わせない展開が好きです。
シリーズも深まってくると専門用語が増えてきてそれはちょっと疲れます。。 -
十二国記シリーズ
まとめて古本屋で買ったのでちょくちょく読んでいた
年端もゆかん子供が王になったら一体どうなるのか?
と思ってしまった・・・・
大人がたよりないからはわからんでもないが・・・・・ -
超ド級の12歳!
過酷な旅に出て、寒いとか食べ物が不味いとか疲れたという様な愚痴をはかない。
癇癪持ちの様でいて実の所正論を言われたらちゃんと聞く、自分の間違いを棚に上げる様な事はしないなど分別を弁えている。
どんな状況でも前を向き、どんなにか弱くても戦う事には迷わない。
始終ハキハキしているから十二国記の作品の中では短編物以外で一番明るい作品だと思う。
特にラストシーンは笑える! -
豪商の家に生まれ、なに不自由することない生活と教育を受けて育った珠晶。
王不在が27年にもなって、どんどん荒れていく国を憂い、
何もしない大人たしをしり目に12歳で昇山を決意!
そして、史上最年少の王になるわけですけど…
珠晶の、本当に天の采配というような出会いを得ながら、
進むストーリーにあっという間にはまります。
年齢的には本当にまだまだ大人の保護を必要とするような子供であり、
その言動や行動もまだまだ子供じみた部分が沢山だけれども、
周囲の状況や言動から察して悟ることができる、聡明な子ですよ。
ちゃんと自分で考えることができるって本当に大切で重要なこと。
むしろ空っぽな大人よりもうんと大人。
…そもそも、大人とか子供とかってなでしょうね?
恭麒が迎えにきた場面で、
その恭麒に一発かました時は笑った。
というか、今回のお話はところどころ思わず「プッ」と笑うことが多かった。 -
珠晶の独善ぶりが大好きだ。
王とはこうあるべき。 -
シリーズ5番目。
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前作でチラッと出てきた恭王珠晶の物語。読んでいて、一本筋の通った勝気な性格の少女がなんだかスカッと爽やかで応援したくなる。サクサク読めます。
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12歳で昇山する少女の勝気な姿勢と、その内にある強い気持ちにどんどんと引き込まれました。12国記は全て好きですが、この話は中でも特に好きな作品の一つです。
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初めて登場する恭国の物語。
王不在のまま30年近い年月が過ぎ、荒廃した国を嘆いて、12歳の少女珠晶が蓬山を目指すことを決意します。
言うことなすこと、かなり生意気で、大人顔負けの彼女ですが、その考えはとても才気に満ち、しっかりしていて、感心することしきり。
裕福で何不自由ない生活を送る幼い彼女が、周りに頼らず自分の手で国を救おうと立ち上がる、それだけでもとても人間の器が大きいと思います。
蓬山を目指すのも、父親はじめ、周りの人物が、現状を憂いてばかりで何も行動を起こさないことに業を煮やしてのアクションです。
とても度胸があり、大人びて、知恵の回る彼女ですが、それだけでは到底大人のずるい世界を抜けて、妖魔のはびこる黄海を渡ることはできません。
今回もまた、小さな少女にこれでもかというくらい、過酷な状況が待っていますが、彼女の連れとなった頑丘に助けられ、諦めることなく前へと進み続けます。
土地に詳しい者をお金で雇うことも彼女の知恵。『レオン』を思い出しました。
犬狼真君となった更夜が登場して、嬉しかったです。
更夜も今や、神として、旅人に奉られる存在になったんですね。
この巻が一番好きだという人が多いようですが、私は、(さんざん苦労はしましたが)最後には予定調和的に彼女が王になるところが、ちょっとしっくりきませんでした。
傷を負い、妖魔に追われる頑丘が、騎獣のハクを黒縄で繋ぐシーンでは、黒縄で、と強調されていたわけがわからず、twitterで質問して、数名の方に応えていただきました。
結局本文に詳細な説明はないものの、真君に意図が伝わったので、危険を示すサインか何かだろうとのことです。
供麒がやけにのんびりしているようですが、しっかり者の珠晶とはいいコンビでしょう。
利広の素性がわかり、未来に繋がる爽やかなエンディングとなりました。
どんどんいろいろな騎獣が登場してきます。
全ての騎獣をアニメで見てみたいものです。